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出来る男は犬を飼う?出世街道まっしぐら!サラリーマンの為の飼育講座

しつけ

ペットショップチロルの息子です。

今回はタイトルで遊んでみました。とは言っても特別な事ではありません。

今までは子育てと犬の飼育について比較して話してきました。
多くの家庭では犬の世話を女性中心で行うようで、飼育のきっかけも子供の為や、子供が望んでという声をよく聞きます。事実、犬や猫を飼おうとご来店される方のほとんどが女性、または夫婦や家族連れで、飼育の為の話をする相手もほとんどが女性のお客様です。

しかし、中には男性が犬を飼おうというケースもありますし、家族で犬を飼っていても犬を甘やかしてしまうのは男性が多いようです。

というわけで今日は視点を変えて男性の為の犬の飼育方法をお話したいと思います。

飼い主と犬との理想の関係は上司と部下

昨日の

犬の毛色で性格も変わる?犬種のルーツからしつけを考える
ペットショップチロルの息子です。 犬が様々な使役用途に合わせて作られた動物というのは皆さんもご存知でしょう。ほとんどの飼い主は自分の飼い犬の使役目的を何となくは理解していると思いますので、性格やしつけ方はそれを考慮して行っているでしょう。 ...

のように犬のルーツを考えれば、ほとんどの犬たちが使役目的で作出されています。そして本能や特性を生かして狩りをする犬種が多くいるのも事実です。その中でサイズや知能や飼育環境や家族構成、飼育目的に合致した犬を選ぶ事でお互いにとって健全な飼育が望めます。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

という孫子の名言がありますが、犬を味方につけるためには自分も相手も良く知る必要があるということです。犬は敵ではありませんが、時と場合によっては飼い主に不利益をもたらし、憎むべき相手になりかねません。

近年のペットブームのせいもあるのでしょうが、多くの家庭で飼育する犬は愛玩犬と呼ばれる小型犬がほとんどです。そういった犬の飼育の目的や飼い主が望む関係性は家族や親子のようなものですから、子供を育てるという話に照らし合わせての話をしましたが、小型犬や愛玩犬は犬種全体から見ればむしろ少数です。

どちらかと言えば使役犬と飼い主の関係は、親子よりは教師と生徒、もしくは上司と部下の関係の方がお互いにとっては健全な状態と言えます。

犬を飼うこと=職場の人間関係

そうした関係を築くための考えや、相手の心理を理解しようとすることは職場での人間関係を円滑にするために役立つでしょうし、職場での上下関係が良いものであれば、犬を飼育する為に参考になることもあるはずです。

犬は飼い主であるあなたから見れば新社会人というべき存在で、親元を離れあなたの元に住み込みで働きに来たようなものです。親以外の意志の疎通の取れない相手と昼夜を共にし、家庭という職場で何をしたらいいかもわからない状態ですから、上司である飼い主が仕事やマナーを教えなくてはいけません。

そのためにまず頼りになるということを示し、尊敬される上司として振る舞うように犬に接してみる事から始めましょう。

現在の日本では犬が利益をもたらすという関係性は珍しい話ですが、ヨーロッパではいまだにスポーツとして狩りが行われ、その為に犬を飼育しているという方もいるわけですから、人間の社会に置き換えてみても立派な雇用関係と言えるはずです。

部下の仕事を認め、それ相応の対価や報酬を示すことで成り立つ関係です。自分がほめているつもりでも相手にそう思われなければ意味がないどころか、不平不満がたまり問題が起きかねません。自身の生活の為にも相手を理解し、自身の立場や考えを伝える方法を考えましょう。

犬(部下)を育てるには経験する機会を与える事が重要

相手に対して毅然とした態度で立場を示すことが最も重要です。犬に頼りない態度を示せばすぐに主従関係が逆転してしまいます。

犬になめられてはいけません。いちいち教えるより自分がやった方が早いなどという考えでは相手は楽をしようとするばかりでお互いの為になりません。指導する立場の為の成長の機会でもあります。今の犬の飼育環境はゆとり教育のそれに近く、犬の生存本能を低下させることは当然のように甘く温いものです。

暑さはともかくとしても寒さへの耐性や適応能力はそれほど低くありませんし、家族以外の人間や他の動物との触れ合いも苦手だからと避けていてはいけません。何かあってからではという気持ちになるのもわかりますが、自分が育てた犬を信じて見守る事が大切です。それが出来ないのは自身のしつけを否定する事です。
失敗しない環境を用意するのではなく、失敗しても自分がいるから大丈夫という安心感を与えられるように、犬を信頼することが出来るようになることを目標に、相手にも、体験を通して学習する機会を与え克服する事を教えましょう。

