ペットショップチロルの息子です。
ダイエットに挫折した経験のある方は多いでしょうがそんな方に朗報です。
飲むだけで痩せるサプリメントが発売されました。今回紹介するのは犬用ですが、サプリメントの有効成分が新たに発見された好熱性細菌ですので、人間を含むすべての哺乳類に有効です。
乳酸菌でもビフィズス菌でもない菌ですので、脂肪の代謝のみならず、今までにないプロバイオティクスによる様々な健康効果も期待できます。
というわけで本日はその新規プロバイオティクスのサプリメントのお話です。
飲むだけで痩せるサプリメント!プロバイオティクスN-11
こちらの犬用のサプリメントはマウスでの実験結果のみならず犬での研究成果がしっかりと出ていますので、確実に効果が期待できる商品です。
細菌を成分と考えて良いかはわかりませんが、サプリメントN-11に含まれる好熱性微生物の「バシラス・ヒサシイN-11株」という細菌が、腸内細菌叢に影響を与え脂肪を蓄積しにくい体質へと改善する事が実験で明らかになっています。
好熱性細菌というあまり聞きなれない名前の細菌ですが、このN11株はもともと海産物資源の発酵物から単離された微生物でヤシ酒発酵微生物の近縁種であることが分かっています。
腸管免疫に優位な影響を及ぼすことは明らかなようですが、菌自体の特性等はまだまだ研究途中です。
N-11が犬の脂肪減少にどの程度効果があったのか
4頭の犬での検証結果ですからサンプリング数としてはかなり少ないものの全ての犬に効果があったとの事です。
フードにN11を添加して8週間与えたところ全ての犬の体脂肪が減少していました。6~10%という結果です。
そのうちの2頭の脂肪領域の変化をCTスキャンで確認したところ最大で20.5%の減少が確認されています。
オスメスではかなりの差がありますが脂肪の代謝は性ホルモンの影響をかなり受ける様で、特にメスにおいては生理中かどうかで大きく変わってきます。
[ad#co-1]N11を犬に与えると体内にどんな変化が起こるのか?
N11を犬に与えると体内脂肪が減少することが分かっていますが、N11が脂肪の代謝に直接直接関与しているわけではありません。
好熱性細菌のN11が腸管内に定着するかは分かりませんが、腸内フローラの細菌叢の改変や、内臓脂肪と相関関係にあるアディポネクチンの増加に大きく関わっていることは事実です。
N11は犬の腸内フローラのバランスを健康的に変えてくれる
N11を与えることで腸管内の腸内細菌叢の多様化を図り、腸内細菌叢をより健康的なバランスへ改変します。
肥満と腸内細菌は密接な関係があり、肥満かそうでないかは特定の腸内細菌の多い少ないが影響するとも言われています。
犬の肥満はヤセ菌のバクテロイデス門を増やすことで解消できる
N11を与えることでヤセ菌と言われている「バクテロイデス門」を増やす事ができます。その事実だけ見れば腸内の善玉菌に分類されても良いのですがバクテロイデスは「日和見菌」に数えられます。
日和見菌のバクテロイデスが増えるとなぜ肥満が解消できるかと言えば、バクテロイデスが短鎖脂肪酸を生成する細菌だからです。
バクテロイデスが作り出した短鎖脂肪酸が、肥満細胞や神経細胞にある受容体に作用することで、エネルギーの取り込みを抑えたりエネルギー消費を促すので肥満になりにくくなると言われています。
N11を犬に与えるとデブ菌のクロストリジウムクラスターXIが減る
肥満に関与していると考えられる「クロストリジウムクラスター」が増加すると、肥満を引き起こすと言われていますのでN11で適正値にコントロールすることが必要です。
犬を健康的に維持する為には腸内細菌のバランスが重要です。ある程度の酪酸の産生のためには必要だということであろう。
犬の肥満とアディポネクチン
「アディポネクチン」は、身体に有益な善玉ホルモンの一種で脂肪細胞から分泌される健康維持に重要な物質です。インスリン抵抗性改善作用に加え、動脈硬化や心臓病などの抑制に効果があると言われています。
メタボリックシンドロームと大きな関りがあり、内臓脂肪の増加によってアディポネクチンの分泌量は減少することが分かっています。つまり内臓脂肪が適正な数値に減少すればアディポネクチンは増加し健康的になるのです。
プロバイオティクスN11の1日量と価格
以上のように脂肪を減らす事でより健康な体を手に入れる事ができますが、N11を摂取することでその作用の比例関係を逆転する事ができますから、腸内環境が健康になることで結果的に体脂肪が減っていく身体を作ることが可能です。
気になるお値段は1月分の30gで2,760円(税別)15gで1,463円です。
商品は犬用ですがもちろん猫や人間でも同様の効果が発揮されると考えて良いでしょう。
まとめ
このN11は東京大学や理化学研究所、千葉大学発のベンチャー企業との共同開発で作られたサプリメントです。乳酸菌でもビフィズス菌でもない好熱性細菌を使っていますから、今までのプロバイオティクスでは改善できなかった問題が解決する可能性が出てきました。
腸内環境を健康で保つことは様々な病気の予防や身体作りには欠かせません。
消化吸収率が悪い状態ではいくら良い食事を取ってももったいないだけですから。便に問題がある個体なら治療を繰り返すよりもこうした商品で予防のできる体つくりを心掛けてみるのはいかがでしょう?
健康寿命を長く保つには早い時期からのちょっとした積み重ねが大切です。犬も飼い主も末永い健康を意識した栄養管理を心掛けましょう。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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