勝手な考察 犬の話 犬選び

一人暮らしにおすすめな犬種を本気で考えてたどり着いた結論

投稿日:2018年2月23日 更新日:

ペットショップチロルの息子です。

たまに一人暮らしでも犬は飼えますか?
と聞かれますが、もちろん可能だと思います。

今回はどんな犬なら一人暮らしでも飼えるのかを
改めて真剣に考えてみました。

ついでにその犬種も入舎したのでご紹介したいと思います。

一人暮らしで飼う犬に求められる3つの条件

まず一人暮らしにふさわしい犬の条件とは何か?
という点について考えたいと思います。

個人的には以下の資質を持っている犬種がおすすめだと思います。

  • 長時間の留守番が可能
  • 費用が掛からない
  • 病気のリスクが少ない

細かく言えば他にもあるかもしれませんが
最低限これはというものをあげてみました。

ではそれぞれについて解説していきたいと思います。

長時間の留守番が可能な犬とは?

一人暮らしで一番の問題ともいえる留守番ですが
性格的な面から言えば以前

共働きは犬種次第では犬を飼うのに最適!理由と飼育のコツを解説

で話したように耳が垂れている方が良いことは間違いありませんが
今回はそれに加えて健康的な面の配慮も考えたいと思います。

共働きのように協力可能な相手がいませんから
犬に何かあればその負担は全て自分にのしかかってきます。

どちらか早く帰宅した方がという分担はできません。
共働き以上に長時間の留守になることもあるでしょう。

と考えればやはり環境の変化に強い犬種がおすすめです。

 長時間の留守番が可能な犬は細くて重たい犬

少なくとも犬を飼い始めれば約15年の付き合いになるはずですから
問題となるのは夏の留守番です。

留守中にかなりの高温になるようなら犬を飼うことは不可能ですが
多少の温度変化ならば細くて体重が重たい犬の方が圧倒的に有利です。

細い犬の方が夏を過ごしやすいのは以前の

冬の寒い時期に子犬を迎えるための準備と寒さ対策の4つのポイント

で話した冬が苦手な理由がそのまま逆に有利な理由になります。

そして体重に関しては同じ投稿の中の、小型犬が冬に弱い理由にも書きましたし
何度か別の投稿でも話しています。
水の量が変われば凍らせるのにも蒸発させるのにも掛かる時間は変わります。

犬が人間ほど暑さに強い生き物ではないことは以前の

でも話しましたし、犬を飼おうという方は理解しているでしょう。
事実、共働きや一人暮らしの方の多くが抱える悩みは

犬を飼いたいけど夏の間一人にしておくのが心配

というものが圧倒的多数です。

エアコンをかけっぱなしにしておけばいいかというと
それはそれで適正温度を保つのはなかなか難しいでしょう。

留守中に犬がどんな様子なのか気にならない人はいないと思いますが
わかったところで何もできなければ余計につらいかもしれません。

犬が体調不良を起こせば時間とお金が掛かるのももちろんですが
なにより心に大きな傷を負うでしょう。
ですからある程度暑さに耐性のある細くて体重のある犬がおすすめです。

飼育に費用が掛からない犬とは?

なにかと費用が掛かる犬はおすすめできません。
これは一人暮らしでもそうでなくてもすべての飼い主が望むことですが
一人暮らしでは特に意識したい点です。

収入源は確実にあなたしかいませんから
万が一の時にお金はあった方が良いに決まっています。
掛かる費用は極力少ない方が良いでしょう。

一人暮らしにはトリミングに費用や時間がかからない短毛種がおすすめ

犬を飼う上での費用で一番の出費はトリミングと治療費ですが
治療費に関しては栄養管理と選ぶ犬で全然変わります。
ある程度コントロールできる点とお金の問題でないこともあるので
後でしっかり解説しましょう。

