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猫の便秘は病気の始まり!見極め方と解消のための5つの秘策

季節の過ごし方

ペットショップチロルの息子です。

猫の便秘は病気の始まりです。たとえ排便が確認できていたとしても便秘であることもあります。

食べた分しっかりと出ていなければ溜まる一方で大きな問題になりますし、その結果苦しむのは猫だけではありません。最悪の場合は命に関わる病気へと発展する恐れがあります。

どんな状態が便秘で、どうすれば解消できるのか

飼い主がしっかりと健康状態を覚え確認することです。何事も予防が大切ですからしっかりと知識を身に付けましょう。

猫は何日出なかったら便秘なのかを解説!

ハッキリ言って日数は関係ありません。冒頭でも話したように食べた量と出す量が違い過ぎれば便秘と考えて良いでしょう。全く便が出ないよりも症状として異常が出るのが遅いだけでいずれは大きな問題になることがあります。

犬ほど個体差がないとは言え、飼育環境や食事内容に違いはありますし、腸内環境や季節、気候に年齢などの影響も受けます。それにストレスなども無関係とは言えません。

ただ日数を決めるとしたら1日でないだけでも気に掛けたり確認することは大切です。触れた時のおなかの張りや体温。いつもと違う行動などを細かく確認しましょう。

猫の便秘は冬に多い!季節の影響を考えよう

冬場の猫は運動量が減り水分摂取量も少なくなる為便秘になりやすいのでしょう。

猫は一般的に寒さが苦手と考えられますが、犬と比較すれば被毛の量や密度、運動量や体の大きさなどがあげられます。

ベルクマンの法則をもってすれば明らかですが、ノルウェイジャンフォレストキャットメインクーンなど身体のサイズが大きな猫はいずれも寒さに対抗する為に大型化したのですから、小さな猫は寒さに弱いと言えます。

運動量が少なければエネルギー消費量も減りますから消化吸収のサイクルも長くなり、腸の活動も低下しがちです。

もともと猫は食事から水分を摂取する動物ですので飲水量も少なく便秘になりやすい動物です。以前話した通り体型的な問題もあります。

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普段からリスクが高いのですから冬場は特に注意しましょう。

猫の便秘が危険な症状である2つの理由を解説

猫の便秘を軽く見てはいけません。以前話したように子猫では命を落とす危険がるのですから。便秘から考えられる病気もありますのでその理由についてお話ししましょう。

猫の便秘は他の病気の初期症状の可能性が

便秘の原因は様々ありますが、中には他の病気の症状が原因となっている可能性もあるからです。経験豊富な獣医師では便秘の中にも違いを見つけ適切な処置をしてくれるでしょう。その為にはまずは飼い主が危機感を持つことが必要です。

以前犬猫の塩分の過不足についての話をしましたが、ナトリウムの量が多すぎても少なすぎても脱水の危険があります。

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内臓の異常や病気で引き起こされる脱水は気づきにくい事もありますが、それが原因で便秘が起こっている可能性も考えられますので、便秘で受診したら腎臓病だったというケースもあり得ます。

また腸の腫瘍や異物が原因で便秘になっていることもありますし、筋肉や神経の異常や関節の痛みなどから、便を排泄しようといきむ事ができない、踏ん張れないなどといったことも。

便秘から発見できる他の病気がある事も覚えておきましょう。

猫の巨大結腸症は慢性的な便秘から始まる

硬い便が溜まることで「巨大結腸症」という病気になることがあります。

直腸から肛門へつながる手前に結腸と呼ばれる部位がありますが、硬い便が溜まりやすく便秘になることで結腸が異常に広がる巨大結腸症になることがあります。場合によっては回復手術が必要になることがありますし、処置が遅れる事で敗血症になり命を落とす事も。

便の量が明らかに少なくそれが続いたり、何日も便が出なかったり、おなかの張りが気になるなど些細なことでも異常が出ないうちに診察を受けることをおすすめします。

便秘になりやすい猫の特徴

細身の猫や体の小さい猫も心配ですが、特に注意が必要なのは以下のような猫です。

高齢の猫
腸の機能や筋肉も年齢とともに衰えてきますから排泄することが大変になります。特に高齢の猫は腎臓病を患っていることも多いので便秘のリスクは高まります。状態を良く観察しましょう。

神経質な猫
トイレが汚かったり、急に始めた多頭飼育や関係性が良くない猫同士では些細な理由やストレスから排便や排尿を我慢するようになる事があります。トイレをいつも清潔にしたり数を増やすなどの工夫をしましょう。

運動量が少ない猫
身体を動かさないでいれば肥満になったり筋肉量が少なくなったり衰えたりという体質になります。腹筋や括約筋が弱まり、腸の活動も低下すれば便秘のリスクは当然高まります。注意しましょう。

事故やケガの経験がある猫
ひどいケガや事故で身体の機能に異常を持っている猫は要注意です。特に骨盤に歪みを持ってしまった猫では便秘になりがちです。野良猫などを途中から飼う場合などは早めに健康診断を受けることをおすすめします。