犬も部下も将来性を信じて育てる

犬を飼う上でしつけは必要不可欠です。程度に差はあれど、犬と人が暮らすことになれば人間の社会に犬が合わせる必要があるからです。その為に飼い主は上司としての態度を取る必要がありますが、相手を理解する事もまた必要です。

犬の気持ちを理解できなければ正しいしつけを行うことはできません。犬の立場になってみることが出来るかどうかが正しい関係性の構築の為の第一歩です。

部下の立場になってみて考えてみて下さい。

そう考えれば犬が飼い主の命令に従い成果を上げる事がいかに素晴らしい事かがわかるはずです。

自分とは別の動物である主人の命令を聞き分け行動し結果を出す。

人間で言えば、初めて就職した会社で言葉の通じない外国人上司と働くようなものです。習慣の違いを覚えるだけでも大変なのにそれを知らない言葉で支持されるのですから、それを理解してやれなければ、けして良い関係を築くことはできません。いくら仕事に対する意気込みや情熱を持って社会に繰り出したとしても、社会人1年生の努力だけでは良い結果を得ることはできません。犬とは15年の付き合いです。部下とはもっと長い付き合いになるかもしれません。将来性を信じて時間をかけて育てる事を忘れずにいて下さい。

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犬もビジネスもお互いの利益を考えた付き合いを

飼い主としてしつけに苦労することは全ての人が経験してきたことでもあります。最初から何もかもが上手くいくわけはありません。

初めて犬を飼うとなれば全てが未経験ですし、相手にも意志や感情があるのです。こちらの一方的な言い分を礼儀を欠いた態度で示しても聞き入れる事は無いでしょう。

相手との関係を健全に維持する為に相手の気持ちや言葉を理解することは犬の飼育でもビジネスでも同じです。

理想はWin-Winの関係です。たとえ相手が犬であろうと、相手の利益が自分の利益になるように交渉を進める事が信頼を生み、お互いの関係性をより良いものになる為の努力をすることに繋がります。

犬のしつけの失敗は部下のミスよりも厄介なことも

犬はビジネスの交渉よりもずっとシビアな相手です。

自身の魅力を知らずとも飼い主を虜にし、一度わがままを許せばその要求はエスカレートする一方で、無期限で対価を払わざるを得ない状況へと追い込まれることになります。

そして栄養過多や偏った食生活に運動不足となれば、いわゆる給料ドロボーと呼ばれる社員同様の存在になり、その負担は飼い主であるあなたにのしかかります。健康を損なう事で医療費がかかる様になれば本末転倒です。何のために犬を飼ったのかわかりません。自分の仕事の負担を減らすために雇った部下が働かずに有休をとるようなものです。

ただの社員ならば首にすることは可能かもしれません、しかし犬はそうはいきません。ましてや自身のしつけの失敗でそういった存在になってしまったのなら責任は飼い主にあります。言うなれば、社長や幹部の身内か強力なコネ入社の部下のような厄介な存在となるでしょう。

犬が他人に対して問題を起こすのは、部下が取引先で礼儀を欠いたりミスを犯しビジネスの契約を破断させる事と同じです。

そうなれば上司が責任を取ることになりますが、結果や事と次第によっては解雇するという選択が与えられます。しつけを怠ることで事故のリスクは高まります。家庭の中だけで犬を飼育することは不可能に近いでしょう。

自分がいなくとも犬が生活して行けるように。

そう考えることは部下を育てる事と大差ないことのはずです。部下が結果を出せば上司の評価も上がることもあるでしょう。犬の成長で飼育にかかる負担が減るように、正しいしつけをすることをおススメします。

犬は周りと自分を比べない点では気が楽

しかしラッキーなことに相手が犬である以上、自分の待遇が不当な物かどうかを他者と比べたりすることはありません。労働基準監督署に駆け込む事も無く、法律を盾に飼い犬の権利を主張する事も皆無です。最初から良い条件をちらつかせずとも自分のもとに迎え入れる事は可能です。出来ない約束をせずむやみに報酬を与える事をしなければいいのです。

安全な縄張りを与え、定期的な食事の提供をし、運動欲求を解消する為のコミュニケーションを取る

その約束を果たすことだけを条件に家庭のルールを守らせる。そのことを徹底するにはgive&takeを崩さないことにつきます。褒めるという行為は結果に対してのボーナスです。それ以外の時に与えてしまわない様にしましょう。

まとめ

犬は飼い主に似ると言いますが犬と自分の関係を考えてみると、今日の話は意外と当てはまることもあったなと思ってくれれば幸いです。犬も人間も多様性に富んでいるという点で共通していますし、人間も動物も群れの中では上下関係があり縦社会なのです。

そう考えると犬と人間ではどちらが幸せなのでしょうね・・・
いくら不景気で就職難とは言っても、飼い主を選べない犬より幸せなのかもしれません。

今日もお付き合い頂きありがとうございました。
明日も犬と自分の為に頑張って働きましょう。

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