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猫の誤飲・誤食に注意!対処や予防の為に知っておくべきこと

しつけ

ペット屋の息子です。

猫を飼う方が増えて来た為に問題行動でお悩みの方も多くなりました。

年に2、3度は譲渡した犬が誤飲したかもしれないと夜中連絡を頂いたりしますが。最近では猫でも誤飲や誤食でトラブルになることが増えてきています。

犬よりも行動の自由があり飼い主との主従関係が確立しにくい動物ですから、しつけで問題行動を抑えるのは難しいでしょう。

猫は生粋のハンターです。一般家庭で飼育される小型犬よりも狩猟本能が強いので、捕食行動を引き起こす誘惑を減らすことが必要になります。

と言うわけで本日は猫の誤飲・誤食についての話です。

猫が誤飲・誤食しやすいおもちゃ

一般的に猫じゃらしと呼ばれる系のおもちゃや小さなボールやネズミの形の小さなおもちゃは要注意です!

ネズミのおもちゃなどはサイズや形状もネズミを模している為、猫が捕食しやすいのも無理はありません。一人で遊ばせるために与えることはもちろんですが、食欲旺盛で好奇心に溢れた子猫には危険極まりないおもちゃです。
またじゃらし系のおもちゃも、ひらひらが興味をそそりますが軽く空気抵抗がなく作られている為、容易に噛みちぎることが可能です。
布製からセロファン、フェルトなど材質は様々ですが、これらは消化吸収されないので中毒などは起こしませんが体の小さな猫では排泄することは難しいかもしれません。

 猫がおもちゃを誤飲しない様に

セロファンなどは薄く固いので消化管を傷つけやすいので、好奇心や食欲が旺盛な猫や子猫には与えない方が良いかもしれません。誤食しそうになったらすぐに取り上げて下さい。そうした事故を防ぐためにも遊びの際には複数人で相手をする方が良いでしょう。
誤食の原因になりそうなおもちゃを選ばないこともそうですが、飲み込んでしまいそうな物や危険なパーツがついているようなら、ハサミやペンチなどであらかじめ取り除いておくことをお勧めします。

猫を自由にしている家庭なら、おもちゃや誤食しそうなものは引き出しや扉の付いた棚やケースなどにしまって、猫が捕獲できない様にして下さい。留守中になにかしらを見つけて食べていることは多く見られます。知育トイなどでおやつやフードが出てくるタイプの物を与えておくなどして気をそらすことも有効です

形状や材質によっては猫の本能が呼び起されてしまいます。ネズミのおもちゃや獣毛が使われているものなどに強い執着心を示し、飼い主に取り上げられることを嫌がり攻撃的になることも。激しく興奮するおもちゃなども使わない方が良いでしょう。

おもちゃや異物を誤食したかどうかを確認する為に、おもちゃの形状をよく覚えておくことや身の回りの物の数や位置を事前にチェックしておきましょう。
消化されない物を少しだけ飲み込んでしまったなら吐いたり便と一緒に排泄されることもありますが、素材や量によっては消化管を詰まらせてしまい重篤な症状を引き起こすことも考えられます。早い段階で気付き動物病院で処置を行えば、催吐剤などではかせることも可能かもしれません。近くの動物病院や夜間の診療が可能な動物病院は前もって調べておきましょう。

猫が誤飲しやすいサプリメントや錠剤とその危険性

サプリメントや錠剤は猫が口にしやすいものですから特に注意が必要です。アルミの包装などの反射に惹かれじゃれて遊んだりしますが、カサカサとなる音に好奇心や狩猟本能が駆り立てられるようです。
猫が口にすることで重篤な症状を引き起こすものがありますので管理は厳重にして下さい。

例えば鎮痛剤や解熱剤にアセトアミノフェンが含まれていれば、猫が口にすることで血液中の赤血球を溶解し、1錠であっても命の危険があります。また、ダイエットサプリに含まれるαリポ酸は猫が好む臭いを発していますが、摂取すれば肝不全を引き起こし死に至ることもあります。
殺虫剤なども猫には非常に有毒です。猫にとってはかなり毒性が強い薬剤が含まれますのでゴキブリ駆除剤などの設置場所にも注意を。

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猫が誤飲しやすい日用品

猫が誤食しやすいものをまとめてみました。猫の好奇心をそそるものは誤飲・誤食の危険性があり、場合によっては開腹手術や早急な処置が必要になる物もありますので、誤飲や誤食を防止する為にできることをしっかりと忘れずに行って下さい。

