ペット屋の息子です。
犬の喧嘩はあまり見ることは無くなったと思いますが、飼い主の接し方に問題があると無用な争いが起こることもあります。
しかし飼い主が心配するような事態はまず起こらないと思います。特に良く吠える犬ほど喧嘩っ早くて心配と思われるかもしれませんが、ことわざの「弱い犬ほどよく吠える」というのは事実ですからご安心を。
というわけで本日は犬の喧嘩についてお話ししたいと思います。
犬は威嚇で吠える事は多いが喧嘩に発展することは少ないという動画
犬同士が吠えあっているのを人間の視点から見ると、接触したら流血するようなケンカに発展するんじゃないかと心配になることがありますが、大抵の場合はお互いがおじけづきます。
犬が吠える理由は身を守るための行為であることが多いので、一般的な家庭犬であれば他者が攻撃行動に移らない限りは自ら攻撃することはまずありません。
それを実証するような動画がこれです。
同じ状況に遭遇したことはありませんが、犬が虚勢を張っているんだという事を感じたことはあります。
まだ子供のころに家のべドリントンテリアを散歩に連れて行ったら、前から近づいてくる犬にけたたましく吠えリードを思いっきり引っ張られたことがありました。
突然の出来事という事もありその力強さに思わずリードを話してしまった時は、まずい!と思いましたが、自由になったとたんに吠えるのを止め、おとなしくその場でおろおろしていました。
精一杯の威嚇だったのでしょう。相手は何度か視線は向けたものの一切吠えることなく去って行きました。
喧嘩に発展せず安心したと同時に新鮮な驚きを感じたのをよく覚えています。今思えば犬の威嚇の吠えは争いを避けるものだという実例を体験した貴重な機会でした。
ただオス同士が縄張りをかけて争うという事態が起きた時は要注意です。
犬同士の喧嘩を止めない方が良い理由を動画で解説
犬同士の喧嘩を実際に見たことがある人は今の時代ではあまりいらっしゃらないかもしれませんが探せば動画は見つかるものですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8ot65fOBTwk
実際に現場にいればもっと鬼気迫るものを感じるかもしれませんが、通常犬同士の喧嘩にも勝敗の付け方やルールがあるので、よほどのことがない限り致命傷を負うことはありません。むしろ人間よりも理性的に争います。
ただしこれは犬が社会化期をどう過ごしたかにもよります。人間でも言える事ですが幼少期に他者と関わってコミュニケーションを学んでないと加減や痛みを覚えていませんから犬の様子をうかがう事は必要です。
多くは動画の犬のように争いに発展してもむやみに噛みつくようなことはせず、大抵上から組み伏せる形で押さえつけるときに固定するように噛みつきます。噛むという行為は攻撃というより掴むという意味合いが強いのでしょう。人間で言うところのレスリングに近い争い方です。
最古のスポーツと言われるレスリングは動物の争いと共通点があっても不思議ではないのかもしれません。
犬の喧嘩の仲裁はNG!リスクとデメリットだらけ
こうした権力争いに発展した犬の喧嘩の仲裁に入ることは止めましょう。
犬の喧嘩に巻き込まれてけがをすることがありますし、人間が喧嘩をやめさせてしまうといつまでたってもお互いの優劣が決まらない為、また顔を合わせると喧嘩が始まってしまいます。
しかしきちんと優劣が決まればケンカが起こることはありませんし、悪質な嫌がらせや復讐という行動を犬は取らないので人間よりも健全な結果に終わります。
犬同士の喧嘩を止めるよりも何が争いの原因かを見極め取り除くことを考えるべきでしょう。
[ad#co-1]犬の喧嘩は止めるのではなく防ぐ事が必要
犬同士の喧嘩は止めることは難しいのですが起さないことはそう難しくありません。
犬同士が喧嘩に至るにはいくつかの理由がありますが、そのほとんどはオス同士の抗争でその原因も動物では共通しています。
メスを取り合っての喧嘩か縄張り争いです。
それ以外での争いはまず起こりませんが、多頭飼育では食事を巡っての争いが起こる可能性はあります。
しかし大抵の場合はすぐに優劣が付きます。争っている間に獲物を取られるリスクがありますから喧嘩に発展することは少ないでしょう。
他にも時々飼い主の愛情をめぐって争いが起こりますが、喧嘩に発展するというよりは力の強い方が弱い方をいじめる形になります。これを防ぐには犬のしつけというよりは飼い主の接し方が問題になります。
犬の喧嘩は飼い主のしつけで防げる!予防の為の考え方
優先順位をしっかり付ける事や正しい行動を尊重することで犬との信頼関係が生まれます。飼い主の気分や感情で行動の良し悪しを決めてしまえば人を見るようになったり、いう事を聞かない犬になることがあります。
犬と人間の関係は人同士の関係と同じではいけません。犬を混乱させないためにも正しい関係性を築きましょう。
わかりやすい例で言えばやはり子育てにおける親と子供の関係ですね。
親はある事ではまだ子供なんだからと言い、別の時にはもう子供じゃないんだからという、そんなケースをどちらかの立場で体験したことはありませんか?
同じようなシチュエーションでそんな接し方をしてしまうと犬は飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。
多頭飼育であれば、お互いの犬がお互いの模範になるように常に正しい行動をした方を褒めることでしつけはずいぶんと楽になるはずです。喧嘩の原因はもしかしたら飼い主にあるのかもしれません。
まとめ
犬の喧嘩はめったに起こらないと思いますが、実際に遭遇したら人によってはパニックになるかもしれませんね。経験が少ない上に人間よりも野性的な争いですから。
ただ一つ言えることは言葉ではないコミュニケーションが犬同士の間には存在し、それらを飼い主である人間が全て理解できているわけではないという事です。
犬同士だって最初からお互いを理解しあっているわけではありません。それは人間同様に気の合う合わないはありますし、時間をかけて距離を縮めていくことだってできない事ではありません。
犬同士には犬同士のコミュニケーションがありますから意味のない行動ではありません。もちろんケガのリスクもありますから判断は難しいと思いますが、お互いにケンカをする理由があるんだと考えましょう。
そしてそうさせない為に飼い主がいるのです。保護者という立場と同様に責任を取る覚悟をもって飼育して下さい。
飼い主の行動で犬の幸せが決まるのです。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。