ペットショップチロルの息子です。
どうぶつトクホが一部の方に好評だったのでまた妄想話にお付き合いください。
今回は理想のドッグフードを作ったらという話です。
とりあえずテーマは「究極のフルコース」
コンセプトは「あらゆる犬のための最適な栄養摂取の実現」とでもしておきましょう。
色々とご意見頂けるのを楽しみにしています。
犬の健康維持に最適な理想のドッグフード「L’ultimea」開発プロジェクト
突然ですが日本て犬を飼うのに適していない国だと思いませんか?
まあ今はほとんどの犬が室内で生活していますから
人間と同じように科学文明の恩恵を受けているので
野生で暮らす動物よりは快適でしょうけどね。
それでも四季や気候の変化が激しいので
その影響で体調を崩すことは少なくないと思います。
飼われているのも小型犬がほとんどですし。
だからなおさらこうしたフードは必要性があると感じます。
とりあえず名前とイメージ画像は適当に作っておきました。
フードブランドが多すぎるという話をした上で新たにドッグフードを作るというのですから
今までにないフードであることは言うまでもありません。
もちろん実現するには様々な問題があるとは思いますが
メリットやデメリットも考えてみて製品化できるんじゃないかなと考えました。
すぐには無理としても数十年の間には起こりうる現実だと思います。
とりあえずどんなものかご説明させていただきます。
犬のためのコース料理を再現したドッグフード
テーマがフルコースということですが
フルコースと言えばフランス料理をイメージすることでしょう。
コース料理は食材にあった調理法と味付けや盛り付けで
本来の目的である栄養を摂取する食事という作業を
楽しむ機会に昇華しています。
今回はまさにそれをドッグフードで再現しようという話です。
つまり摂取する栄養素をそれぞれに調理法を変えて組み合わせることで
フルコースの要素を取り入れたドッグフードが理想的なのではないかと考えたわけです。
栄養学的に見れば5大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン)
食材としてみればそれらを含む様々な食材たち。
同じ食材でも調理法が変われば栄養価も変わります。
ドッグフードには多くの食材が使われていますが
全てを細かく粉砕して練り合わせて加熱加工し一つの食品にしてしまうのは
栄養学的に見れば実にもったいない話です。
ブルーバッファローのライフソースビッツの存在がその考えを正しいと肯定してくれています。
日本人にはコース料理というとピンとこない方もいると思いますので
「定食」と言ってしまった方が正しいかもしれません。
1つの料理を食べるのではなく、ご飯にさまざまなおかずを組み合わせることで
バランスの良い食事を心がけるという発想です。
まあ犬の場合は主食のご飯は米ではなく肉ですから違いますね。ご飯をおかずに肉を食う的な(笑)
加熱加工した肉を食べてタンパク質を摂取し
生もしくは低温で調理した野菜からビタミンを得て
ドレッシングのように魚油をかけて非加熱のオメガ3の脂肪酸を取り込もうというのです。
理想のドッグフード「L’ultime」はシュプレモとBlueのいいとこどり!
ニュートロのシュプレモシリーズの新商品にとても似ているテーマですが
実際に今回の理想のドッグフードの製品化の構想は
ワイルドレシピの話にコメントしてくれたヨサク様のお言葉がヒントになっています。
飼い主のニーズに応えることに特化したかのようなニュートロの姿勢にちょっと違和感を感じながら販売している
今回のシュプレモに関してはさすがに驚いたので、私も営業の方からご説明いただいた際に
ビジネス的なことではなく犬の健康面でのメリットをメーカー側はどのように把握しているのか
つまりニュートロにとってドッグフードを製品として売り出すには
飼い主のニーズに応えることは重要なファクターであるということが言えるのですから
その上で犬の健康面を考え栄養学的に優れた商品を作ることが出来れば
少なくともシュプレモの新シリーズよりも良いフードと言えるのではないでしょうか?
