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犬の噛み癖は成犬でも治せる!防止の為のしつけと治し方

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ペットショップチロルの息子です。

犬の噛み癖で困っていませんか?

子犬を飼い始めた方からの相談も多い案件です。子犬のうちに止めさせられれば被害も少なく後々安心ですが、大人になるにつれエスカレートし被害の範囲や怪我の度合いなども深刻になります。
こうした問題行動はとにかく早目に対処することが重要ですが、子犬の愛らしさについつい気を許し、かわいそうで厳しくできないと対処が遅れて深刻化するといったことが多いようです。

習慣化してしまうと厄介です。噛むことを当たり前と考えたまま成長してしまうと子犬よりもしつけには苦労するでしょう。というか子犬のうちに治せなかったのだから難しいのは実証されています。子犬のうちから正しい関係性を構築ししっかりと対処しましょう。成犬のしつけはグッズなどを使った対処が有効です。
今日はそんな噛み癖のお話

犬の噛み癖を成犬から治すには

習慣化している分なかなか難しいと言いましたが、噛む理由にもよります。噛み癖という事であれば執着や遊びからの行動でしょうが、飼い主に対しての敵意を持った攻撃的な行動であるなら、しつけではなく訓練の範疇になりますので、専門家に相談し環境や状況を見て頂いた上で関係性や性格に合った訓練をしてもらいましょう。

成犬で噛み癖がある犬のしつけには難易度にも差があります。理解力が備わっていますので、条件や行動の理由がわかれば意外とすんなりと治ることもあります。噛み癖というのは興味や好奇心などから発生する「遊びを目的とした攻撃行動」ですので、噛まれることの痛みや恐怖心が犬に伝わると、その反応を見て遊びだと勘違いして噛むことに繋がります。
対象物が物などの場合でも飼い主の反応次第では同様に勘違いを起こさせることになりますので、ハッキリと意思表示することが大切です。

一番は噛み癖が習慣化する前に抑制・防止することです。防止する事が出来なかったのに問題が深刻になってから治すのはかなりの時間と労力が必要です。関係性を正すことから始めなければなりません。まずは防止から考えましょう。

犬の噛み癖を防止する為の考え方

犬に嚙むという行為自体をやめさせることはできません。口にくわえることでその物の味や形大きさ弾力など様々な事を判別したり、防御や攻撃という方法である以上、生きるために必要な行為として備わっているからです。
つまりしつけでは、噛んで良いものと悪い物の区別を覚えさせることが目的となります。

犬が噛むこと自体を厳しく叱ったりすれば飼い主との関係性が良くない方向に変化する事もあります。噛まれたり壊されたりすることは、そきっかけを与えた飼い主の落ち度と思うしかありません。犬に噛まれては困る物を犬が噛めてしまう状況を作り出さないことが大切です。

犬の噛み癖のしつけ方

噛み癖を直すには噛んだ時に嫌悪感を与え、止めた時に褒めるという行動で1セットとします。
噛む対象や状況で方法は少し変わりますが基本となるしつけは同じです。まずは物に対しての噛み癖を直す方法から説明していきます。

犬の噛み癖はスプレーを有効に使おう

多くの飼い主はしつけグッズの使い方をしっかりと理解していません。というか効果的に使用していません。
噛み癖などに有効とされるしつけ用品と言えば、スプレーのビターアップルですが、噛んで欲しくない物にスプレーすることで、噛んだ時に犬に不快感を与えることが目的です。
しかしこれだけではしつけは不十分です。苦みを毒だと判断し止める個体ばかりではありません。動物である彼らは味覚にも個体差がありますし、時間と共に効果が薄れたり、その味に慣れてしまう事があります。こうしたスプレーは使って終わりではなく、きっかけを与えるものとして認識しましょう。犬が噛むのを止めた瞬間に褒めてから、噛んで良い物を与える(ご褒美)ことで効果的に使う事ができます。

犬の噛み癖には酢が有効かどうか

犬の嗅覚は酸に対しての反応が一番良いとされています。犬種によってその感度は違いますが、犬の嗅覚がどれほど優れているかの実験が行われた際に、純粋酢酸を少しずつ薄めてどの程度までかぎ分けられるかを測定しました。結果は1億倍に薄めても嗅ぎ分けられることが確認されたそうです。その結果から酢が有効とされたと考えられます。

哺乳類の汗や涙などの分泌物に多く含まれる成分ですから反応は良いのですが、この「酸臭」はどちらかというと得意な臭いです。ただ濃度を調整して刺激を与えることができますので、きっかけとして利用するには良いでしょう。犬種によっての個体差は大きいので、嗅ぎ分けが得意な探査犬・狩猟犬(外見的には鼻筋が通った犬種等)は濃度を薄く50~100倍、短頭種などは10~30倍で反応を見て下さい。

犬に噛んで良い物を与えよう

骨や牛のひづめ、おもちゃ等を与えましょう。
骨やひづめは犬のおやつとしても最適です。天然素材で安全性も高く嗜好性もある為嫌がる犬はまずいないでしょう。価格も安価で与えやすいのもおススメのポイントです。

おもちゃはスリッパや家具、日用品等と混同しない物を選ぶ必要があります。大きさや形状、材質が同じような物は違いが判らず混同してしまう可能性があり、叱る機会が増えても学習に繋がらずストレス行動からより問題が大きくなったり別の問題に発展することがあります。

おもちゃであればゴムなどの硬めの弾力性のある物がオスすすめです。布製や木製の物は多くありますし、壊して誤食する事も考えられます。また雑菌がわきやすく、洗って乾かすまでに時間も掛かります。ゴムならばそうしたデメリットもなく使いやすいでしょう。

