ペット屋の息子です。
犬を飼うという事で用品を買い揃えようとお店にいらっしゃる方もちらほらお見掛けしますが、結構高い確率で木製ケージ(木製サークル?)を購入しています。
ですが個人的に木製ケージは子犬には使わない方が良いと思うのです。
とは言ってもわざわざこちらから話しかけて「木製のケージは選ばない方が良いですよ」というのもおせっかいが過ぎる気がします。
なので本日はここでその理由をひっそりとつぶやいてみようと思います。
これから犬を飼う方に教えたい木製ケージの5つのデメリット
木製ケージはとってもイメージが良くていいのですが子犬には不向きです。
その証拠画像がこちらです。
店頭で使用している木製のケージです。ホームセンター側がオープンの際に用意してくれましたがなかなか悲惨な状態になっています。
個人的に思うに木製ケージには大きなデメリットが5つあります。
それは以下の
- 高価
- 傷が付きやすい
- 不衛生になりやすい
- 長持ちしない
- 異物誤飲で健康を損なう可能性がある。
ですが一言で伝えるのが難しいので一つずつ詳細に解説していきましょう。
1、犬用の木製ケージは高額でコスパが悪い
木製ケージは見た目にも美しく高級感がありますし、材質から言ってもそれなりに高額です。木製ケージはスチール製の安価なものに比べれば3倍以上、物によっては10倍以上の価格になります。
いざ組み立てて家に置いてみるとイメージに合わなかったり使い勝手が悪かったりと不満が出てくることもありますし、人によっては使用頻度も低く、成長して使用しなくなることもあります。
新品を購入する前にネットオークションで探してみたり、犬を飼育していた方に使用していないケージがあれば譲ってもらうのも良いかもしれません。
2、木製ケージは子犬が齧るのですぐにボロボロになる
木製サークルは見た目に高級感がありインテリアとも合わせやすい点で選ばれる方もいる様ですが、木製の部分は確実に犬がかじります。
見た目の美しさはあっという間に失われます。
幼齢期の子犬では永久歯に生え変わる時期には歯がゆさもありますから、好奇心や興味に退屈を紛らわすなどの様々な理由から噛み始め、すぐに習慣化してしまいます。
犬の為には良いかもしれませんが、数ヶ月で見るも無残な状態になることは目に見えていますので、見た目重視で選ぶのなら最初は安価なケージを購入し、かじらなくなってから買い替えることをおすすめします。
[ad#co-1]3、木製ケージは不衛生になりやすい。
なにせ材質が材質ですから犬がかじり表面の塗装は剥げボロボロになります。見た目にも美しくありませんが破損部分に唾液が付着し細菌が繁殖しやすくなります。
飼育している犬がオスであればさらに最悪な事態になるかもしれません。
オスがマーキングを始めるとかじってボロボロになった面に尿が付着し、さらに不衛生な状態になり悪臭の原因になります。特に梅雨の時期などは高温多湿で菌も繁殖しやすいのでカビが生えたりすることも。
犬が触れたり舐めたりすることで犬の健康にも影響を及ぼす事がありますから、かじったりマーキングをするような犬には特におすすめできません。
4、木製ケージは犬が破壊しやすく長持ちしない
おそらく金属よりも厚みがあるため犬は好んでかじるのでしょう。物にもよりますが材質の強度にも差がありますから木製ケージの方が耐久年数は短くなります。
先ほどの唾液や尿の問題もあり腐食は進み金属のケージよりは早く使えなくなるでしょう。
金属製でも錆が出たりとデメリットはありますが、磨いて塗装すれば見た目には新品同様になります。
手作りの木製ケージであれば、あらかじめかじられた部分を簡単に交換できるように製作することをおすすめします。
5、ケージを破壊し食べてしまう事で犬が健康を損なう危険がある
材質自体に毒性が無いのはもちろんですが、それでも危険がないわけではありません。細く裂かれたような木片を食べてしまえば胃や食道などを傷つける恐れがありますし、衛生的にも問題があります。
前述のとおり木では雑菌が繁殖することがありますから、犬が食べる事で消化器障害を引き起こす可能性も高いでしょう。
ケージが破壊されていくにつれ便に木片が混じるようになり、下痢や血便がみられることは珍しいことではありません。
ある保険会社の調査では、犬猫のかかりやすい傷病の第2位に異物誤飲があります。3位が消化器症状です。これはどこの保険会社でも同じような割合ですから。犬や猫が何でも口にしてしまうという事実でもあります。
かじって食べてしまう危険がある木製ケージは幼い犬猫にはおススメできません。
まとめ
犬の事を考えれば木製ケージはおススメ出来ない事がご理解頂けたでしょうか?
以前も話しましたが犬を育てるにはケージを利用した方が失敗することは少なくなりますので必要な物です。
ただデメリットを考えれば子犬のうちに使用するべきではないと思います。犬がある程度成長し問題を起さなくなるようにしつけ等が済んでから考える方が無駄になりません。
成長が終わった犬なら、ケージのサイズや高さ、大きさや入口の位置など様々な細かい点を考慮し探すなり作るなりすれば最高の物が用意できるでしょう。
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