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涙やけの原因はフードにある?改善の為の炭水化物講座!

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ペット屋の息子です。

過去にはマルチーズの飼い主の一番の悩みとしてあげられていた涙やけですが、今ではトイプードルの飼い主の悩みでもあります。

涙やけはなにもプードルやマルチーズに限った症状ではありません。犬の体色によっては目立たないので気付かない飼い主もいるかもしれませんが、実はけっこう多くの犬や猫に見られます。

先天的な疾患の場合もありますが、後天的な要因でも起こり得る症状です。子犬や子猫の頃にすでにあった物なら改善出来ないかもしれませんが、そうでないのなら改善できる可能性は十分にあります。

今日は涙やけの原因やメカニズムとその対策についてのお話をしたいと思います。

犬の涙やけの原因は構造的欠陥?

犬の涙やけが多い犬種にプードルやマルチーズ、シーズーやパグ、チワワなどがあげられますが、こうした涙やけがよく見られる犬種は祖先が狼とは思えないような容姿の犬達です。
アレルギーや涙やけなど、野生動物にみられない症状は

犬のアレルギーの原因や対策を考える!治療や予防の為の食事とは?

でも話したように家畜化の弊害と言えます。

人間の使役用途や好みに合わせ、進化とは違う過程を経て作られた容姿や特性は、けして環境の為のものではなく、中には野生を生き抜くための健全性を犠牲に作られた犬種もいます。

涙やけの症状が多くみられる犬種は小型犬もしくは短頭種と呼ばれる犬で、狼と比べればサイズや構造上の違いが見受けられます。
小型犬や短頭種は鼻涙管が詰まりやすく、流涙症を引き起こします。涙やけは流涙症が発症した結果、あふれる涙が目の周りの被毛を変色させるのです。

犬の涙やけの起こるメカニズム

流涙症は外部からの刺激や鼻涙管のつまりが原因で常に涙が流れ続ける病気です。
目の構造は、涙腺から分泌された涙が眼球を覆いレンズの役割をしています。また、ほこりやごみなどが目に入ると多くの涙が出ますが、異物を眼球の外部へと押し流すような仕組みになっています。

涙は水よりも粘度がありますが、これは涙腺以外の粘膜腺からの分泌液が混ざっている為で、異物をより吸着しやすく、涙を乾きにくくするためです。

通常涙は鼻と目の間にある涙小管を伝って鼻涙管へと流れ込みますが、鼻が詰まっている短頭種は鼻涙管が短く折れ曲がっている状態ですので、涙が詰まりやすいのです。
小型犬も体のサイズが小さいので鼻涙管が細く、流涙症を引き起こす可能性が高いと言えます。

溢れた涙は鼻の横から頬を伝わり涙やけを引き起こしますが、被毛が変色する原因は涙に含まれる成分にあります。
涙の成分は血液と同様に98%は水分で、2%がタンパク質やナトリウム、リン酸塩などが含まれた弱アルカリの液体です。これが弱酸性の被毛を焼き変色させてしまう原因です。

犬の涙やけはホウ酸水でも改善可能

涙に含まれるたんぱく質は細菌にとっても格好のエサです。常に湿った状態で犬の体温でほのかに温かく、細菌の繁殖には最適な環境です。特にカビの一種であるマラセチア菌は、健康な犬や猫の表皮には常に生息している常在菌ですが、涙の成分を餌に増え始めると涙やけの症状を悪化させます。

こうした構造的欠陥が要因で引きおこる涙やけは改善できないように思われるかもしれませんが、鼻涙管は柔らかいホースなようなものですので、涙の詰まりをマッサージや温めてやることで改善できることがあります。
動物病院などではホウ酸水などで汚れをキレイにし、マラセチアの殺菌などを行う治療を施されます。菌は酸に弱いのです。

ホウ酸はホウ素のオキソ酸で、温泉などにも多く含まれる成分で弱酸性を示します。
医療の分野では、結膜嚢の洗浄や消毒の為に使われますが、目薬には保存料として含まれています。殺菌剤、殺虫剤としても効果があります。

犬の涙やけの原因はフードにもあった!改善の鍵は炭水化物量

涙の成分にたんぱく質が含まれている事や、過剰なたんぱく質の摂取が腎臓や肝臓に負担をかけると言われ、涙やけを引き起こす原因の1つとも言われていました。しかし実際には炭水化物量が過剰な事の方が原因になっているようです。

ドッグフードに穀物不使用?犬にグレインフリーは本当におすすめ?

でも、たんぱく質の過剰摂取についてグレインフリーのフードのデメリットをあげましたが、たんぱく質量が多く炭水化物量が少ない点は、こと涙やけの改善に関して言えば非常に効果的なフードと言えるかもしれません。

低たんぱく・高炭水化物のフードが多いのはメーカー側の事情によるところが多いでしょう。たんぱく質に比べ炭水化物の素となる穀類・果物・豆・芋類はコスト面で非常に安価で、扱いやすい食材です。
飼い主の中には犬を人間に置き換えて考えてしまう方も少なくありません。同じ物ばかり食べることで栄養バランスを損なうと考えたり、かわいいかわいそうを理由に多くの食べ物やおやつなどを与えがちです。

おやつなども野菜入りのものや、サツマイモなどの炭水化物が多く含まれたものを選んだりしますが、そういった選択の理由は栄養学とは関係のない思い込みや感情です。

安価な高炭水化物のフードを食べて、野菜や穀物類を摂取したりおやつを食べている犬は、基準より糖質を多く摂取している可能性がありますので肥満に陥る可能性が高いと言えます。さらに肝機能障害や高脂血症などの危険もはらんできます。

