ペット屋の息子です。
批判的な内容にとられるかもしれませんが、個人的に犬はケージやサークルで育てるものだと思っていますので、そのことについてイギリスの有名な童話「3匹の子ブタ」をもとに自分なりの考えを書き綴ってみます。
いつもながら勝手な推論や考察だと思って暇つぶしに読んで下さいね。
後半には僕の素直な感情が溢れてますが、寛大な心で聞き流して下さい。
ディズニーのアニメーション映画にもなったことで世界に広く知られるようになったこの童話は、他の童話同様に教訓としての意味があるストーリーになっています。
3匹の兄弟の子ブタが親元を離れ自立するにあたって、外敵のオオカミから身を守る為に、それぞれが違った素材を用いて家を作りますね。
1匹目はわら。2匹目は木の枝。そして3匹目がレンガ。
わらや木の枝で作った家ではオオカミの侵入を防ぐことは出来ず、オオカミに食べられてしまいます。3匹目のレンガの家の子ブタだけは助かりますね。
この童話の教訓は丈夫な家を作りましょうって話しではありません。
しっかりと計画性をもって時間をかけて築きあげたものが役に立つ。
地道に努力を積み重ねた人間ほど大きな結果を残す。
という事です。
子供相手の教訓としては少し難しいですね。
なので今回はそういった教訓とは全く違う事でこの童話を利用させてもらいます。
3匹の子ブタは犬猫の飼い主の為の「ひよこくらぶ」
この童話で子ブタが家を建てた理由ですが、これは当然オオカミという外敵から身を守る為ですが、自然界は食物連鎖で成り立っていますから、親元から離れた子ブタはオオカミにとって格好の標的です。幼い3匹の子ブタは、身も柔らかく、それほど抵抗なく狩れる獲物でしょう。
当然子ブタもオオカミにとっての標的であることの理解がありますので、家を建てようという事は当然の流れです。
子ブタにとって家を建てることはオオカミという天敵から身を守る為の縄張りでもあります。
縄張りは何も天敵から身を守る為だけのものではありません。縄張りは個々の自由と安心を得るための占有空間です。
自立した子ブタがそういった縄張りを持ちたがるのは当然です。
オオカミもまた自分の縄張りに踏み込んできた格好の標的は見逃しません。そういった異種族間の縄張りの主張がこの話にはあります。
動物にとって縄張り意識とは、生きていくうえで欠かせない本能として備わっているものです。
オオオカミを祖先とする犬にもそういった縄張り意識は備わっています。自己防衛本能や種族の存続・繁栄の為にも欠かせないものですから。
犬をケージに入れる事で得られる安心感
犬をケージで育てることは、そういった縄張り意識を逆手に取り、攻撃性や警戒心を抑えることにもつながります。
犬にとってのケージは、3匹の子ブタの様に外敵の侵入を恐れ無いですむ為の縄張りです。
また3匹の子ブタのオオカミの様に、野生の捕食者たちは獲物を狩る為に、獲物の縄張りに侵入する必要があります。
これは捕食者のオオカミにとっても大きなリスクとストレスです。狩りが成功するかどうか、無事に獲物にありつけるか、彼らにとってもそういった心配は常につきものです。
時には激しい抵抗に手傷を負うこともあったり、狩りに力を使い果たし、獲物を横取りされることだって考えられるからです。
オオカミが母ブタではなく子ブタを襲ったのもそういった理由からでしょう。
ケージで育つ犬にはそうした心配もなくなります。
以上の事は何もオオカミや犬ばかりに言えることではありません。ネコ科の動物でも証明されていると思いませんか?
サーカスで飼育されているライオンは人間に従順です。
百獣の王と呼ばれる彼らでもケージで育てば芸も覚えるんですよ。
もっと言うと、栄養バランスが考えられた食事が定期的に与えられ、外敵に襲われる心配のない安全な縄張りは、いわゆる「3食昼寝付き」の快適な環境。
実際に飼育下では寿命も延びる傾向にあるようです。野生で暮らすよりも健康と長寿が得られるんですね。
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犬をケージに入れる事の抵抗感
それでも人によっては犬猫をケージに入れることに抵抗感があるようですね。
ペットショップで働いているとケージに入っている犬や猫を見て「可哀そうに」という方が多くいます。
人間の感覚では狭いケージに閉じ込められてと感じるんでしょう。
特に犬は人との距離が近いので、生活を共にしているうちに特別な感情が芽生え、家族として同様の生活をと考える飼い主の方も多いでしょう。
それはそれでいいと思います。
しかしそうなる前の段階の教育としてケージをもっと活用してみてはいかがでしょう。
成長段階での苦労はぐっと減るでしょうし、お互いに気苦労なく良い関係性が保たれた後に、順を追ってその距離感を縮めていけばよいと思います。
放し飼いにしたいのであれば教育の時間が済んでから、人間の社会に溶け込めるように立場を理解してからで良いと思います。
それでも犬猫をケージで育てる事に反対される方へ
狭いケージに閉じ込めるのはかわいそう!とかたくなにケージでの飼育を拒む方も、そうとは言いながら、自分自身は家を建てるなり借りるなりして住み、夜は鍵をかけ眠るのでしょう。
人間も家という縄張りで鍵をかけ暮らしている
そのことをお忘れなく。
それにケージや家が狭いと思うのは個人の感じ方での差もあります。一昔前に日本人はウサギ小屋に住んでいると揶揄されたことがあったようです。東京ドームや武道館のような広さなら人にも犬にも快適なのでしょうか?
でもきっと自分がそんなところに住んだら不安で眠れませんけどね。
物音や人影が気になって、夜の間は物陰に潜み息を殺して朝が来るのを一睡もせずに待つことになりそうです。
それでもまだ子犬や子猫に自由を与えたいなら野宿を勧めます。
日本は世界的に見ても治安は良いですし、犬猫と共に広々とした自然環境でのびのびと暮らしてみてはいかがでしょう。人間には恐れるような天敵もいませんからね。
まとめ
今日の投稿はものすごく「言ってやった感」があります。スッキリしました。
それにしても不思議なのは、犬や猫にばかりケージに入っていることに対してかわいそうという方も、鳥や魚にはそういう感覚が無いようです。
僕個人とすれば空を飛んでいる鳥が鳥かごに入ってる方がよっぽどかわいそうですけどね。
ケージ飼いのメリットは他にもありますが、ネタ切れしないようにちょっとずつお話していきます。
今日も読んで頂きありがとうございました。
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