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ペットロス症候群にならない為に愛犬との日々をどう過ごすか

勝手な考察

ペット屋の息子です。

ペットショップで働いていて一番辛いことはやはり生き物の死に立ち会う事です。
ペットショップで働きたい理由が好きだからという方が多くいますが、辞めていく理由もまた同様に好きだからなのです。
生き物の死に対峙する事の辛さを克服できなければペットショップで働くことは難しいでしょう。

もちろん飼育しているペットとは扱いや関係性、距離感が違いますからペットロスとはまた違うとは思いますが、中にはお店の看板犬や看板猫といった存在の子もいますので、ペットとの死別と同じような悲しみを体験する事もありますので、従業員にもペットロスのような症状に陥る人がいます。

お客様の中には生活する事すら困難になりペットロスで会社を休んだり、仕事を辞めてしまった方もいました。
こうした経験の辛さからもう動物は飼いたくないという方もいますが、ペットがそう結論付けるための存在だったとしたら寂しいことです。

ペットロスで仕事を休む人をどう考えるか

ペットロスには様々な意見があり、全く理解できない。ペットの死は人間の死とは違う。そういう否定的な意見もときどき見かけられます。どこからがペットロス症候群というのかは分かりません。ペットを失う事は悲しいことですから、誰にとってもショックはあります。しかし人の死と同様に受け止めて良いものかと言うのは議論の分かれるところです。

A distraught man sits on the steps of an office building.

ペットロスでの休職を認めるのなら犬猫以外にも

以前芸人の有吉さんがペットロスについて否定的なコメントをテレビでしたためにネット上で叩かれているのを目にしたことがあります。

飼っている犬や猫が無くなって会社を休むことに対して、ザリガニが亡くなっても同じように休んで良いのかと。

ペットロス肯定派の多くの人がザリガニと犬猫を同じにするなと発言していましたが、反対派の人は犬猫だろうとザリガニだろうと人間と同じ扱いをすることは問題だと言っています。

しかし世の中にはとんでもないザリガニもいますから、愛好家にとって犬猫をザリガニなんかと同じにするなというのは差別と感じるでしょう。

2014年のタイで養殖された希少種のザリガニは100万バーツ(日本円で約322万円)の値で取引されたと言いますし、元従業員のN氏もマダガスカルにしか生息しない希少種を我が子の様にかわいがっていました。

ペットロスになりやすい人に

動物をどう扱うかは人によりますから、失った悲しみや喪失感は他人に推し量れるものではありませんね。
しかし一つだけ言えることは誰も望んでペットロスになってはいないという事です。
ペットロスにならない様に心掛けることは健全な飼育と同義とは言いませんが、擬人化してしまうのは問題があることは確かです。

ペットロス症候群になりやすい・なりにくいといった差には、動物に対する考え方の違いもあるでしょう。
おそらく僕はペットロスとは無縁の人間のようです。日々命を失う事が当たり前の環境にいるせいなのかもしれません。観賞魚などはほぼ毎日のように病気や共食い、寿命を迎え死んでいくのですから。

ペットロスになる方のほとんどは犬もしくは猫の飼い主で、特に犬を飼っていた方が重度のペットロスになる傾向があります。
精神的な状態を刺した言葉なので犬との関係性や飼い主の性格に大きく影響されるのでしょう。とりわけ犬の飼い主は飼い犬との関係性が深く強い絆を作ってしまうので、残された飼い主は我が子を失ったような悲しみに打ちひしがれてしまいます。
もしあなたが愛犬を亡くしペットロスになっていて

あの時ああしていれば、もっと早くこうしてあげていたら

そんなことを考えているのなら飼い主として失格です。
自分でそう認めて自分を責めているのなら愛犬が浮かばれません。あなたを悲しませたくて亡くなったわけでは無いのですから。
悲しみに暮れ毎日を泣いて過ごすあなたを見たらどんなに心配で悔しい思いをするでしょう。

ペットと別れることは現実として起こり得ることだとは理解していても、それが今この時に起こるなんてことは予想もしていなかった。そう思っているかもしれませんが、予期せぬ出来事にペットを奪われる。そうした事は現実に起こり得るのです。

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ペットロスにならない為の犬との過ごし方

ペットとの暮らしは楽しい事ばかりではありません。
人との関わりと同じです。一期一会そうした言葉の意味をペットたちは教えてくれます。生きている以上必ず最後には別れの時がやってきます。いつそうなっても良いような付き合いを心掛けるしかないのです。
今この子に何が起きても後悔が無いように。そう思って日々を過ごし、最後の時には

これだけの事をしてあげられたんだから幸せだったでしょうね。

ご自身でそう思えるように、心掛けて下さい。

だからと言って自分の気持ちだけを押し付けるような接し方や動物としての扱いを忘れることは別れの時を早めることになりますし、その辛さも増すだけです。
犬が望んでいるからと好きなものを好きなだけ与え、飼い主との時間だけを過ごさせるのは健全な飼育環境と言えません。

子犬のしつけは子育てと同じ!失敗しない為の5つのポイントの解説
ペット屋の息子です。 今日も斜め上から目線で、しつけについてちょっとだけアドバイス的なお話をさせて頂きます。 犬や猫を飼うと自分の子供の様にかわいがってしまう方がいますが、この考え方は全然ありです。自分の子供の様に犬や猫をかわいがって下さい...

でしつけと教育の話をしましたが、犬や猫を本当に家族として扱うなら、多くの人とのふれあいや絆を作る機会を与え、どんな環境でも生きて行けるようにしておくことも必要な事だと思います。
飼い主と犬との距離が近すぎてお互いに依存する様になれば、別れはより辛いものとなるでしょう。

子供の様に教育することは難しいかもしれませんが

嫌われても良いからこの子の為に

そう考えて愛情を注ぐことができれば結果は少し違うものになると思います。

あなたの愛犬はあなたと出逢うためにこの世に生を受け、様々な体験をしながら出逢いの時を待っていました。あなたが見つけて抱き上げてくれた時の事は成長する中で忘れてしまったとしても、温かな手に抱かれ胸の中で眠ることの心地よさはずっと覚えていくでしょう。穏やかな気持ちで安心した顔を思い出して下さい。

あなたの帰りを待って尻尾を振りながら駆け寄ってきた時の幸せそうな顔も
怒られた時に浮かべる悲しそうな顔も
あなたを想う気持ちも
あなたを見つめる瞳も
あなたに触れる手も
あなたを呼ぶ声も

愛犬の一つ一つの仕草や表情、その温もりはあなたがあなたが今まで育てたたった一つの命です。
いつか失われる、それだけに尊く守るべき存在です。

どうか出来る事を出来るうちに悔いなくやり尽くして下さい。
今あなたのそばにいる愛犬の温もりを守ることが出来るのはあなただけです。

明日もし愛犬がいなくなっても悔いが無い今日を過ごすことを
明日もまた愛犬が元気でいられるための努力を今日もしつくしたと

そう思えるように毎日を過ごすことが出来たなら、突然の別れが訪れても悲しみの後に思い出と愛犬への感謝の気持ちに救われるはずです。
ここまでしてあげられたんだから幸せな生涯を過ごせたはずだと胸を張って送り出せる飼い主になれるといいですね。

あなたとあなたの愛犬が明日も幸せな日々を共に過ごせるように願っています。

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