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犬の噛み癖の治し方

噛み癖が習慣化するのを防止できなかったとなれば飼い主との関係性に問題があるケースがほとんどです。とにかく早く問題を収束させることが必要ですのであらゆることの見直しをしましょう。
まずは関係性からですが、飼い主の不利益になることが明らかでありながら犬が止めてくれないとなれば、方法に問題があるか態度や伝え方に問題があるかです。
防止するしつけ同様に行うことで治る事がほとんどですが、タイミングや態度が曖昧であれば正しく伝わっていない可能性があります。はっきりと強い意志を示して下さい。
しつけが一時的な物であるのならそれも問題です。成犬の噛み癖は理由はなく習慣となっていることがありますから、家庭内で自由を与えていれば飼い主の目を盗んでいつの間にか噛んで壊していることや、興奮して飼い主の手を噛むことは治りません。
家庭内での長い間の自由は本人の縄張りと勘違いし、飼い主の態度によって主従関係が逆転していたり、逆転する機会を与えます。

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で話したように問題行動を起こす犬ならばケージを使った飼育環境を用意する事も必要です。
ケージで飼育していても自由を与えた瞬間に興奮して噛んでくることもあります。特に長時間の留守をケージ内でさせていた場合には飼い主の帰りを待っていた分喜びも大きいでしょう。だからと言ってすぐにケージから出してあげたり、飼い主が同じように興奮した態度を示せば、犬の問題行動は治まりません。犬の興奮が落ち着くまで目を合わせず時間を置き大人しくなってから相手をしてあげるようにしましょう。

また噛む理由がストレスによる行動であればその原因の解消が必要です。運動不足からのイライラやコミュニケーションが不足している為の破壊衝動であることも考えられます。

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で話したエネルギーレベルに合った運動環境を与える必要があります。
そうしたコミュニケーションをご褒美とする事でも噛み癖を始めとする問題行動は抑制できます。というかそうしなければ問題が発生すると言った方が正しいでしょう。

その他の犬の噛み癖の対処法

犬がズボンの裾を噛む場合

犬は本能的に群れを作って生活する事を望みます。人に慣れるのもそのためです。ズボンの裾を噛むのは自分と目線を合わせコミュニケーションを取ることを望むからと思われます。やめさせるよりしないで済むように座ったり寝そべったりすればそうした行動をとらなくなるでしょう。興味を持ち習慣化してしまったら、靴下の中に裾をしまって噛ませない様にしたり近づいて来た時におもちゃを与えるようにしても良いと思います。

食器を持ったを手噛んでくる場合

食事に対する執着心が原因かもしれません。食事中にフードよりも興味を示すおやつを手で与えてみるのが良いでしょう。それが難しいなら近くに置くようにして、時間をかけて徐々に近づけていきましょう。
食事中に手が近付いてきたらおやつがもらえるという事を認識させれば解消されると思います。

抱っこをしていたり遊んでいる時に噛んでくる場合

手をおもちゃなどの遊び道具と勘違いすることは良くあります。子犬であれば特にそうした誤解をしやすいでしょう。早い段階であれば噛まれた時に大きな声で訴えることで止めさせます。
犬はオオカミだった時代から大きな高い声などに反応して噛むことをやめる「攻撃抑制」という習性がありますので、音に反応して音源を探そうとする反応を見せたらしっかりと目を見てアイコンタクトを取りましょう。その後褒めておもちゃを与える。そうして訓練を子供の頃から行う事で問題の発生を防ぐのが一番です。もちろんこの方法は成犬でも効果があります。

犬の噛み癖の理由を知る

犬がなぜ噛むのかを知る必要があります。その理由によってしつけの方法は180度変わることがあります。恐怖におびえて威嚇しているのか、喜びのあまり興奮が抑えきれないのか、欲求を解消する為なのか。

犬が動物である以上、理由は様々上げられます。環境や関係性、過去の体験などによって人間同様に、感じたことから行動を取るのです。それが正しい反応かどうかも犬によって変わります。行動はサインです。見逃さずしっかりと考えて向き合おうとする姿勢を持つことが飼い主としての務めです。
普段から様子を観察し、犬の態度によって行動を予測できるようになることを目標に、飼い主としての学習もしていきましょう。

繁殖の問題を含めて犬種の特性によるものという可能性ももちろん考えられます。
噛むという行為が攻撃性から産まれているのであればしつけで改善するのは難しいかもしれません。犬の攻撃性については下記に詳しく記載してありますので参考にしてみて下さい。

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まとめ

今回は噛み癖としての対処についての限定の話ですが、噛むという行動ひとつとっても多くの理由がありますから、マイナスな感情が働いた反応の表れからの行動なら話は変わってきます。いずれにしても問題行動を起こさない様に環境の配慮が必要です。
以前のブログでしつけは失敗を少なくするという事を目標にすると

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でも言いましたが、良い子に育てる必要はありません。悪い子にしなければいい話です。その程度に考えて気楽に気長にやりましょう。健全な子犬を迎え入れたのなら不慮の事故が無い限り、健康管理や運動管理に気を付けていれば15年の付き合いになります。先は長いので継続を目標に頑張って下さい。苦労がいつか笑い話になるように。

後は困った時に自分だけで抱え込んではいけません。多くの人に相談して解決策を考えましょう。そうした交流は犬にも飼い主にも良い環境と言えます。それも犬を飼う上での楽しみです。言葉の通じない犬が言葉の通じるはずの人と人との仲を取り持つというのもまた面白いことですが・・・
本日もお付き合い頂きありがとうございました。

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