猫が好きなビニール袋・紐

猫はビニールのワシャワシャとした感触や音を好みます。特にレジ袋などは風に舞い獲物のような動きを見せますから捕食したい欲求を刺激するのでしょう。ビニールを飲み込むと形状から詰まりやすく胃炎や腸閉塞の原因になります。噛みちぎって食べてしまう事も多いので手の届くところに置かない、遊ばせないことが大切です。

紐などの細長い形状の物もじゃれて遊びたがります。簡単に飲み込みやすいので誤飲しやすい代表的なものにあげられます。口から紐が出ていてもむやみに引っ張ると消化管の粘膜を傷つける恐れもあります。

猫は輪ゴムやヘアゴムを誤食しやすい

猫や犬の噛みたいという衝動は本能的欲求やストレス発散によるものですが、対象にゴムを選ぶのはやはり噛み応えや弾力を好むからでしょう。ゴム自体に毒性は無く、細い輪ゴムであれば便と一緒に排泄されるでしょう。しかし大量の数を飲み込んでしまうと胃や腸を通過する際に複雑に絡み合って腸などで停滞し便秘や腸閉塞を起こす可能性も考えられます。一度覚えてしまうと執着を見せる猫も多いので見せない・遊ばせないを徹底しましょう。

猫はティッシュを食べる

猫はティッシュペーパーをいたずらして食べてしまう事があります。
薄くひらひらした形状に心を惹かれるのでしょう。口に入れた際の感触や噛みちぎるという行為に快感を覚えてしまう様です。繊維なので毒性はありませんが腸で水分を吸収して炎症を起こすことも考えられます。猫を遊ばせる時は箱ティッシュはひっくり返しておくようにしましょう。

猫がボタンを誤食したら

丸く固い形状のボタンは食べてしまうと厄介なものです。直径1.5㎝以上の物であれば腸にはまって蓋のように塞いでしまう事も。気付かずにいると食欲不振から始まり、嘔吐や発熱などの症状が見られます。
またボタン電池などは腸の粘膜に接触して放電する事もありますので腸の組織を破壊してしまう恐れもあります。発見が遅れれば開腹手術をすることになりますのでご注意を。

猫が誤食する理由

The small amusing gnaws a wooden fence.

寄生虫に感染していたり異食症の可能性が考えられます。
好奇心から捕食している場合もありますが、余りにも異物を食べたがるのであれば検査が必要です。寄生虫の感染が疑われる場合(食べても太らない・お尻を地面に擦る)は検便をしてみてはいかがでしょう。またストレスから異食を引き起こすこともあります。
早くから母親と離された子猫には精神的な不安から異食を引き起こすこともあります。また栄養が不足したり食欲が満たされないことが原因となることも。フードの量や質の見直しもしてみましょう。

猫が誤飲した物をオキシドールで吐かせる方法

犬にも有効な方法で、異物を吐かせる為に家庭で出来る方法としてはオキシドールを飲ませることぐらいです。傷口消毒用3%前後のものが薬局で手に入りますので体重1kgあたり1㏄~2cc程を飲ませます。

オキシドールをが胃酸と反応し発泡しますので嘔吐する仕組みです。

しかしオキシドールも100%安全と言えません。胃粘膜障害や催吐作用による循環器系への抑制がみられることがあります。あくまで緊急手段として使用する物です。使用するための前提条件としては。

1、健康体であること
2、異物を誤飲したことが明らかであること
3、異物を誤飲してから1時間以内であること
4、異物の大きさが食道を通るほど小さいもの

があげられます。
処置はあくまで自己責任でお願い致します。

まとめ

猫は食欲や好奇心から捕食行動を起こしやすく、噛んだり舐めたりすることでその物を判断します。また舌の形状も突起があるので、布や糸の繊維が引っかかりやすく誤飲を引き起こしやすいのです。

スポンジやウレタン、段ボールなども好んでかじりますし、ブラシに絡まった毛なども食べる事がります。また電気コードなども関電の危険がありますので、とにかく興味の引くような長く細いものやひらひらした物などは目につかない様にしっかりと片付けましょう。
放し飼いにしていることで問題行動を引き起こしやすくなりますから相手が出来ないのならケージなどに入れてしまう方が良いでしょう。
猫に判断を任せられないこともありますので、事故を防ぐための処置や対策は飼い主の仕事です。

飼育は管理です。お忘れなく。

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