アレルギー 悩み

アレルギーになりやすい犬種と症状について。対策と治療を学ぼう!

投稿日:2017年4月27日 更新日:

ペット屋の息子です。

愛犬のアレルギーで悩んでいませんか?

最近は犬のアレルギー症状が増えてきています。未だにアレルギーの発症のメカニズムはハッキリと解明されていませんので完治が難しい症状です。遺伝や体質で発症することが多いようなのでなりやすい・なりにくいの差は犬種でもあるようです。

今日はアレルギーになりやすい犬種とその症状、そして予防や対策について学んでいきたいと思います。

アレルギーになりやすい15犬種

犬種によってアレルギーになりやすい・なりにくいは事実あるようです。遺伝や体質的な理由や犬質の良し悪しも大きく影響しますので、該当する犬種を飼っていてもアレルギー症状が出ないという犬ももちろんいるでしょう。あくまで統計の確率論ですので参考程度にお考え下さい。

アレルギーの危険度大の犬種5選

今回ご紹介する中でも特にこの5犬種は多くの動物病院でもアレルギーと診断される確率が高いようです。腸の健康維持や食事には最初から気を使って飼育したほうが良いでしょう。

シー・ズー

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性結膜炎
  • 外耳炎

フレンチ・ブルドッグ

  • アトピー性皮膚炎

ゴールデン・レトリーバー

      • アトピー性皮膚炎
      • 接触性アレルギー
      • 外耳炎
      • 耳血腫

柴犬

      • アトピー性皮膚炎
      • 肛門腺炎
      • 外耳炎
      • 耳血腫

ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア

      • アトピー性皮膚炎
      • 接触性アレルギー
      • 外耳炎
      • 耳血腫

アレルギーの危険度中の犬種10選

上記の5犬種よりはアレルギーの発症数は少ないようです。それでも多犬種よりも多く見られますので日頃から食生活や衛生面などは気を付けた方が良いでしょう。

ダルメシアン

      • アトピー性皮膚炎

ボストンテリア

      • アトピー性皮膚炎

ジャーマン・シェパード

        • アトピー性皮膚炎
        • 接触性アレルギー
        • 食物アレルギー
        • 耳血腫

シェットランド・シープドッグ

        • アトピー性皮膚炎
        • 外耳炎

ビーグル

        • アトピー性皮膚炎

ラブラドール・レトリーバー

        • アトピー性皮膚炎
        • 接触性アレルギー
        • 食物アレルギー
        • 肢端舐性皮膚炎
        • 急性湿性皮膚炎

ミニチュアシュナウザー

        • 食物アレルギー
        • アトピー性皮膚炎

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

          • アトピー性皮膚炎
          • 急性湿性皮膚炎

マルチーズ

          • アトピー性皮膚炎
          • 肛門腺炎
          • 外耳炎

ヨークシャー・テリア

          • アトピー性皮膚炎
          • 肛門腺炎
          • 外耳炎

超大型犬と言われる犬種では個体数が少ないせいかアレルギー症状がみられる犬は少ないようです。小型犬ではジャック・ラッセル・テリアキャバリアなどもアレルギーはあまり見られません。
しかし基本的にはどんな犬種でもアレルギーになる可能性は十分にありますので、健康を維持する事を怠ると発症のリスクも高くなります。

ミックス犬はアレルギーになりにくいのか?

雑種強勢という言葉があり、両親の犬種よりも生産性や耐性などが優れる事を言います。
上記の事は事実ではありますし、昔から雑種は強いとも言われています。しかし実際はどうでしょう。雑種についての強さについては

ミックス犬?雑種の地位が向上してるけど僕は販売しません

を読んで頂ければ幸いです。
両親の犬種がアレルギーになりやすいかどうかでも大きく変わるでしょう。

アレルギーには遺伝的な要因が大きく関係してきます。

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犬のアレルギーと遺伝の関係

アレルギーの犬の飼い主の方に食物アレルギーと診断されたと話を聞くことがありますが、食物アレルギーは遺伝しません。
ただアレルギーになりやすい体質は遺伝します。

アレルギーは免疫の過剰反応と言えますから、 両親のどちらかまたは両方にアレルギー疾患が見られるとしたら体質自体は遺伝する可能性があります。近年アレルギーに関わる遺伝子の存在が明らかになりました。

犬がアレルギーになりやすいかどうかはMina遺伝子のSNPsによって決まる

日本で唯一の自然科学の総合研究所として知られる理化学研究所で、マウスによる実験でアレルギー体質を決定する遺伝子の存在が明らかにされました。

通常のアレルギー反応ではアレルゲンに反応しTh2細胞からB細胞へと指令物質の「インターロイキン-4(IL-4)」というサイトカインが分泌されますが、アレルギー体質ではないマウスにはTh2細胞に多くの「Mina」が存在しサイトカインの産生を抑制していることがわかりました。

