ハローのドッグフードとキャットフードが結構な高額になりましたので、別のフードに乗り換えようという方も多いようですが、内容もそれなりに良くなっていますので、今日はリニューアル後の変更点についての話をしますね。
ご興味のある方はお付き合いください。
リニューアルで変わったのは価格だけではありません。
じゃあどこが変わったのかと言えば以下の3点です。
- バイオジェニックスの成分が追加
- 原材料の質が向上
- 新フレーバーの追加
結果から言えばフードのパフォーマンスは向上していますので、価格に見合っているかどうかはともかくその点は評価できると思います。価格以外のリニューアルがあったのは多分ハローくらいでしょうし。フードは品質よりもマッチングが大切とは言え、以前よりも健康維持や管理の為にはおすすめできるフードにはなったと思います。個人的にはですけど。
とりあえず1から解説していきます。
ハローのフードにバイオジェニックスの成分が追加!
プレミアムフードってかなりの数があるのでもしかしたら間違っているかもしれませんが、ドッグフードとキャットフードでバイオジェニックスの成分を含んでいるのはプロフェッショナルバランスくらいではないかと思います。
バイオジェニックスについては以前にもこのブログで紹介しましたが、今までのプレバイオティクスやプロバイオティクスと違って腸内フローラを介することなく健康に寄与する成分です。超画期的!成分自体が直接作用するので効果は段違い(のはず)です。
人よりも体温が高いことは影響はないかと思いますが、犬猫を始めとする動物は人のように調理した食事を口にすることもなければ食べたいときに食べられる環境で生きてきたわけではありません。腐敗した肉などを食べざるを得ない状況も多々あったでしょう。動物は食物に合わせて進化してきていますから、犬猫の胃酸が強力になったのは当然の結果ですね。
傷んだり汚染された食べ物に含まれる有害な菌も、犬猫の強力な胃酸の前には生存や繁殖も難しいというわけ。
だからプロバイオティクスはあんまり効果が期待できないですよね。胃酸が有害な菌だけを殺し有益な菌は活かしてくれるわけではありませんから。
つまり腸内環境を良くしたいのなら菌を摂取するよりも増やすか直接効果のある成分の方が良いというのが結論。
そうなるとバイオジェニックスはまさにうってつけ。菌を増やす成分でもあるし菌が作り出す様々な健康に効果的な代謝物ですから。
いくら身体を作る良い原材料を摂取してもそれを有効利用できなければ意味がありませんからね。
腸の健康と病気に密接な関係があることはアニコム損保の取り組みが証明していますから、そういったことからもハローのドッグフードは犬にとって良いフードであることは間違いないです。
ハローの原材料のサーモンやチキンの品質はさらに良くなりました
GAPのステップ2の基準をクリアした平飼いチキンとターキーを原材料に使用しているのもハローくらいでしょうか。
サーモンも天然のみを使用ということで、寄生虫対策のための抗生物質や化学薬品を投与された養殖魚よりも品質が良い原材料という点が強みとなっています。
原材料となる肉や魚の飼育環境への配慮まで考えられている点は確かにすごいこだわりですね。
環境の良し悪しももちろんですが、ストレスと疾病にも関連があるというのは人間でも言えることですし、多くの人が実感していることでもありますから、原材料となる動物の環境配慮などもフードのパフォーマンスには影響がありそうです。
リニューアル後のハローは質の良い原材料から多くの栄養を摂取し、それを有効利用できる消化機能を維持するというフードと言えそうです。
リニューアル後のハローのドッグフードにターキーとヴィーガンが仲間入り!
以前のハローはパピーとアダルトのみグレインフリードッグフードではありませんでしたが、リニューアルしたハローのドッグフードにはアダルトのみ平飼いターキーのグレインフリーが新たに追加されました。
アダルトには天然サーモンのドッグフードがなく、アダルト以外にはターキーのドッグフードがありません。この理由についてはわかりませんが、とりあえず選択肢が増えたのは良いことですね。グレインフリー以外の選択肢を残してある点もホリスティックなフードという視点を忘れていないようで好印象です。
チキンのみを与え続けることのリスクもあるので別のタンパク源のフードが増えたことは良いことですが、どうせならそれぞれにグレインフリーかそうじゃないかのラインアップを増やせばいいのに・・・
サイズ展開にも不満が多いのも事実ですので、今後の価格以外の点でのリニューアルや追加を期待したいところです。
ヴィーガンについては長くなりそうなので解説はまた次回にします。もし期待していた方がいたらごめんなさい。
ヴィ―ガンはハロー以外にも発売しているメーカーもありますので(シシア、ウィッシュ、ヤラーなど)ブログで取り上げようとは思っていました。個人的にはCarnivorous系のグレインフリーのフードと対極とも言えるフードが出てきたことで、ドッグフードの評価基準が変わったりするのかなと期待しています。
ヴィ―ガンがメインストリームになることはあり得ませんが、こうしたフードの登場で現状の犬にとって良いフードがグレインフリーという認識が改まるきっかけになると良いですけどね。状態に合わせた選択肢の一つに落ち着くことを祈ります。
ハローのリニューアルのまとめ
とりあえず今まで以上に良いフードにはなったと思います。
犬猫は消化器疾患での保険請求がかなり多いので、バイオジェニックスは今後どのメーカーも追加してくると思いますが、今のところは一歩リードしていますね。
ナチュラルフードが高く評価されている現状ではGAPの認証を受けたタンパク源に切り替えたのも印象とパフォーマンスの点で良い判断ではないかと思います。
ターキーが新たに加わったのも悪いことではもちろんありませんし、ヴィ―ガンを発売したこともドッグフードという物が何のためのものなのかを問う試金石になるかもしれませんしね。
今年に入ってロイヤルカナンやニュートロを始め数多くのメーカーの値上げがありましたが、原材料の高騰や物流コストの問題でというばかりの会社が多いのが現状です。
その点ハローはより良いフードにしようという努力がうかがえます。ブルーバッファローの撤退が発表されてのリニューアルというのもタイミング的に良かったですね。まさか計算していたとか・・・だったら怖いですが(笑)
しかし金額が5,000円というのがいただけないですね。㎏あたり2,777.8円はさすがに手が出せないという方が大多数でしょう。
療法食よりも高額なフードを予防のために与えるという意識の方は日本では少ないと思います。
ジウィやitiに比べたらかわいい物ですけど。
価格を気にしないというのなら選択肢に含めても良いフードではありますので、フードに悩んだら一度お試しになってはいかがでしょう?
ではまた次回をお楽しみに。
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