ダイエット用のドッグフードを与えても痩せない理由とは?

ペットショップチロルの息子です。

ダイエット用のドッグフードを与えてもいまいち結果が出ないとお悩みではありませんか?
もしかしたらそのフードは今までのフードとカロリーに差がないのかもしれません。

そうだとすればよほど特殊なフードでない限り愛犬のダイエットはいつまでたっても結果が出ませんね。

本日はそんな不思議がなぜ起こってしまうのかをお話ししてみたいと思います。

ダイエット用のドッグフードのカロリー表示の落とし穴

もしあなたが愛犬のダイエットのためにフードを変更した時、フードメーカーを変えていたとしたら要注意です。
というのもパッケージに記載されたカロリーの数値に差があったとしても、製品のカロリーには差がないことがあるからです。

今からその理由についてお話しします。

ドッグフードのカロリー計算は各メーカーで違う

実はドッグフードのカロリー計算に用いられる値には明確な決まりがなく、各社によって若干の差がある可能性があります。

犬や猫などのペットフードでは、人間と比べてエネルギーの利用効率に差があるとして、メーカーによっては計算に使われる値はそれぞれの数字から0.5を引いてあります。(アメリカの米国飼料検査官協会での計算ではそうなっています)

つまり加工したペットフードでは

  • 脂質 8.5kcal
  • タンパク質 3.5kcal
  • 糖質 3.5kcal

という数値が採用されていることがあります。

0.5と考えればわずかに感じますが、タンパク質や糖質では4kcalか3.5kcalの違いは大きいですね。12.5%の差があるのですから。

では実際の製品で計算の方法の違いでどの程度差があるか検証してみたいと思いますが、炭水化物量がわからないことには計算はできませんので、炭水化物量の計算をする必要があります。

ドッグフードの炭水化物量の計算方法

炭水化物量の計算はパッケージのに記載されている

  • 粗タンパク質
  • 粗脂肪
  • 粗繊維
  • 粗灰分
  • 水分

の合計を100から引くことで%がわかります。

この計算は下記投稿でもお話ししていますね。

涙やけの原因はフードにある?改善の為の炭水化物講座!

フードの炭水化物量は涙ヤケとも関連があるとされているので、以前の投稿が未読の方はぜひ読んでみて下さい。

さてこれで炭水化物量を計算することができますが、実はこれでも正確な数値は出せません。

炭水化物のカロリーは計算で正確な数値が出せない

炭水化物のカロリーは実はとっても計算が難しいのです。
というのも炭水化物には糖質と食物繊維がありまして、前述の炭水化物のカロリーというのは糖質のカロリーであって食物繊維のカロリーではないからです。

しかも一口に食物繊維と言ってもいくつかの種類に分かれますし、カロリーも違ってきます。

胃では消化されないのが食物繊維の特徴でもありますが、食物繊維の中にも大腸内の腸内細菌によって発酵されエネルギーに変換されるものがあるのです。

では食物繊維のカロリーは1g一体どのくらいでしょう。

その変換率によってカロリーには違いがありますが、現在は以下のように分けられています。

  • 0~25%未満         0kcal/g
  • 25~75%未満       1kcal/g
  • 75%~100%         2kcal/g

こうした結果から見ると変換率は1:2:1という割合に分かれますので、多少強引ですが食物繊維のカロリーを1kcal/gと仮定して計算するのが現実的な数字になる気がします。

ドッグフードのカロリー計算に用いる数値での違いの比較

ここからようやく計算です。

例えばオリジンの一般成犬用フードのオリジナルでは、粗たんぱく質 38%以上粗脂肪 18%以上という栄養素の構成比です。

炭水化物量は表示義務がありませんのでオリジンの糖質は不明ですが、オリジンはタンパク質38%脂肪由来41%フルーツと野菜21%との記載があります。

炭水化物中の糖質はフルーツと野菜21%に含まれていることになりますから、炭水化物量は計算しなくともわかりました。
なので表示されているカロリーから逆算してみましょう。

人と同じカロリー計算でオリジンの炭水化物量を計ってみる

オリジンでは394kcal/100gとなっていますので

  • タンパク質 38%×4=152
  • 脂質    18%×9=162

代謝カロリーは
394-(152+162)=80

80kcal分の炭水化物が含まれたフードということになります。

そして炭水化物量は21%となっていますが、糖質1gで4kcalなので、オリジンの炭水化物は以下の計算式で導き出せますね。

4x+y=80、x=21-y

ですからオリジンの炭水化物は

糖質19.67g(19.67×4=78.64kcal) 食物繊維1.33g(1.33×1=1.33kcal)

という感じです。割り切れませんから正確ではありませんが。

AAFCOのカロリー計算でオリジンの炭水化物量を計ってみる

では次にAAFCOの採用している数値で計算してみましょう。

  • タンパク質 38%×3.5=133
  • 脂質    18%×8.5=153
  • 糖質    19.67%×3.5=68(四捨五入)
  • 食物繊維    1.33%×1=1.33

こちらの数値ではカロリーは約355kcalとなりました。
394kcalと比較すると約10%減少しています。

オリジンの成犬用とダイエット用のカロリー比較

ちなみにオリジンにもダイエットフードがあります。
グレインフリーのドッグフードにしては珍しいですが、オリジンのフィット&トリムは脂肪分が12%と約2/3に抑えられています。

そして肝心のカロリーは352kcalで通常の成犬用のオリジナルと比較するとカロリーは約10%減少していますね。
この2つの製品は同じ会社のフードなので当然同じ値で計算されているはずですが、もしこれが別の計算式でとなればオリジナルは394kcalではなく355kcalになる可能性もあります。

そうなればわずか3kcalの差しかありませし、フードのコンセプトや栄養成分が変われば表示カロリーが逆転することも十分に考えられますね。

これでは望んだ結果が得られなくとも無理はないでしょう。

ダイエット用ドッグフードはカロリー計算して選びましょう

他社はどうかはわかりませんがAAFCOが人用の値で算出していないことを考えると、同様に0.5減らして計算しているメーカーは少なくない気がします。

計算式が統一されてないので他社製品に切り替える場合には判断が難しいとおもいますが、今回のように計算することでそのカロリーがどちらの値での物かは導き出すことが出来ることがあります。

糖質と食物繊維の量は正確に出すことが難しいかもしれませんが、誤差はわずかで結果を左右するほどではありません。
数学が苦手でなければ計算してみてはいかがでしょう?
あくまでカロリーだけでの選び方の話ですが。

最後に

どちらが多いか少ないかはわかりませんが、消費者からすればカロリーの計算式で用いられる値は統一してくれないと困りますね。

カロリーの表記は義務となっているのですし、健康維持には重要な値のはずです。それなのに明確な規定がないのはおかしいと思いませんか?
早く統一されることを願わずにはいられません。

肥満の犬猫が少なくなると良いですね。また近いうちに効果的なダイエットフードの話をしないといけませんね。

とりあえずヒルズのメタボリックスはおすすめです。

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ご参考にしてみて下さい。