とりあえずトリミングに費用や時間がかからない短毛種がおすすめです。

トリミングに費用や時間が掛かる犬は飼育する点で大きなデメリットです。
長毛種はトリミングを怠ると健康的にも問題が起きます。

足裏の毛を伸ばしたままにすると危険ですし

犬がフローリングで滑るとこんなに危険!対策の為の注意点

被毛は汚れや臭いがつきやすいのでば菌の温床になることもあります。
気が付いたら毛玉が出来ていたりお尻に糞がついて固まってしまった
トリミングに来る犬の中にはそういった犬も少なくありません。

一人暮らしではトリミングに連れていく時間を取ることも難しいでしょう。
長毛種を選ぶならトリミングの勉強をする必要があります。
もしくはお金持ちになるかです。

病気のリスクが少ない犬種を選ぼう

遺伝性の病気はともかくとして感染症などは体調管理がしっかりできれば
そんなに心配はいりません。

特に一人暮らしで飼育されている犬は感染の機会となる
他の動物との接触がほとんどありませんし
もともと動物は治療をする習慣はありません。

食べ物で体調をコントロールするのは犬も人間も動物ですから同じですから
栄養管理に問題が無ければ心配することはないでしょう。

しかし遺伝性の病気にかかるリスクが多い犬種は選ばないことです。

血統管理がしっかりできているとしても
犬種特有の病気を防ぐことは難しいものがあります。

もし病気のリスクが高い犬を選べば時間やお金もかかりますし
何より手を尽くして救えなかった時のダメージはかなり大きいでしょう。
責任はすべて自分にあると考えてしまうケースも多く
悲しみを分け合える相手もいない上に
犬を失えば本当に一人暮らしに戻ってしまいます。

できるだけ遺伝性の病気のリスクの少ない犬種の中から
できるだけ安全な犬を選ぶことが重要です。

一人暮らしにおすすめな犬種がついに判明!

以上の条件に合う犬種がなかなか思い浮かばなかったのですが
ある日偶然その条件に合う犬種の子犬を仕入れることが出来たので
この話をブログに書こうと思いました。

その犬種がこちらです。

12019 / Pixabay

と言っても画像だけでわかる方は少ないかもしれませんが
一人暮らしにおすすめな犬種はウィペットです。

 

それほど飼っている方が多くないので知らない方もいると思います。
とりあえず簡単に説明してみましょう。

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ウィペットってこんな犬

基本情報としては

  • 犬種名 :ウィペット(Whippet)
  • 原産国 :イギリス(イングランド)
  • サイズ: 中型犬
  • 体高 :41cm~51cm
  • 体重 :13kg前後

です。
犬種の成り立ちや特徴、性格なども簡単に記載しておきます。

ウィペットの歴史

ウィペットが犬種として確立したのは19世紀のことで
犬種としての歴史は深くありません。

元々は畑を荒らす小動物を負わせるために
グレイハウンドを交配し小型化したのが始まりと言われています。

闘犬が盛んだった時代に、ウサギを追わせるゲームが始まり
それに使われたのも今のウィペットの基礎になった犬のようです。

そのうち動物愛護の観点から、闘犬やウサギを追わせるゲームが禁止になり
庶民の娯楽は犬同士を競争させるドッグレースが主流になりました。

ドッグレースと言っても犬は勝手に走ってくれませんから
犬の関心を引くように獲物の臭いをしみ込ませた布を振ったりと
工夫していました。

いかに早く走らせるかを考えれば猟犬の性質も必要になりますから
いくつかのテリアも交配に使われたようです。
そうしてウィペットは今の姿に固定化されていきます。

グレイハウンドよりも小型で維持管理にも費用が掛からないので
競走馬や大型のグレイハウンドは富裕層の娯楽の犬として
小型のウィペットは庶民の犬としてもてはやされていたようです。

名前の由来は、疾走する姿が鞭を入れて走らせる馬のように見えることから
「whipped up」が起源という説が有力です。

猟犬としても非常に重宝したようで
戦中の食糧難の時代においても活躍した為
多くの犬が種の存続を危ぶまれる中
その影響を受けることは少なかったようです。

 

