ペット屋の息子です。
皆さんはドッグフードを選ぶ時に何を基準に選んでいるのでしょう?
安全性を気にされている方も多くいますから、原産国はチェックしているんだろうと思います。
後は原材料に何が使われているかでしょうか?
添加物や着色料が多量に使われているドッグフードなら避けたくなるのが心情です。
そして価格。
これも重要な要素ではあります。継続して与える食事ですから安全性が高く、しっかりと栄養が取れるかどうかを判断した上で、犬にとって最善であり飼い主にとって負担になら無い物でなければいけません
ではおやつはどうでしょう?。
多くの方は無添加の物を選び、原産国を確認しているようですが、価格に関してはあまり気にされていないように思えます。
おやつは犬にとっても嗜好品・間食ですから美味しさや食いつきに特化した少量の物がほとんどです。
もともとおやつはしつけのご褒美として与えるのが一般的でしたが、現在はそういった目的よりも日常のコミュニケーションツールの1つとして過剰に利用されている気がします。
今日は現在のおやつ事情にみられる問題点についてお話させて下さい。
犬におやつをあげるなら気を付けたいポイント
犬の栄養管理の大切さは以前にもお話させて頂きましたが
おやつを与え過ぎるとフードの栄養価のバランスを損なうおそれがあります。
多くのサイトではおやつの量は食事量の2割以内に抑える事とありますが、それでも多い気がします。犬は量よりも回数に喜びを感じることがわかっていますので、1回量はなるべく少量に抑えましょう。
また与えるタイミングを間違えると、誤った学習につながる恐れがあります。
例えば吠えている犬を黙らせようとしたり、問題行動をやめさせる為におやつを利用することはけしてしてはいけません。吠えたり問題行動を起こせば要求に応えてもらえると思わせることに繋がります。
犬には人間の善悪や常識は通用しません。学習の結果がそれを可能にするだけです。おやつのタイミングによっては問題行動を起こすことで褒めてもらえると勘違いさせてしまいます。
また与えるならフードでは補えない栄養を補完できる機能性のおやつを選ぶのが良いでしょう。
犬のおやつでおすすめ出来る物
ドッグフードの大半は加熱による栄養損失が起こっています。ビタミンや消化酵素などは高温に弱衣という欠点があります。
ビタミンの多くは加熱で失われ、酵素は48℃で死滅してしまいます。しかしこのドッグフードの欠点をおやつで補う事が出来ます。
おすすめはフリーズドライのおやつです。
ドッグフードのような熱による乾燥は、水分を水蒸気として蒸発させますので栄養的損失を伴いますがフリーズドライ製法では、真空状態で、食品中の水分を凍結させて昇華によって水分を抜き乾燥させます。食材の栄養分を失うことなく製品化されていますので、もちろん酵素も生かされています。
ドッグフードの中にもZiwiPeakという非常に優れたドッグフードがあります。フリーズドライ同様に、エアドライ製法と呼ばれる低温で乾燥させる製法で作られています。
グレインフリーのドッグフードはおすすめしませんと
でも言っていますが、とくにこのZiwiPeakは454gで4,000円弱とかなりの高額です。しかしおやつとしてみるとそうでもありません。
グレインフリーのドッグフードもおやつとして利用するならば、前述のデメリットも全て解消されます。
価格的にも一般的なおやつとして知られているペッツルート 無添加 とりフリーズ 30gの468円と比較しても、この品質でこの価格はむしろ安いと思えます。
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犬におやつを与えるデメリット
おやつは与えるタイミングによって誤ったしつけに繋がることもそうですが、犬に味の違いを教える機会にもなります。嗜好性に特化した分ドッグフードよりも美味しいと感じるので、与える量が増えればフードを食べない原因にもなりかねません。
フードを食べなくなったという相談が多い中で、おやつは食べると言った話も良く聞きます。これもやはりおやつを与えることでフード嫌いを助長させています。
こういった相談に来る方の犬のほとんどは痩せていません。むしろ太っています。フードを食べない代わりにより高カロリーのおやつを食べている結果でしょう。
肥満になれば健康に影響があることはもちろんですが、おやつはフードの様に栄養バランスが考えられていません。より不健康な状態になっていることでしょう。
まとめ
たかがおやつされどおやつ。口に入るものですからその影響は大きいです。
おやつとドッグフードの価格を比較しましたが、たいていのおやつはg当たりの単価はかなりの高額になります。しかもおやつ慣れしている犬ほど不健康なフードを食べていることが多い様です。
かわいいとついおやつを上げ過ぎてしまいがちですが、おやつでお腹が満たされればフードを食べるわけがありません。
だってこれしか食べないから
そんなセリフをよく聞きますが、そのきっかけを与え、今もなおそうした行為をやめられないのはあなたです。
愛情を理由にお金と時間をかけて愛犬を不健康に追い込む事をやめられない飼い主が多くいますが、結果として死期を早目ることになり治療にも時間や金銭的負担が増えることになります。
けしておやつを甘くみてはいけません。