炭水化物は必要な栄養であることに間違いはありませんが、過剰摂取はさまざまな健康被害を産むことになります。涙やけもその一つです。
涙やけが出るという事は一種の栄養バランスが崩れているサインとも考えられます。
もちろん別の要因の可能性も考えられますが、フードの変更や食生活を見直したことで改善したのであれば炭水化物の過剰摂取だったという事になります。

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ドッグフードの炭水化物と配合量について

炭水化物は食物繊維と糖質からなる栄養で、その名の示す通り炭素と水素と酸素の3つの元素で構成されています。分子式ではCn(H₂O)mとなることから炭水化物と呼ばれています。主にエネルギーとして働き、脳や神経、赤血球などはブドウ糖(グルコース)のみが唯一のエネルギー源です。

多糖類、二糖類、単糖類の分類があり消化酵素の働きによって最小単位の単糖類に分解され小腸から吸収されます。
効率よく利用できるエネルギー源の糖質は脂肪やたんぱく質よりも分解吸収が早い為、適度に摂取することでタンパク質がエネルギーとして消費されることを抑えることになり、たんぱく質が本来の働きであるたんぱく質合成に使われるのです。

ただし過剰摂取すればグリコーゲンとして貯蔵できる量を越え、脂肪として体に蓄積されてしまいます。また糖質をエネルギーとして活用する為にはビタミンB1が必要です。糖質を多く摂取することでビタミンB1が不足することもありますので、おやつを与える際にも注意が必要です。

ドッグフードの炭水化物量を計算式で割り出す方法

フードに含まれる炭水化物量は成文表には表示されていませんが、簡単な計算で導き出すことができます。
粗タンパク質+粗脂肪+粗繊維+粗灰分+水分の合計値を100から引いた数字が粗炭水化物量です。
実際にフードにどのくらいの炭水化物が含まれているか店頭とホームセンターで販売されている主要フードを数値化してみました。参考にしてみて下さい。

ドッグフードの炭水化物量

ジーウィーピーク(NZグラスフェッドビーフ)       14.5%
オリジン(アダルト)                  21%
リガロ(ラム)                    25.5%
ニュートロ ワイルドレシピ (チキン)        26.5%
ウェルネス(小型犬種用 1歳以上用 骨抜き七面鳥)      28%
アカナ(スモールブリードアダルト)           28%
ティンバーウルフ (オーシャンブルー・レジェンド)   29%
カナガン(チキン)                   29%
ユーカヌバ(オリジナル)                30%
ハロー(アダルトヘルシーチキン)           32.5%
ニュートロ(小型犬 チキン&玄米)           34%
シュプレモ(小型犬成犬)                36%
ピナクル(チキン&オーツ)              36.5%
アイムス(成犬用チキン)               34.5%
ブルーバッファロー(チキン&玄米レシピ)        40%
セレクトバランス(アダルトチキン)           43%
アボダーム(スモールブリードアダルト)         43%
プロフェッショナルバランス(成犬用)          44%
ロイヤルカナン(ミニインドアアダルト)        49.8%
サイエンスダイエット(アダルトチキン)        48.5%
ソルビダ                       43.5%

涙焼けがドッグフードの炭水化物量にあるならマルチーズにはジーウィーピークがおすすめ!

一応調査した20種類のフードを少ない順に並べてみました。

ジーウィーピークは流石に素晴らしい数値をたたき出しています。グリーントライプを使用したり、加熱しない製法で犬にとって大切な栄養成分をほとんど損なうことなく製品化した最高のフードの一つですからね。高額ですけど1食あたりは200円切りますからおすすめです。

ドッグフードVS手作り食!オススメはどっち?コスパを比較してみた

もちろん涙やけの原因は炭水化物量だけではありませんし、アレルギーがある無いや犬種の差に、飼育環境や運動管理などで変わります。

犬の涙やけの悪化は飲水量と運動の不足

涙やけの原因との因果関係ははっきりとしたことが言えませんが飲水量や運動不足になれば症状が悪化することもあるでしょう。
運動不足で肥満気味になれば基礎体温が下がり平熱も低くなります。体の冷えは健康の大敵です。
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)も衰え消化吸収率が下がり栄養不足に陥りますから、機能的な衰えが起こると考えるのは、人間の常識からみても十分あり得ます。運動することで熱が生み出され体の機能も活発になりますので、そういった点の見直しも考えましょう。

飲水量が不足すれば血液の流れも悪くなりますし、血中の様々な濃度が上がってしまいます。涙も濃くなれば詰まりを起こす可能性が増えるでしょう。

まとめ

涙やけ自体は健康を脅かすほどの症状ではありません。しかし成長と共にいつの間にか出るようになったのであれば、体の不調を訴えるサインと考え見過ごすわけにはいきません。
食事の栄養バランスや環境、関係性などあらゆることに原因があると考え早目の対処を心掛けましょう。

飼育下にある犬は、食事の管理は全て飼い主が行っていますからその点が野生動物と大きく異なります。
動物は野生化において、自然と必要な栄養を補完できるように行動する為の生存本能が備わっています。けがや病気を避けたり体の不調を整えたりと食事のタイミングや方法を選ぶのです。
ペットの犬猫は快適な環境に暮らしていますから、自分がそうした努力をする必要性を感じないのでしょう。安全で快適な暮らしを得た代償にそうした生理的機能が失われてしまいました。

犬猫の生活を支えるのは飼い主の愛情ではなく知識と覚悟が必要です。

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