犬のアレルギー症状を画像で紹介

犬のアレルギー性の疾患は皮膚に症状がみられる事が多くあります。
ここでは代表的な4つのアレルギー疾患をご紹介します。中でも食物アレルギーとアトピー性皮膚炎がほとんどを占めますが、皮膚の湿疹の状態からは判別が難しいので発症部位による差で判別します。

犬の食物アレルギーの症状

主に1歳未満の犬が発症しやすいと言われています。

特定の食材に含まれるタンパク質にアレルギー反応を起こし、皮膚炎を発症します。発症部位は肛門の周りや口や目の周りなど粘膜に炎症を起こすのが特徴で、背中にも炎症が起こります。
犬のアトピー性皮膚炎では背中の炎症は見られないのでその違いで判断できると言われています。

 犬のノミアレルギーの症状

生後6か月以上の犬がなりやすいアレルギー症状です。

犬に寄生したノミが血を吸う時に唾液を流し込みますが、この唾液にはある種の化学物質が含まれており、血が固まるのを防ぎます。
この唾液がアレルギー反応を引き起こし、痒み(かゆみ)の原因になります。

腰を中心に尻尾の付け根や肛門回りなどに発疹などが見られることが多いようです。原因となるノミを駆除することで完治します。

 犬のアトピー性皮膚炎の症状

生後3ヶ月前後から発症する事が多いアレルギー症状です。

アレルギー体質の犬がなりやすい皮膚炎で、何かしらのアレルゲンが体内に入り込むことで発症します。耳や目の周り、口元に脇の下や内股、お腹、指の間など柔らかい部位の皮膚に炎症が多く見られます。激しいかゆみを伴いますので搔きむしることで皮膚の炎症が悪化する事もあります。

アレルゲンを特定し避ける事と投薬治療が必要になります。

 接触性皮膚炎

あらゆる年齢で発症するアレルギー症状です。

特定の物に触れることでかゆみやただれが起きる皮膚炎です。首輪やシャンプー、金属製の物やプラスチックの食器など。様々な材質の物がアレルゲンになりますので、材質を特定し避けることで対処します。

犬のアレルギー対策と予防の為の4つのケア!

アレルギー検査で特定したとしても数値は日々変化しますし、アレルギー体質の犬は加齢やストレス、季節や環境でも発症しやすくなります。いつどこでどのように発症するかはわからない病気ですから普段から対策と予防のためのケアを心掛けましょう。

1、ノミの駆除はいつでも万全に!

ノミの発生や繁殖は春から秋までとほぼ1年中です。冬の間でも絶滅するわけではありませんから感染の危険は十分にあります。室内の環境はノミにも快適な環境です。
寄生の為の予防はもちろんですが、ノミのアレルギーにならない為にも1年しっかりと予防することをお勧めします。犬用の毛布やベッドなどもこまめに洗濯し、天日干しをしてノミの規制できない環境を整えましょう。

2、部屋を掃除してハウスダストを減らそう!

家の中には様々なアレルゲンが溢れています。

カビやホコリ、ダニの死骸、花粉などのハウスダストが溜まればそれだけアレルギーの発症リスクは高まります。こまめな掃除よりもむしろ普段やらない所を含め徹底的な掃除が効果をそうします。

3、愛犬の様子をチェック!

犬が急に体を掻き始めたり、嘔吐をしたりなどの症状が見られたら、その直前に触れた物や食べた物を確認しましょう。

アレルギー物質の可能性もありますから食べ物なら与えない様に、物なら使用を中止しましょう。異変に早く気付くことが病気の予防に繋がります。

犬のはじめてには注意と観察を!

始めて与えるおもちゃや食べ物は様子をしっかり観察し、犬の様子の変化に注意を払いましょう。痒みが出ていないかなどの仕草や皮膚の異変が見られないかなどしっかりと観察しましょう。

4、愛犬には定期的なシャンプーを!

犬についた花粉などがアレルギーを引き起こす原因になりますし、皮脂汚れは細菌の繁殖にも繋がります。犬の身体を汚れたままにしておくと皮膚のバリア機能が低下してアレルギー体質になる恐れも。
健康な犬は2週間から1ヶ月程度の感覚でシャンプーをしましょう。ブラッシングだけでも効果はあります。

まとめ

アレルギーは体質によるところが大きいようですが、健康的な生活を心掛けることで改善する事が出来ます。全てのアレルゲンの除去は難しいでしょうが、こまめなケアを心掛けましょう。特に梅雨から夏にかけては過ごしにくい季節ですのでより一層の気づかいが必要です。

ストレスもアレルギーを悪化させる原因の一つです。厳しいしつけや過ごしにくい環境の改善も考えなければいけません。

アレルギーのメカニズムを考えれば健全な腸内環境を維持する事も無視できません。体を守ってくれる免疫細胞の70%は腸にあると言われ、その活動力は腸内細菌によって左右されます。

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