ナチュラルフードメーカーのように原材料にこだわるなら
素材ごとに製法を変えるのは栄養学的には必要な配慮だと思いますから。
シュプレモの発想にブルーのライフソースビッツの製法を取り入れてフードを作ればいいわけです。
理想のドッグフード「L’ultime」のニュートロシュプレモとの違いは
ニュートロのシュプレモの新シリーズのテーマは「コース料理のメインディッシュ」
コンセプトは「人と同じように食事の美味しさを楽しみ選ぶ楽しさを」というものですが
僕の考える犬の食事はどこまで行っても栄養摂取のための作業です。
それが目的と考えれば似たような考えでも製品としての形や得られる結果には違いがありますし
養摂取という目的や嗜好性を追求すれば好悪した結果がベストだと思います。(製品化してませんけどねw)
現状ではドライフードを与えている飼い主は多くいますが
それだけを犬が食べるのはかわいそうと思いおやつなどを与えてしまう方もほとんどです。
動物におやつという習慣は無いと思いますが人と同じような生活環境で暮らしながら
加熱加工した味気ない保存食だけを食べ続ける犬を横目に
飼い主である人間はいろんな食材を色んな料理で味を楽しんでいるのですから
そう思うのも無理はないでしょうね。
そのささいな罪悪感や、犬にも同じような楽しみを味わってもらいたいという愛情が
今回のシュプレモの新シリーズなのでしょう。
それが飼い主のニーズとニュートロが考えたのはある意味当然なのかもしれませんね。
コース料理の主役を張るメインの肉料理をドッグフードにしようという発想は
そういった経緯から産まれたんだと思います。
惜しいのはメインの肉料理のみをドッグフードにしたことですね。
付け合わせの野菜を加えることで最低限の栄養要求には応えられるでしょうが
犬の多様性や飼育環境や季節の変化の影響までを考えれば
ヨサク様の言うように犬の健康面でのメリットがおざなりに感じます。
そもそも食物連鎖に組み込まれていた動物の栄養管理を
ドッグフードという一つの製品で再現仕様ということ自体が無謀なチャレンジですし
犬という動物の歴史から考えればそのプロジェクトはまだ始まったばかりです。
企業が利益を確保しながら飼い主のニーズと栄養学的に優れたフードを作ろうすれば
今のドッグフードという枠で収まるわけがないと思います。
だからこそコース料理で再現してはどうかと僕は提案したいのです。
理想のドッグフード「L’ultime」は犬の食事の原点
製品として販売するドッグフードとしてはかなり斬新かもしれませんが
犬に手作り食を与えるという方も増えてきていますので
これはむしろ原点回帰とも言えなくはありませんね。
肉食動物の狼から家畜化されて犬となった彼らは
人の手で加工や調理された物を食べていたのですから。
昭和初期の犬の主食だった冷や飯にみそ汁という残飯を
現代の栄養学を取り入れて犬のために進化させようという話でもあります。
レトルト食品を組み合わせるような食事の形は抵抗感はあるかもしれませんが
ドライフードを食べていた犬にはごちそうに感じるでしょう。
もしかしたら今後は犬も人の食品と同じように
加工したレトルト食品のようなドッグフードを食べるのが当たり前になるかもしれません。
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理想のドッグフード「L’ultime」のメリット
今回の話は新しいフードを作ろうというのですから
既存のドライフードのデメリットが解消できなければ
わざわざ製品化する意味がありません。
多くはありませんが現状のドライフードの欠点は解消できるものになっています。
理想のドッグフード「L’ultime」はバリエーションが豊富
食品の組み合わせで犬の食事をというのは様々なメリットもあります。
例えばバリエーションが豊富になることです。
加工肉をメインに野菜をトッピングして油とミネラルのドレッシングを掛けるスタイルとすれば
肉の種類が5種(鶏・牛・豚・羊・鹿)
野菜の組み合わせが5種
ドレッシングが5種
この5種類の3通りの組み合わせだけでも125通りです。
例えばこれに魚介類や海藻のトッピングを3つ追加するだけでも375通りになるのですから
1年間毎日違う食事を与えることが出来ることになります。
理想のドッグフード「L’ultime」なら様々な犬の健康管理ができる
これだけカスタマイズが容易になれば体調や季節などに合わせた体調管理も可能です。
動物は栄養摂取で体調をコントロールしていますから
貧血気味なら鉄分を多く含んだレバーを食べたり
肌荒れを感じたりすればビタミンを豊富に含んだ野菜や果物をといった具合に
食生活は体調を整えたり体質改善、病気の予防にも役立ちます。
理想のドッグフード「L’ultime」は飲水量の少ない犬に最適
もともと犬や猫は食事から水分を摂取することが多かったので
多くの犬猫が水分不足で体調を崩しがちです。
そうした体調不良の背景にはドライフード中心の食生活があります。
そのことから考えてもペットフードに人の食事の優れた面を取り入れた進化が訪れても
不思議なことではないと思います。
現在でもニュートロはすでに水分不足の解決策としてドライ+ウェットの食事を推奨しています。
なのである意味もうベースは出来ています。
理想のドッグフード「L’ultime」とドライフード+ウェットフードの違い
ドライフード+ウェットフードの組み合わせとの違いは明確ですが
ひと言でいえば「L’ultime」は組み合わせて初めて総合栄養食となるフードです。
現状のドライ+ウェットの組み合わせでは総合栄養食+栄養補助食品
もしくは総合栄養食+総合栄養食という組み合わせです。
つまり「L’ultime」は組み合わせずに単体で与えれば
サプリメントやおやつというジャンルと同じです。
なので現状の総合栄養食にトッピングする目的としても使えなくはありません。
理想のドッグフード「L’ultime」を実用化した際に考えられる4つのデメリット
こうしたフードが栄養学的に優れていて犬のために最適としてもデメリットもないわけではありません。
購入して与えるのは飼い主ですからその点を考えると以下の4つがあげられます。
理想のドッグフード「L’ultime」は販売価格が高額!
