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犬のしつけは考え方が重要!何のためにどうするかを語ってしまった

しつけ


ペット屋の息子です。

犬のしつけの考え方は人それぞれですが、最終的には問題行動を起こさず指示に従うようにしようという話ですよね。
そう考えれば一つ一つの物事の対処をどうするかよりも、犬と飼い主の正しい関係性の構築が全てだと思うのは僕だけでしょうか?

犬に都合の良い飼い主ではなく飼い主に都合の良い犬にすることがしつけの目的です。その為に必要な考え方を今日はお話ししたいと思います。

 犬のしつけは問題行動を防ぐという考えから始めよう!

犬が何を感じどう行動するかを見て飼い主が対処するのではなく、飼い主が犬を理解し何に対してどう行動するかを知っていればコントロールは難しくないと思います。その為に必要なことは飼い主が犬とのコミュニケーションがきちんととれるかどうかです。

犬を理解し飼い主の意思を犬に理解させる。

言葉にしてしまえばたったそれだけの事なのですが、それをどう実行するかが問題です。多くの飼い主はしつけは問題行動が起こってから学んでいこうとしますから。

犬の判断基準は飼い主が決めるのです。犬からすれば人が犯罪を犯した現場を目撃してもそれが良いか悪いかに関心はありませんから。それは事実ですから人間関係の構築よりも難しくはないでしょう。

犬も人間も言葉は身につく環境に居ることで覚えるもの

今でこそグローバルな社会になってきていますから、英語はもちろん、ヨーロッパの言語を話す日本人も増えてきていますが、そもそも言葉は学ぶものじゃなく自然と身につくものだと思います。
海外に行けば小さな子供だって母国語を話しているのは当たり前で、特別な教育を受けているわけではないでしょう。あなたが日本語を話せるのと同じです。

犬同士であれば言葉ではなくボディランゲージなどがそれにあたりますが、それは犬から学ぶものであり、身につく環境にいることが重要なのは人間が言語を覚える事と同様です。

こうしたことの共通点があるにもかかわらず人はなぜか犬のしつけを失敗しやすいのは、やはり愛情からの擬人化が原因なんだと個人的には思います。

犬のしつけはまず犬として育てることが大切

とにかくまずは犬を犬と育てることが大切です。人間と同様の権利を与えたと誤解されるとその後生活していく上でお互いにとって苦労が絶えません。その為にはまず人間である飼い主が犬という生き物を理解し、犬種という違いを学習することが必要です。

知識だけは専門書やインターネット上、様々な物から得る事ができますので一通りのことは学べるでしょう。ただ相手は動物であり意思がある生き物ですから一筋縄ではいきません。

 犬のしつけも子供の教育も参考書通りには行かない

それは子育て経験者なら身をもって知っているはずです。

たまごクラブやひよこクラブを読んだことのある人は多いと思いますが、それを元に子育てを行って良い結果は得られましたか?

多くの育児書は出回っていますが、実践して良い結果を得られる方はずいぶんと少ないでしょう。何かしらの前提条件があったり、実践する事すら困難なことは最初から行うこともしなかったのではないでしょうか?

犬のしつけも子供の教育も相手に認められているかが肝心

結局子供の教育も犬のしつけも大切なのは行う側の考え方や行動ありきという事です。あなたのしつけや教育が本当に相手の為になることであってその思いが伝わるかは、相手がそのことを理解できるかどうかですが、それには相手に認められている必要があります。

そもそもしつけに悩む人はすでに失敗を経験した方ですから、犬の育て方の間違いを正そうとしても飼い主自身が変わらなければ良い結果は得られません。

犬の無駄吠えのしつけは犬の行動を抑制することは逆効果

例えば無駄吠えをする犬に苦労した方がいるとしましょう。
チャイムが鳴ったり、窓越しに通りがかる犬や人を見つけひっきりなしに吠え続ける犬を何とかしようとすれば、まずは一番手軽なネット検索を行い「犬 無駄吠え 対策(防止)」と検索するでしょう。もしくは専門書を読んでみるとか。

