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なぜ人は犬に服を着せるのか?必要と言うべき5つの理由を考えてみた。

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ペットショップチロルの息子です。

ここ数年で犬に服を着せることが
愛犬家の間では当たり前になってきましたが
皆さんはどう思いますか?

人によって意見は様々ですが
服を着せることに抵抗のある方もまだ多いようですので
なぜ犬に服を着せるのかをしっかりと解説してみたいと思います。

犬に服を着せる必要性は人が作った環境にあった

犬に服を着せるなんて!

という方も多くいらっしゃると思います。
かく言う僕もそのうちの一人でした(笑)

犬は動物ですから環境に適応する能力が備わっていますし
そもそもは飼い主すら要りません。服など着る必要がないのです。

数年前の僕ならそうお話ししていたでしょう。
もちろん今でもそのことは事実です。

ある程度のことは犬の将来のためにも
学習、克服の機会と捉えまずは経験させる必要もあります。

しかし犬は人間とは違う動物です。
人と同じ環境で暮らすことを余儀なくされた彼らには
その環境が人と同じだけ快適とは限りません。
特に暑さに対する耐性は人よりもはるかに劣る動物です。

自然環境に適応し長い年月をかけ進化した身体は
科学文明の目まぐるしい進歩においてきぼりです。

舗装された道路に立ち並ぶ高層ビル。
犬たちにとって住みやすい環境と呼べるものではありません。
そんな犬たちのためには多少の配慮が必要でしょう。
服を着せてあげることで犬の健康を守ることもできます。
そして飼い主のためになることも。

犬に服を着せる5つの意味について考えてみた

ざっと思いついた理由をあげてみたら5つばかりありましたので
とりあえず発表してみます。

1、犬服は夏の暑さ対策に必要なアイテム!

汗をかいて気化熱を利用して体温を放熱できる人と違い
犬は舌から水分を蒸発させるのが関の山ですから
夏の暑さ、特に高温多湿にはめっぽう弱いので
下記のようなクールベストなどを着せることで
幾分かは暑さが和らぐでしょう。

通常の生地の服でも濡らした状態で着せるなどの工夫で
似たような効果が得られます。

犬の服は冬の気温差を和らげるためにも必要

体温と気温差が大きい冬のお散歩は犬の身体には大きな負担です。

特に身体の小さな小型犬は体内水分量が少ないため
その影響も大きなものになります。

冬の寒い時期に子犬を迎えるための準備と寒さ対策の4つのポイント

また、身体が冷えていれば犬も人間同様に
身体の柔軟性は十分ではありませんのでケガのリスクも増えます。

もちろん被毛の長さや質なども無関係ではありませんが
室内飼育の小型犬では保温のために服を着せる必要性は高いでしょう。

2、アスファルトの照り返しは犬の内臓機能を弱らせる!

舗装されたアスファルトの照り返しも
犬を苦しめる要因となります。

真夏日ともなればアスファルトの熱さは
気温をはるかに上回ります。

気温が40℃に達する猛暑日では
舗装された道路の表面温度は65℃を超え
日没後でも日中吸収した熱を保持し続けるため
夕方以降も地面温度は高いままです。

四足歩行の犬は地面との距離も近いため
腹部に熱を受けることで胃腸の機能は人間以上に低下します。
栄養や水分の吸収率は衰え、熱中症の危険が増します。

さらに43℃を超えた地面を1時間も散歩すれば
低温火傷を引き起こすでしょう。

夏の散歩には足裏の保護のための靴や靴下も
必要と言えなくもないのです。

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犬に服を着せて冬の地面温度から身体を守る

しかしこれは夏に限ったことではありません。
舗装されたアスファルトは土や芝の地面よりも気温の影響を受けやすく
夏同様に腹部を冷やすことになります。

犬の腹部は毛も薄くなっていますので
地面との距離が近い分配慮が必要になります。
服を着せることはお腹を冷やさない為の有効な手段です。

3、手術跡や皮膚疾患の犬には服を着せて掻くのを防ごう

日常的に服を着せるのはどうかと思いますが
必要に応じてうまく利用するのは賛成です。

手術後や皮膚疾患の犬などは患部に痒みを感じると
爪でかいてしまうことがあります。
エリザベスカラーなどをつけることで防げますが
食事や水を飲むのが大変ですし視界も狭くなるので
好まない犬も多いようです。

服なら首輪やハーネスと変わりませんから
犬の負担も少ないのでおすすめです。

4、犬に服を着せることで抜け毛が4割防げる

服を着せる理由はなにも犬のためだけではありません。

人と犬との暮らしをより良い物にするためには
人への配慮も必要になります。

密接した被毛を持つ短毛種では抜け毛が多く
犬種と時期によってはゴミ袋いっぱいになることも。
服を着せることで抜け毛が4割ほど防げるという研究結果も出ていますから
アレルギー体質の方やぜんそく持ちの方などのために
服を着せてみるのも良いかもしれません。

5、犬とアウトドアを楽しむなら肌を保護するために服の着用を!

犬の皮膚の厚さは人の皮膚の1/3程度しかありません。
そのためちょっとしたことで傷つきやすいので注意が必要です。

犬にシャンプーが必要な3つの理由と皮膚や被毛の人間との違いを解説

野外活動向きの犬ならいざ知らず
室内飼育の小型犬であればより注意が必要です。

日本特有の高温多湿の夏は
肌も蒸れてより傷つきやすい状態ですから
もし山や川などで遊ばせる時などは
服を着せる方が心配は無いでしょう。

換毛期を過ぎて下毛が抜けた犬の被毛は
通気性が良い半面密度が薄くなり地肌が見えるほどです。
キャンプなどに出かけるのなら
犬用のラッシュガードなどはおすすめです。

犬の服は健康維持のための工夫という理解を示そう

年配の方で昔から犬と関わってきた方は
自身の経験から犬に服を着せることに抵抗がある方も多いです。

仕事として犬と触れる機会が多い人たちも
動物にそうした配慮は必要ないと考える方がほとんどです。

僕もできることなら犬には動物らしく過ごして欲しいとは思いますが
そうは言っても犬種の特性が日本の住環境に
完全に適応できるかと言われればと言われれば
犬にやさしい環境と言い難いものがあります。

犬種として発展を遂げた、本来の生息地域で
犬種の特性を生かした使役をする家畜の時代は終わったのです。

人と行動を共にすることが多い現在の飼育の上での関係性では
人の子供同様に犬にも負担のないような工夫はするべきでしょう。

動物であることを忘れてはいけませんが
あなたの飼育している犬はペットであり大切な家族です。
誰が何を言おうと確かな理由のある必要な配慮であれば
それは飼い主の義務であり愛情の表れです。

そして周りの人たちにもそうした人と犬との関係性に
理解を示すことが求められる時代なのだと思います。

だからと言って理由のないファッションを
犬に押し付けるのはどうかと思いますし
まずは犬に体験させ学習、克服する機会に出来ることが
一番だと個人的には思いますけどね。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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