戦後はその容姿の美しさや従順で穏やかな性格が支持され
活躍の場をドッグショーへと移しました。

維持管理のしやすさから家庭犬としても人気を博し
現在は多くの国で愛されるペットとしての地位を確立しました。

ウィペットの特徴

最大の特徴はやはり身体つきでしょう。

緩やかなアーチを描く背中、胸は深く発達した心臓と肺を持ち
首も手足もすらりと長く、流線型のしなやかな身体はまさにモデルのよう。
機能美にあふれた生粋のアスリートです。

前述の通りドッグレースに使われていた犬ですから足の速さは犬種中トップクラス。
特に加速力は断トツですから逃げたら捉まえることはできません。

走るための身体を持ち、走ることを好む犬、それがウィペットです。

ウィペットの性格

ウィペットはただ走るだけの犬ではありません。性格も従順です。
無駄吠えも少なく利口で愛情深いと家庭犬に必要な資質は十分です。

獲物を捕まえても独り占めして食べてしまうのでは猟に使えません。
主人に献上することで喜びを覚える気質も持ち合わせています。

サイトハウンドですから当然視力に優れ、動くものには敏感に反応し
一気に加速して素早く獲物を追い詰めます。
無駄に吠えることで獲物に気づかれるようなミスは犯しません。

猟に必要な資質は家庭犬にふさわしい資質でもあるのです。

犬を飼うのに必要な時間とお金の話。

そもそも動物に飼い主は必要ありませんから
自分のライフスタイルや犬とどう過ごしたいかを考えれば
一人暮らしだろうと大家族だろうと
それに見合った犬を選び育てることはできるはずです。

ただ極端に時間やお金がない方には絶対におすすめできません。

動物に飼い主が必要無いとは言っても子供には親が必要ですし
子供と違い、犬は飼い主のもとから離れ自立することはないのです。

人との共同生活では、自ら獲物を捕まえることが出来る環境でもなければ
排泄物が自然に還ったり草や木を育てる養分になるわけでもありません。

食事や排泄物の処理にはどうしても時間や費用が掛かりますし
散歩や運動も健康を維持する上ではある程度は必要です。

生きていれば病気にもなりますから、予防措置や治療の費用も考えなければいけません。

 犬を飼うなら月額1万円 と1日1時間は必要

犬を飼うのに必要な金額と時間は犬種によっても違いますが
最低1日1時間、月1万円は必要だと思います。

これが確保できるならいわゆる人気犬種は十分飼育できるでしょう。
ウィペットは中型犬ですがトリミングに費用はほとんどかかりませんので
ある意味トイプードルよりずっと経済的です。

ウィペットの子犬が入舎しました

で最後にウィペットの子犬の紹介ですが見ての通りのかわいい子です。

犬質ももちろんいいですし、欠点もなく健康状態も良好。
他の犬ともよく遊びしっかり交流できています。

柄はこんな感じです。

というわけで一人暮らしの方がこれを読んで

ウィペットいいじゃん!

と思ったらぜひご来店ください。
サポートプランなら生体代金も無料ですし。

まとめ

別のサイトでは散歩の手間があまりいらない犬を挙げていますが
犬を飼いたいと思う方は、ある程度時間はとれる方だと思いますので
その点はあまり考慮していません。
勝手な推測ですが、忙しい人は犬を飼おうと考える余裕も無い気がします。

寂しいと感じたり考える時間があるなら、犬を飼って多くのことを共有し
楽しい時間を過ごせるのではないかと思います。

犬を飼いたいけど散歩に行くのは嫌だというのなら犬は飼えません。
犬は動物で動く物なのですから。

まあ散歩も毎日行くのは逆効果だと思いますけどね。

犬を散歩に連れてかなきゃいけない?毎日行かない方がお互いの為です

では本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

-勝手な考察, 犬の話, 犬選び

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