なんと言っても販売価格が高くなることは避けられないでしょうね。
飼い主にとって喜ばしくはありません。
コストからしてかなりの価格になることは仕方ないでしょうが
ロイヤルカナンのようにラインアップが多いフードメーカーからしてみたら
あれだけの製品を作り分けることを考えたら
こうした商品展開でもコストは抑えられそうな気がしますけどね。
犬の体重と給餌量から考えれば人の1食よりも随分と安上がりにできるはずです。
ドッグフードと考えれば確かに高額ですが
見た目にも人の食事と変わりませんから特別感は間違いなく上ですし
嗜好性はドライフードよりも格段に良くなるので
価格面では納得できる物にはなる気がします。
それでも犬の食費と考えれば高額なのは事実ですね。
チワワの食費がコーギーやコッカー並みになるというレベルでしょうか。
ジウィピークの1㎏が定価で7,041円で3㎏の犬に与えて約23日ですから1日306円の1食150円です。
それ以下に抑えられれば製品化の可能性はあると思いますが無理そうですね。
理想のドッグフード「L’ultime」は与えるのに手間が掛かる
もう一点は与える手間が格段に増えることです。
ドライフードであればカップで掬って食器に盛るだけですが
3~5種類を組み合わせるとなればその手間は数倍です。
手作り食を与えている方からしたらとても楽でしょうが
調理が楽しいという方の喜びは失われます。
栄養士が作った理想的な栄養バランスが整った食事を与えられるようなものなので
そう考えれば随分と時短ではありますがドッグフードと考えればデメリットでしょうね。
理想のドッグフード「L’ultime」は組み合わせに悩む
与え方が難しくなる点もデメリットですね。
フードブランドが多く何を与えていいか悩む現状が
組み合わせのバリエーションが多くどういった組み合わせが愛犬にベストなのか
結局似たようなことで悩むことに変わりはないかもしれないのが懸念されます。
ただこれはショップ側のメリットにはなると思います。
取扱製品数は減ることになりますので廃棄のリスクは少なくなりますし
症状に合った提案をすることで集客やリピーターを狙えます。
なのでこのプロジェクトは僕の考えるしっかりとした栄養学を理解したスタッフの
「フードコンシェルジュ」ありきになりそうです。
理想のドッグフード「L’ultime」は保存が大変
そして最後の一つは保存の問題ですね。
常温でも保存可能かもしれませんが品質保持を第一に考えれば
冷蔵や冷凍が望ましいでしょう。
1食分ずつの小分けにするとコストがかかるので
ある程度まとまった数のパックなどで販売する形態になりそうですから
スペースの問題も出てきます。
フリーズドライという形態であればこのデメリットは解消されますが
与える手間は増えますし、形よく保存するのはやはり面倒かもしれません。
とまあ考えればメットはあってもデメリットもかなりあるので
今の現状からしてなかなか実現は難しい気もします。
そう遠くない未来に期待はしても良さそうですけどね。
製品化は犬のための食事をどう考えるかしだい
文章にしてみるとなかなか壮大な妄想で思ったよりも長文になってしまいましたがいかがでしょう?
人が家畜化して野生動物とは違った特性と多様性を持った犬に
肉食の狼のような食事は犬にとって理想ではないと考える僕の考えは
グレインフリー至上主義のナチュラルフードメーカーが乱立する現状では
素直にられない方が大多数だとは思いますが
結局は犬の健康が守られることが食事の目的ですので方法はどうでもいいのです。
今回の提案のようなドッグフードであれば飼い主のニーズも満たし
素材本来の栄養価を損なわずに、犬それぞれの個性や特徴に合わせて与えられるので
価格面や手間を抜きにして考えれば最適だと思いますから
コスト面で価格が高くなるとしても販売すれば購入する方は意外と多いかも。
購入するかどうかの判断基準は犬に与えるドッグフードとして考えるか
大切な家族の健康を守るための食事として考えるかの違いでしょう。
命あるものだからお金の問題ではない
犬を販売する立場の方ならよく耳にする機会が多い言葉ですが
それが事実なら製品化されるかもしれません。
皆様のご意見ご感想をぜひコメント欄からお寄せ下さい。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。