そしてしつけの方法を解説しているサイトにたどり着き、試しても効果がなかったという方なら口輪や無駄吠え防止用の首輪を購入する。

そんなことを繰り返すうちに効果的な方法や物を見つけられるかもしれません。

吠えると嫌なことがあると学習し問題行動を改める。

そうなれば以前と同じような状況になっても、もう無駄吠えすることはありません。

ただこれらの方法のほとんどは対処療法ですから、いずれはまた別の問題行動に悩まされるでしょう。このようなしつけは正しい方法でないからです。

犬の起こす問題行動の中にはストレスで起こす行動と本能や犬種特性から起こすものがあります。吠えるという行動は狼から家畜へと進化した際に人間に付与された犬の特性で、犬が危険や何かを見つけたり感じたりした事を人に伝える為の能力です。

使役目的での飼育をしない現代においてはその特性も疎ましく思われる原因となってしまいましたが、だからと言って理由を無視して行動を咎めることは犬にストレスを与えることになります。

吠えるや噛むという行動の原因のほとんどは不安や恐怖からの行動です。
先日も弱い犬は良く吠えるという動画をご紹介しましたが、飼い主が居る状況で吠え続けるというのなら、犬に対して安心感を与えられる存在でないという事が大きな問題です。

つまり犬は飼い主を不安や恐怖の対象から守ってくれるという存在と認めていない事になります。
もしくは犬が飼い主を守るべき下位の存在と考えているかです。

いずれにしても良い傾向ではありません。

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犬のしつけは飼い主のためのもの、それを犬に強いるには?

しつけというものは本来犬にとって必要なものではなく人間の都合で犬に押し付けるペットとしてのルールとマナーでしかありません。犬にはそれを推し量る基準など存在しないのですから、前提として犬にとってそれを理解し身に付けるメリットはないという事を忘れないようにしましょう。

しつけの失敗は犬の欲求が解消できないことが発端となることが多く、それに加えてのコミュニケーションの不足、さらには飼い主の感情が価値基準となる一貫性のない指示や行動によるものでしょう。
先ほども言いましたが犬にとってルールとマナーを守ることにメリットがないことですから、飼い主と認めさせるための関係性の構築が最も重要です。

犬の欲求を解消する為にはどうエネルギーを発散させるかを考えよう

運動欲求の解消も、やり方を変えるだけで大変なことではなくなります。
何も真正面から犬と向き合って競うように走る必要はありませんから、基本的なマテや呼び戻し(名前を読んだら来る)ができていれば、投げたボールを拾わせることや嗅覚や聴覚を利用した探索などでエネルギーを発散させる事ができます。
この辺りは下記の梅雨の時期の過ごし方でも触れていますから参考にしてみて下さい。

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犬に自由を与え失敗させる環境を作り叱るのは嫌がらせのようなもの

問題行動を起こす犬の多くは完全な自由時間を多く与えられた犬ばかりです。
完全室内飼育の犬が増え、ケージやサークルを利用している方も多いようですが、ほとんどの飼い主は帰宅後に犬をケージから出したままの状態にしています。

しかしこれは自分で行動を判断させる機会を増やしますから、成長過程にある子犬や問題行動を起こす可能性のある犬であればしっかりと監督する必要があります。

問題行動を叱るにしても犬が問題行動を咎められていると理解できていなければ無意味です。それどころか無用なストレスを与え飼い主に不信感を覚える結果になります。

わざとできないことを強要し失敗を叱るようなことをしていては犬の信頼はけして得られませんし、いろんなものを破壊されたり汚されたりと余計な損害が増えるだけでお互いにとって良くない結果になるだけです。

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犬のトイレのしつけにみられる失敗の原因と正しいしつけ方

その間違いはトイレのしつけなどでよく見られます。

トイレ以外の場所以外で排泄してあった時にはけして怒ってはいけませんし、トイレ以外の場所で排泄している最中でもそれは同じです。

トイレの失敗に後で気づいて後で叱っても、その時にしていた行動を叱られたのかと勘違いすることになりかねませんから、排泄の最中に叱っても同じように排泄の行動自体を飼い主の前でしないようにと考えるようになる可能性があります。

トイレを教えることはある意味最も難しいしつけかもしれません。動物には寝床を汚したくないという感覚が多少ありますが、決まった場所で排泄する習慣は持ち合わせていません。体を汚す事を嫌うかどうかは個体差もありますし、トイレを置いたとしてもそれをトイレと認識し購入したのは飼い主である人間の感覚ですから。

