ペット屋の息子です。
今更ですが犬の夏バテの為の食事管理の話です。
皆さんは暑さ対策に関しては何かと工夫しているでしょうが、食事の管理はどうされているのでしょう?
夏バテで食欲が落ちれば何とかしようという気にもなるでしょうが、できることなら予防したいというのが本音ではないでしょうか。
犬も人間も同じ動物ですし、季節ごとの食事管理が必要だと思います。
というわけで今日は犬の為の夏めしを考えてみましょう。
犬が夏バテで食べ物を受け付けない理由は?
食欲不振は暑さによって引き起こされるものですが、暑さがどう体に影響するのでしょうか?
犬も人間同様の消化のメカニズムで栄養を消化吸収し体の健康を維持していますが、犬の方がその働きが重要であることは文明や科学技術を利用して快適さを得る事ができる人間と比べれば納得頂けることでしょう。
体温調整の機能の違いはありますが、暑さによって胃腸の働きが低下するという意味では人間も犬も同じです。
犬の食事は季節ごとの管理が必要!質と量を考えましょう
季節という物があり犬が動物という事を考えれば1年を通し同じフードを同じ量与える事は良いことではありません。
人間が旬のものを食べて健康維持を心掛けることは、動物である犬にも必要な考えです。
気温が高ければ体温を維持する熱量は少なくて済みますからエネルギー要求量は減ります。胃腸が休止状態になるのは無理もありません。体を維持する為に行う消化吸収に必要なエネルギーは相当なものです。
食欲不振を異常と考えるのも時と場合に寄ります。
犬は人間ほど暑さに耐性はありませんし、ただでさえ過保護なほど快適な環境で肥満傾向にある犬が多いので食べなくとも心配することはありません。
ただ犬によっては空腹時間が長いと胆汁(黄色い泡状の液体)を吐くこともありますから不安に思う方もいるでしょう。
犬の夏バテを防ぐための栄養管理とは?
一番の対策は夏に備えた体作りを行うことが重要です。
様々な経験から学習し克服することは、犬にとっても飼い主にとっても成長のきっかけになります。今年の夏に間に合わなくとも来年再来年と年を重ねるごとに強くたくましい犬に育てることはお互いの為になりますから、しっかりと学習しましょう。
手のかかる犬を飼うことが楽しい方や、甘えられ、頼りにされ必要とされる関係性に満足しているなら言うことはありませんが、動物として健全な精神と肉体を育成し、ストレスや環境の変化にも強い犬であってほしいと願うなら、その為の栄養管理と関係性が必要になります。
僕が考える夏を乗り切る為の栄養管理のポイントは以下の3つです。
犬の夏バテ対策の基本の食事は高タンパク低脂肪!
一般的な家庭犬は寒さ対策は万全ですが、夏には不向きな体です。
中でもパグやブルドッグなどの短頭種は体温を下げるための呼吸が負担になりますから、あらゆる対策が必要です。食事管理だけでは乗り切ることはできませんが、おろそかにはできません。
少しでも体温を逃がしやすい体にするためには、内臓脂肪や皮下脂肪を少なくするべきですし、皮膚や被毛の健康維持の為にはタンパク質が必要です。
気温が高いのでカロリー量も少ないものを選ぶ事をオススメします。
[ad#co-1]犬の夏バテ予防には抗酸化作用のある栄養素の摂取を!
栄養バランスを考えればドッグフードを与えたいものですが、抗酸化作用のある栄養素は加熱による栄養損失が大きいものがほとんどです。
そのあたりを工夫したフードではブルーバッファローがおすすめですが
フードの好みなどもありますから、手作り食とローテーションを組んでも良いかもしれません。
手作り食のデメリットのミネラル分の不足はサプリメントで補う事ができますし、フードとローテーションすることで栄養バランスが大きく崩れることを防げるでしょう。
またハーブやスパイスなどをチョイ足しするというのも効果的です。もしかしたら人間よりも良い影響が出るかもしれません。
犬にも有効なハーブ&スパイスをチョイ足し!
スパイスというと刺激が強く犬には不向きなイメージがあるかもしれませんが、滋養強壮や健胃作用のあるターメリックは犬にも有効な働きがあります。ジンジャーも胃腸の働きの停滞や吐き気の改善に効果的です。
犬に与えるのは抵抗があるかもしれませんが、生の生姜なら体重1㎏当たり1g程度までに、スパイスなら体重5㎏で一つまみ程が適量です。
ハーブならオレガノやバジル、ローズマリーなどがおすすめです。抗酸化作用や健胃作用が期待できます。小型犬なら一つまみ程度にしましょう。
夏の犬めしはふやかしがおすすめ!水分補給と消化を助け夏バテを防止せよ!
人間でいうところのお茶漬けという状態ですかね。
ささみや胸肉を少量茹でてドッグフードにかけふやかして冷ましたものは食欲をそそりお腹にも優しい犬めしです。冷やし過ぎると胃腸には負担になります。消化吸収率は体温と差があり過ぎると低下しますから。
水分補給を促し尿量を増やすことで、毒素をためないようにすることと熱を逃がすことができます。
犬も自律神経のバランスが大事!ストレスを和らげる工夫も必要です。
犬も人間同様にストレスをため込むことで自律神経のバランスを崩し胃腸の働きに影響が出ます。交感神経と副交感神経のバランスがどちらに傾いても良いことはありません。
飼い主との関係性によっては、愛犬が自分が犬であることを忘れ、困難に立ち向かうことをせずまず飼い主を頼るようでは些細なことがストレスになりかねません。
夏の疲労やストレスの影響で交感神経が優位になり過ぎると胃腸の働きは低下し、消化能力も衰えます。胃もたれの原因になりますし、運動不足や食生活に問題があり副交感神経が優位になれば胃酸過多で胃粘膜があれることも。そうした犬には特に消化の良い食事と抗酸化作用のある栄養素は必要です。
ついでに一言付け加えるならしつけや関係性も健康維持には大切です。食事とも深い関わりがありますから。
まとめ
夏バテ防止には早い段階からいろんなケアが必要です。何事にも動じないストレスに強い犬にする事で乗り切れることが理想だと僕は思います。
人間が旬の食べ物から必要な栄養を摂取するように季節ごとや体調に合わせてフードのローテーションやカスタマイズ、犬めしを作ってあげたりと飼い主の仕事は尽きません。それも犬を飼う醍醐味です。夏に向けての身体づくりは愛情の示し方でもありますから頑張って下さい。
とは言えこれほどまでに暑く湿気が多い時期は犬には地獄です。食事以外にも十分なケアをしてあげましょう。
熱中症の危険もまだまだありますから、涼しくなるまでは油断禁物です。もちろん秋や冬にもそれ相応の対策はするべきですけどね。
そのあたりの話はまたの機会に。
本日もお付き合い頂きありがとうございました。
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