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子犬のしつけは最初の1週間が大事!1日ごとの注意点と夜泣き防止のコツ

しつけ

ペットショップチロルの息子です。

子犬を飼うと最初の1週間であれやこれやとつい構いすぎて疲れさせてしまうことが多いようです。もしくは期待させて甘え上手な犬にしてしまうとか。

身に覚えのある方もいるでしょう。ご自身の経験でなくとも、知り合いの方の飼ったばかりの犬がすぐ体調を崩したり、それを繰り返したりとか。

きっと誰もが望んでないことだと思いますので本日は子犬を迎えてからの1週間をより具体的に話してみようと思います。

 初めて子犬と過ごす1週間の1日ごとの注意点

まずは子犬の心境を理解してあげることが大切です。

先日の

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で話したように母親の元から引き離されたり、たくさんの同じ月齢の友達と暮らしていた環境から拉致・誘拐されたようなものです。

あなたが気に入って連れてきた子犬はあなたを気に入ってついてきたわけではありません。信頼関係ができるまでは長くかかります。まずはしっかり安全が確保され食事に困らないと犬が思うまでにしましょう。それには早くても1週間は掛かるはずです。

飼い主の扱いと環境の変化で命を落とす子犬もいます

販売までのペットショップやブリーダーの管理にもよりますし、犬種によっても性格や体力などは変わりますが、一般的な小型犬は意外なほど体調を崩します。

特に小さなお子さんがいるご家庭や、育った環境と違い過ぎる環境の変化などは、子犬の健康を維持する上で大きなリスクになります。

引き渡して1週間以内に体調を崩す犬は非常に多いです。

自分の体力の限界を知らない子犬は、新しい環境や新しい飼い主との生活の変化でストレスを感じ食欲を失い、嘔吐や下痢を起こしあっという間に衰弱していきます。

ある大手のペットショップでは販売した子犬の10%程度が命を落とすとのことです。

生命補償で同等金額の子犬をお渡ししますとあるのはそういった事実があってのことなのかもしれません。

ストレスによる体調不良は治療が難しい

ストレスでの体調不良は動物病院での治療が困難です。

病院に連れていくことで安心するのは飼い主だけです。
犬にとってはまた知らない環境に移され知らない人間に処置をされることが大きなストレスになります。

体調を崩さないように温度管理や食欲の変化、便の様子などをしっかり観察しましょう。

最初の1週間で子犬に安心を与えられるように、かつその後人に頼らないと生活が維持できない犬に育てないようにしなければなりません。

子犬を迎えた1日目

最初の1週間はしてはいけないことばかりでできることは非常に限られています。特に初日は抱っこや触ることも控えるべきです。
ペットショップやブリーダーから犬を迎えるとなれば、広い室内で自由に育ったという子犬ではないでしょうから、当分はケージの中でどう過ごすかをしっかり観察して下さい。

多くの方は週末の休みの前日か当日に子犬をお迎えになると思いますが、初めて家に来た子犬の様子を気にしすぎたり抱っこばかりしていると、これから毎日そうやって相手をしてもらえると勘違いしてしまいます。

もし日中は誰も居ないという家庭であれば、普段の生活を考えて当日は子犬が独りになった時にどんな様子かをこっそり確認しておくくらいが良いでしょう。

子犬に合わせて自分の生活を変えようとするのはおススメできません。いつも通りの生活を送りいつも通りに振舞うことで犬の様子を伺いましょう。

相手は子犬とは言え動物です。人間が快適に暮らせる環境であれば犬が成長するのには何の問題もありません。新たに加わった家族である犬に慣れてもらうようにすることがしつけです。

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初日の子犬がドッグフードを食べない時

1日目はフードを食べないことがありますが、無理に食べさせることはしなくても良いでしょう。原因は不安や恐怖、緊張によるものであって食事に問題があるわけではありません。

何とか食べさせようと対処する姿勢を見せると以降もそれを望むようになり、フードを食べないでいるから構ってとアピールするようになります。

元気があって便の様子も問題なければ心配ないと思います。
チワワやティーカッププードル、ポメラニアンやヨークシャーテリアなどの超小型犬などでは低血糖などの心配もありますので、お迎えの時に注意事項や緊急時の連絡先などを聞いておいてください。

何事も最初が肝心です。体力の消耗を防ぐように過ごしやすい25度程度を維持して温度変化を作らないようにしましょう。

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子犬の夜泣きにどう対処するか

知らない場所に連れてこられて緊張や不安と恐怖を感じる子犬ばかりです。落ち着かない様子で寂しそうに泣いたり吠えたりする事でしょう。特に夜は暗く独りになったことで心細さも感じ夜泣きをする子がほとんどです。

だからと言って飼い主が反応を示すのは良いことではありません。自分が呼んだら来る、何かしてくれる。そう思わせると習慣化しますし主従関係が逆転するきっかけになります。

明らかな異常や体調不良等での呼びかけでない限り無視をするのが一番です。

子犬を迎えた2日目

始めての夜を体験した子犬は、朝あなたの顔を見て全身で喜びを表現するでしょうが、そこで反応を見せてはいけません。犬の興奮した呼びかけに反応しては相手の思うつぼです。

できればこっそりと気づかれないように子犬の体調に問題はないか、おかしな様子は見られないかを確認して下さい。

子犬の猛烈なアピールが収まるのを待ってから顔を見て触ったり抱っこすることは構いません。しかしそれもほんの10分程度です。2日目は10~15分程度のふれあいを3~6回くらいにしておきましょう。

もしかしたら子犬がトイレを失敗して悲惨な状態になっているかもしれませんが、そんな時こそ冷静に対処しましょう。まずは落ち着いて深呼吸してしっかりと状況を確認します。子犬となるべく目を合わせないように慌てず事務的に処理しましょう。

