悩み 犬の話

犬の歩き方を変にしないために飼い主がするべきこと

投稿日:2019年2月5日 更新日:

ペットショップチロルの息子です。

捻挫や骨折や脱臼しているわけでもないのに変な歩き方をする犬を見ると
かわいそうにと思ってしまいます。

たまにインスタグラムでも変わった歩き方をする犬の動画などを見ることがありますが
かわいいとたくさんのコメントが付いているとさらに絶望します。
もしかして気づいていないだけで深刻な状況の犬が数多くいるのかもしれないと。

今日はそんな犬の歩き方の話です。

犬がケガや病気でもないのに変な歩き方をする時はかなり深刻

犬が変な歩き方をしているのは結構深刻なことが多いです。
気づいて病院に行って調べても問題ないと片づけられることがありますが
一般の方が見ておかしいと思うなら何かしらの手立てを考えないと
後々取り返しのつかないことになることもあります。

歩き方が変だということは何かしらの問題があるということです。
もしその原因に気が付かないと悪くなることはあっても良くなることはありませんし
仮に歩き方を矯正できたとしてもまたおかしくなる可能性があるということです。

それに体の歪みなどが問題の場合は偏と感じる歩き方でバランスをとっているので
歩き方だけ直すことは出来ないでしょうしそれをすればなお問題は深刻になるでしょう。

それに直すのが難しい理由が3つもあります。

犬の歩き方がおかしいと感じても治すことが難しい3つの理由

ホテルで犬をお預かりした時やトリミングでいらした方には
犬の歩き方がおかしいと感じればお伝えすることがありますが
それを改善することが難しいことも話すことになりますので
結局は酷くならないように気をつけましょうという結論になります。

犬の歩き方を正しく戻すことはかなり難しいことです。
だからタイトルにある通り絶望することがあります。

なのでそうならないように理由と対策をお話ししておきますね。

1、犬は4足歩行なので歩き方がおかしくなるのは結構深刻

christels / Pixabay

前にこのブログでも話したことがありますが
2足歩行の人間と違って犬は4足歩行ですから
歩き方がおかしくなるリスクは少ないはずなのです。

逆に言えば人間はとっとも優れたバランス感覚を持っています。
立方体と考えると高さの割に幅と厚みが無いので
かなり不安定になってもおかしくありません。

そう考えると犬のバランスが狂うということも
結構深刻な事態ということになります。

2、犬の寿命が短いので歩き方を治すのは難しい

人に比べるとただでさえ寿命が短い犬です。
歩き方がおかしいとなると体の歪みも出てきますから
当然健康にも影響するのでさらに寿命が短くなる可能性も高いです。

もともと治療という概念が無いので
当然犬は人よりも自己修復能力は高い動物です。
そして前述の通り4足歩行ですから
歩き方がおかしくなるということはなかなかないことです。

気づいた時に結構深刻な状況になっていたら
改善のために費やす時間も長くなりますので
下手をしたら健康でいられる時間の方が短いなんてこともあるでしょうね。

気づいたときにそこそこの年齢の犬であれば
そのうち老化の影響も出てますます改善は難しくなります。

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3、言葉が通じない犬に歩き方を注意できない

そして犬に言葉が通じないことも大きな問題です。

飼い主が何とかできることで解決できれば良いのですが
改善のための手段を理解させて実行してもらうことは
なかなか難しいものがあります。

言葉が理解できる子供でも安静にしていろと説得することは難しいのですから
犬にそれを実行してもらうことはなかなか難易度が高いでしょう。

改善や悪化予防のためにはこうしてくださいと懇願しても
聞き入れて実行してくれる犬がいるのでしょうか。

犬の歩き方を変にしないために飼い主がするべきこと

とまあ色々考えるとやはり予防が大切ということになります。
それには多くの知識や経験が必要なことは事実ですので
自己解釈や良い加減な情報を鵜呑みにしないで
しっかり調べて裏付けをとるくらいなことはした方が良いでしょう。
そして日々の観察を怠るなということですね。

今回のような話なら獣医師よりも訓練士やトリマーの方が頼りになるでしょうから
日頃から信頼できるプロの方と交流を取りましょう。
訓練士やトリマーは一般の方以上に数多くの犬を観察しています。

しつけで苦労する犬の原因に健康な問題が隠されていることもありますし
トリミングで美しさを追求すれば犬の健康状態は無視できませんし
骨格のバランスがカットの仕上がりを左右することは明白です。

もちろんドッグランなどで多くの犬と触れ合う機会もとっても大切です。
犬は動物、動く物ですから運動してなんぼです。
散歩は散歩であって運動ではありません。

不可を掛けない自由運動をすることは健康や寿命に大きく影響します。

散歩だけ?走らない犬は健康寿命が縮まる!運動との関係性を今こそ語ろう

散歩にしてもただ犬を歩かせるだけではもったいないです。
社会勉強や犬の感受性を育てたりすることにも有効ですし
散歩の場所を選んだり時間やコースを変えたりすることで
犬の姿勢や行動のクセを治したり体に起きた問題を改善する絶好の機会です。

下記投稿の内容はパテラでなくとも参考になると思いますので
お時間があるときに読んでいただけると幸いです。

パテラのグレード1、2の悪化防止のための3つの対策その2運動

愛犬が生涯健康でいられるように頑張りましょう

下記投稿と重複した内容が多いですが
歩き方という面から再度注意喚起ということで投稿させていただきました。

犬の身体の歪みはこんなに怖い!知っておくべきリスクとその対策を徹底解説!

犬という動物を健全に飼育することはけして簡単なことではありません。
もしかしたらそれを追求すればするほど
知らなければよかったと後悔することは増えるかもしれません。
おそらく時間とお金はいくらあっても足りないでしょうから。

犬だけに限ったことではありませんが
人生どれだけ長く真剣に生きても
知らないまま出来ないまま終わることの方が圧倒的に多いのですから
動物を飼って命と向き合うことの覚悟とは
私にはここまでしかできないと諦められるかどうかなのかもしれません。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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