トイレのしつけはとにかく成功を褒めるしかありませんから、逆に言えば失敗をしない状況を作ることが大切です。犬のいる空間全てをトイレにすることから始め、排泄のたびに褒め、徐々に範囲を小さくしていくのがベストでしょう。時間はかかりますがいつか覚えるはずです。

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犬の問題行動の原因がどこにあるかを考え排除することに努めましょう

結局飼い主の価値基準を明確に伝えることは難しいので問題行動の引き金になる原因やきっかけ自体を減らしていくしかありません。

好奇心旺盛な時期は子供同様に悪いことを覚えやすい時期ですから、先に正しい方向に導くようにコミュニケーションを取り欲求を解消することを教えるべきです。

 犬も子供も問題を起こす時期こそ正しい教育のチャンス

この辺りも子供同様に飼い主との交流に楽しみを覚え、褒められることで達成感を感じ、問題行動が起きないどころかしつけの行き届いた優秀な犬になる可能性は高まります。
成犬よりも物覚えは早いのは当然ですし、何より問題行動に悩まされることもなくなりますし、問題行動を改善させる必要もないのですからまさに一石二鳥です。

自由な時間を与えるなら犬の一挙手一投足を見逃さず、犬の性格や犬種の特性を飼い主が理解する学習の機会と考え、また犬が何を考えどう行動するかを見て犬の問題行動を未然に防ぐ為に何をするべきかを判断する時間にしましょう。

犬は子供と違い行動を監視抑制することは難しいことではありません。中高生の喫煙問題よりもしつけは楽なはずです。
喫煙は依存性や行動自体が習慣化し、健康を失うために時間や費用を掛けていると理解しながらもやめられなくなります。そうならないためには始めないことが大切ですね。
犬の問題行動も同じです。未然に防ぐ為の努力は改善の為の努力よりもはるかに簡単です。

 

犬も子供も大人から学び成長する動物です

元々犬は人の指示を聞くことが大好きな動物です。それは例外なくどの犬種にも言える事です。そうでない犬は社会化期の過ごし方や飼育環境、関係性に問題があるはずです。もしくは食事の栄養不足や疾患を抱えているなど。

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このあたりは人間の子供と同じと考えて良いでしょう。
どちらも好奇心が旺盛で身近な存在の親や飼い主から常に何かを学ぼうと考えています。幸いなのは子供のように説明が困難な質問を立て続けにぶつけてくるようなことをしない事です。

 犬も子供も起したことの責任は保護者が取ることになることを忘れずに

前述の犬を自由にする時間が問題行動の引き金になると話しましたが、子供連れの親がスマホに夢中でコミュニケーションを取らない状況と同じかもしれません。コミュニケーション障害は犬の世界でも人間の世界でも保護者の接し方が原因でもあると思います。

いずれにしろ健全なしつけや教育は、様々な体験を通じて学習していくことで得る教訓や知識や精神力をどう生かしていくかを年長者が教える事であり、その違いに種の差は関係ないのです。

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特性(個性)や性格を生かすも殺すも親や飼い主次第です。人間はやがて自立するので自己の持ちようで良くも悪くも変化が起こりますが、犬は一生飼い主と過ごすのですからそういった意味では子供よりも責任は重いこともあります。しつけの失敗が大きな事故の引き金にならないとも言えませんから。

 最後に

きれいごとや正論ばっかりで子供も犬もそんな簡単に言うこと聞かせられるわけはないだろうと言われそうですが、犬はともかく子供はいつか成長して大人になり親になることもありますから、自分の感情をぶつけても後でいろんなしわ寄せが自分に返ってくるってことはあると思います。

犬も子供も褒めて伸ばす方が良いことは分かってても完璧にはできませんよね。でもその為に努力は続けるべきです。

少なくとも怒るのではなく叱ることの方が良いことは確かだと思いますし、感情をぶつけてもお互いが嫌な思いをして終わりですから。

ただどちらも貴重な体験でなって初めてわかることも多いと思いますから大変でも充実感は味わえるはずです。

今日は言ってやった感は全然ありませんね。むしろ偉そうに語って恥ずかしい感があります。とりあえずごめんなさい。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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