犬のしたことに飼い主がいいリアクションをすると犬に間違った学習をさせることになります。

子犬はトイレが出来ないのは当たり前のことだと思っていてください。犬のトイレは人間が使おうと買ってきただけのもので犬には正確に理解が出来ていません。それをトイレと覚えさせるためには時間や努力が必要です。

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子犬を迎えた3日目

子犬の性格にもよりますが、飼い主が安心を与えられているかどうかは3日目くらいから判断できます。食事を与えられた時間に完食し、日中を落ち着いて過ごす事ができるようになってきます。

子犬はほとんどを寝て過ごしますが、おそらくまだ小さく丸くなって眠っているでしょう。お腹を出してあおむけに寝るようになるまでにはもう少し時間が掛かると思いますが、無駄に動き回って鳴かなくなっていれば十分です。

成長にも体力を使う頃ですし、脳の容量は小さくとも消費カロリーが高いのは人間と同じです。生活に慣れ精神的に安定した様子が見られないうちは多くの時間のコミュニケーションはまだ負担になります。ふれあいの時間は2日目と同じ程度にしましょう。

子犬を迎えた4日目

徐々に安心し始めてケージの中で遊べるものはないかを探す様子が見られたり色んなものを噛み始めるころです。こうした様子が見られると家にも慣れてきたなと飼い主も安心するでしょう。さまざまな生活の音を気にする様子もなくなってきます。

家に迎え入れて3日も経つと犬も飼い主もお互いもう大丈夫かなと余裕が生まれるでしょう。

しかしもともと家庭で生活していた飼い主と違い子犬は新しく来た家族です。張りつめていた緊張が解けた頃は疲れなどを自覚しやすい時期でもあります。環境の変化で受けた精神的ダメージが見た目に表れる頃でもあります。だるそうな様子や食欲の変化、便の状態などを見逃さないようにしましょう。

子犬を迎えた5日目

変わらず元気な様子であれば精神的に落ち着きも出てきてエネルギーを持て余し気味に感じるでしょう。要求吠えやしぐさが目立ってくる頃だと思います。

飼い主の様子を観察する余裕も出てさまざまな方法で気を引こうと考え始めますし、欲求を解消しようと行動が激しくなり始めます。

トイレの掃除や食事を与える時にもなんとか構ってもらおうと必死な姿につい気持ちが緩んでしまうこともあるでしょう。4,5,6日目は異物誤飲や落下事故などが起きやすい時でもあります。特に家庭に小さなお子さんがいる様なら犬とのふれあいには十分気をつけましょう。

しっかりと監視できる時間的余裕が取れるようなら遊ばせる時間を20~30分程度に伸ばしても良いと思います。

どんなものにどんな反応を見せるかをよく観察して、興味を引くものを利用したしつけや事故を防ぐために誤食や誤飲、問題行動に発展しそうな環境を作らないための飼い主の学習の時間にしましょう。

犬の行動は人間の常識や善悪とは違いますし、それを理解させることはほぼ不可能です。習慣にしないように行動自体を防止し、好奇心が強い時期に体験する機会を無くす努力をすることを心がけて下さい。

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子犬を迎えた6日目

犬種や幼少期の過ごし方にもよりますが、6日もすればもう以前からの家族のようにリラックスして打ち解けた様子が見られます。

コミュニケーションを取る時間も少しづつ増やしていっても大丈夫でしょう。ただあまり興奮して動き回るようならその都度ケージやサークルに戻し落ち着いたらまた出してあげるなどをして犬に立場や行動の制限をさせることを徐々に学習させましょう。

犬にとっては目に入るものや手の届くものは全てがおもちゃです。様々なことを体験させることは良いことではありますが、机の脚をかじったりスリッパや靴下を噛んで振り回したり壊したりするようになるとしつけのためには良くありません。

おもちゃと混同しやすい素材や大きさの物などは自由を与える前に片付けるなど事前に準備をしておくことをお忘れなく。

いろんな物を噛んだり舐めたりすることで危険かどうかの判断や欲求の発散のために利用しますが、そうした行動はさまざまな感染のリスクを高めます。予防接種の時期と重なるようなら特に気を付ける時期でもありますし、雑菌などが侵入して腸内環境が悪くなることがあります。便の様子をしっかりと確認しましょう。

この頃には排便のタイミングや素振りがわかってくる頃でしょう。トイレの失敗もどう防ぐかも見えてくると思います。

子犬を迎えた7日目

子犬を迎えて1週間して体調等に問題が無ければ第一段階はクリアです。とは言えいきなり多くのことをして良いわけではありません。

1週間観察して子犬の性格や行動をしっかりと把握できたのであれば、何をどうしていくかや気になる点や疑問などをブリーダーやペットショップ、訓練士や獣医師と相談しましょう。

飼い主だけでは気づかない問題点が出てくることもありますので専門家に犬を見てもらうことをおすすめします。

この先は飼い主の接し方や環境に性格等を考慮して、どういった付き合い方が出来そうでどこまでが望めるかを考えしつけの方法や方針を決め、実行して結果を見てまた修正して行く作業の繰り返しです。時には健康を崩すこともあるでしょうがそれも犬の成長のためには必要なことです。

まとめ

家庭で犬を飼ったこともなく飼いたいとも思ったことが無いので、多くの飼い主と接してきての経験や感じたことを思い返しながら書いてみました。

最初の1週間は安全確保と体調の観察だけが重要です。いろんなことをしてあげたいしできるようになってもらいたいと飼い主なら思うでしょうが、家族に迎えて始めて過ごす1週間くらいは何もせずに見守ってあげましょう。この先15年も一緒に過ごすのです。

焦ることはありません。もうあなたの家族になったのですから。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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