猫が便秘かどうかの判断はしぐさや様子でチェック

一般的に長期間便が出なければ便秘と考えがちですが、猫によってまちまちでその期間は一概に決められません。最初から便秘という猫であればまだしも普段のペースや様子をよく覚え些細な違いに気づくように注意しましょう。

以下のような様子でも便秘の可能性があります。

猫は便秘で吐く

猫が排便の後に吐くと時は便秘の可能性があります。

ウンチが出ないで吐く時はかなり便秘が深刻です。仮にしたからと言っても腸が空になるとは限りません。食事で胃が満腹になり上から押されて押し出されただけの可能性も。

そんな状態の猫が踏ん張ったりすればその圧力で便は出やすいかもしれませんが嘔吐も起きやすいのです。

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ウンチの切れが悪い猫は便秘の可能性大!

食事内容や季節、飲水量の不足などによっては水分が少なく出が悪くなりウンチの切れが悪くなることがあります。

便の切れが悪く床にお尻をこすりつけるなどのしぐさが見られることもありますが、細菌が腸内に入りやすくもなりますし早めに対処しましょう。

猫が長時間トイレで気張っているのなら便秘

人間と同じですが排便に時間が掛かる、出ても出したりない様子で気張っている。そんな様子が見られたらもう便秘です。

何とか出したという便であれば小さく硬い可能性があります。確認してみましょう。

猫がウンチをしながら鳴く

硬いウンチや量や大きさで排便が困難な時に痛みを感じたりもどかしさや違和感から声を出す事があります。相当なストレスも感じているでしょう。

便の様子でも便秘かどうかは判断する事ができます。

  • 硬い
  • 乾燥している
  • 小さく粒状の便
  • 細い便

そんな状態であれば動物病院で相談しましょう。

猫の便秘を解消する5つの秘策!予防の為にも続けよう!

病気による便秘でなければ便秘事態を解消する事で問題は解決します。なりやすい体質などもありますが、生活習慣や飼い主の努力で改善できることも多いので以下の4つのことをまずは実践してみましょう。

1、猫に水分を取らせる工夫をして便秘を治そう!

残念ながら健康の為にと猫に水を飲む事を話しても聞き入れてもらえません。以前も猫に水を飲ませるにはどうしたらいいかを話しましたが、ちょっとした工夫で猫が水を飲むようになる事があります。

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それ以外の方法もあるかもしれませんが、まずは試してみましょう。

2、猫の便秘はフードで解消しよう!

猫の便秘にもタイプがありますが、ロイヤルカナンではオオバコから抽出した可溶性繊維のサイリウムを含ませたフードなどがあります。水に溶けゼリー状で粘性を持つため、水分を保持した状態で便通を良くするのが目的です。

しかし不溶性繊維も便秘には有効と言われています。不溶性の食物繊維は、溶けずに水分を保持しカサを増し腸管を刺激します。

どういった内容のフードが猫の為に良いかは与えた結果で判断するのが一番です。現状のフードの内容と比較してみましょう。

腸内環境の健全化の為にサプリメントもおすすめです。

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3、猫のトイレは常に清潔に!したくない状態では我慢して便秘になる

些細なことでも排泄を我慢するようになります。特に汚れた状態のトイレでは猫は用を足したくないと我慢します。この辺は人間と同じです。

トイレの砂を別のものに変えた、場所を移動したなどでも気に入らないと感じる猫がいます。人間の都合に合わせることは苦手な動物ですから、猫の気持ちになっていつでも気持ちよくできる状況を維持するように心がけましょう。

4、毎日の適度な運動で便秘を予防!

運動不足で便秘になるのはどの動物にも共通して言える事でしょう。

腸の蠕動運動が活発になれば便秘解消以外にも健康にはとても良いことです。コミュニケーションを取る意味でも猫とよく遊ぶ習慣を付けましょう。

猫の種類や性格によっては運動を好まない個体もいますが、様々なおもちゃやマタタビなどもうまく利用して興味を引くように様々な工夫を。

5、猫のブラッシングやマッサージも便秘予防や解消になる

子猫の便秘の話でもしましたがマッサージはかなり有効でしょう。動画も紹介していますから一度見てみるといいかもしれません。

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毛を飲み込む量が多いと便通が悪くなることがります。普段からブラッシングの習慣をつけておくと便秘の予防以外にもさまざまな皮膚疾患の早期発見や体型の確認などにも有効です。

まとめ

猫の便秘で動物病院を受診する方は結構多いので普段から気を付けましょう。特に猫は食事が問題で病気になることが多いので猫に合ったフードを選ぶことが大切です。

忙しくともトイレを清潔にすることや1日1度は猫に触ってチェックしてあげて下さい。

季節ごとでも健康管理のポイントは変わりますから冬や夏は特に猫の健康状態をこまめに確認することをお忘れなく。

わからない事は専門家に相談するのが一番です。

本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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