ペットショップチロルの息子です。
ニュートロのワイルドレシピの売れ行きが好調らしいですね。
当店でもご使用のお客様は少しづつ増えています。
グレインフリーで高タンパクというのは選択肢の一つとしてありですが
正直今の日本の家庭犬にあっているのかと言えば疑問が残る部分もあります。
もしこれからニュートロのワイルドレシピを与えようと考えている方や
ワイルドレシピについて知りたいと思う方がいれば
ご参考にできるかもしれませんので5分ほどお付き合いください。
ニュートロのワイルドレシピの高評価に物申す
ワイルドレシピのコンセプトって魅力的なようですね。
これだけ評価が高く売れ行きが好調なのを見ると
顧客のニーズに合った販売コンセプトなんだなーと思います。
でも祖先の狼と同じような食事をってどうなの?
って思います。
以前もその話はちょっとしたんですが今回は疑問に思うことを
ワイルドレシピのコンセプトは犬よりも猫向き
前も言いましたがそもそも犬はオオカミではないです。
オオカミから進化?した動物で今や家畜や使役動物ではなくペットです。
なんなら人間以上に愛される家族的存在ですし
人間同様に家庭という環境で暮らし調理された食事をとるまでになっています。
これはこれで栄養学的に疑問が残る点もありますが
オオカミと同じではありません。肉食ではなく雑食ですから
オオカミと同じような食事で良いとは言えない部分があります。
犬種によっての個体差もあるので全ての犬に言えることではありませんけどね。
野生で暮らすオオカミはネコ科の猛獣と同じ肉食動物ですから
獲物となるのは草食動物や鳥類、小動物などですが
オオカミもトラやヒョウ、ライオンなどと同じ食物連鎖の頂点に君臨するので
同じ食事をとっていることになります。
つまりイヌ科だろうがネコ科だろうが同じ食事で良いということですね。
動物分類学上は猫目ネコ科か猫目イヌ科なのでまあわからなくもないです。
しかしこれが犬と猫って話になればそうはいきません。
キャットフードとドッグフードでは栄養学的に結構な違いがあります。
なのでワイルドレシピのコンセプトはちょっと腑に落ちないんですよね。
祖先の食生活をって話ならキャットフードを与えとけばいいってことじゃん。
ってなりません?
犬の栄養学の常識も研究の結果で変わることもあるので
今僕が知っていることが正しいとは限らないのですが
今の犬の栄養学が正しいならこうした疑問は出てきてもおかしくないのでは?
なのでやっぱりグレインフリーが犬には良いと言い切れないって話でもあります。
猫に与えるにはとても良い気がしますけどね。
ワイルドレシピは一般家庭犬におすすめではない
けしてワイルドレシピが悪いフードと言っているわけではないので誤解しないでくださいね。
原材料の質も良いですし価格も手ごろで
犬のための栄養成分も満たしてはいますから良くないフードとは言いません。
ただ高タンパクで高脂肪なので体調や環境
犬種によって結果はかなり違ってくるでしょうね。
一般家庭犬にはおすすめですと言えるフードではないかな。
祖先が食べていた食事を再現!
と言っても食事だけマネしてもね。
生活環境や運動量があっての食事だと思います。
動物は食事に合わせて身体を進化させてきていますし
食事で身体が出来ているのは人間も同じですよね。
ダイエットを考えれば食事の内容は無視できないでしょう。
消費カロリーを変えるよりは摂取カロリーをコントロールする方が圧倒的に楽です。
筋肉質な身体にしたければ運動ももちろん必要ですけど
筋肉つけたいならその原材料のタンパク質は取らないと
筋肉を使うだけじゃ増えるわけがありません。
ワイルドレシピに限ったことではありませんが
ドッグフードは目的にあった体を作るためや
飼育環境や犬種の特性に合わせて選択するべきでしょう。
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ドッグフードとして優れていてもニュートロが好きになれない理由
どうもニュートロには厳しい評価をしてしまいます。
ナチュラルチョイスもシュプレモも品質は悪くないのですが
ナチュラルフードというものをなかなか受け入れられません。
ナチュラルフードという言葉を広めたのはニュートロらしいのですが
ナチュラルフードの定義は無添加ということらしいです。
とはいってもビタミンやミネラルなどは添加しているようなので
個人的にはものすごく違和感があります。
そもそもドッグフードという製品が加工した保存食なので
ナチュラルと言えるのでしょうかね。
このモヤモヤを解消出来る答えがあればどなたか教えてください。
そういえばワイルドレシピにも子犬用が発売されましたね。
それに伴い若干のリニューアルもあったようなので
その件に関してはまたお話ししたいと思います。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。