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犬を飼う前にその理由を考えないとお互いが不幸になる例

勝手な考察

ペット屋の息子です。

人はなぜ犬を飼うのでしょう?

ブログを始めて毎日、改めて犬や猫と飼い主との関係なんかを考えてみましたが、突然そんな疑問が浮かんでしまいました。

太古の昔は共生という形でお互いの生活の為に利害が一致して成り立っていた関係でしたが、今はもうそうした関係で成り立っている職業もほぼ皆無で、一般家庭での飼育となれば感情的な理由以外には思い浮かびません。

地域によっては未だに外飼いの犬が多く、番犬として飼うという方もいるのかもしれませんが、おそらくガラケーのユーザーと同じように少数派なのでしょう。
でも関係性としてはその方が健全なのかもしれません。ただ犬への知識や健康管理を考えれば疑問が残りますが・・・

先日の投稿でも、犬の役割と関係性の変化の弊害をお話しましたが、今この時代に犬を飼うことの意味を考えて欲しいと思います。

 犬を飼う前にその理由を考えて欲しい

個人的な意見としては感情的な理由だけで犬を飼うことをおすすめしていません。特に衝動買いなどもっての外です。
犬を飼うことは多くの時間と費用を要しますが、犬がそれに見合う対価を与えてくれるかは飼い主がどう感じるかであって明確なメリットがあるとは言えないからです。

それらも客観的な立場から見れば、けして犬でなければならない理由ではありませんし、犬種の選択や固体の判別を誤ればお互いにとって不幸な結果になり得るからです。
今の時代では、人間の生活は犬がいなくとも十分に成り立つのです。

先日の

犬を飼うなら考えて欲しい初期費用と維持費等の経済的負担
ペット屋の息子です。 この仕事をしていると不思議に思う事がいくつもあります。 例えばよく家族連れで犬を見に来ている方達とお話をすると 犬飼うのって大変でしょー、散歩とか連れて行かないとならないし、生き物だから責任持って飼わないとかわいそうだ...

でも話しましたが、犬を飼うには20万円以上の初期費用年間30万円以上の維持費が掛かります。
そうした事を考えもせず、欲しいという気持ちだけで犬を飼うと後で大変な苦労をします。
特にプードルを飼う方は

毛が抜けない・臭わない・吠えない・アレルギーの人でも飼える

などというメリットから飼育を始める方もいますが、経済的とは言い難い犬ですので環境や関係性によっては飼育の負担ばかりでお互いにとってのストレスの原因になりえます。

なぜ犬を飼うか。

迎え入れる前にしっかりとその意味を考えましょう。

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 犬を飼う理由に疑問を感じる例

犬を飼う事や犬種の選び方などの失敗とも考えにくい例を時々目の当たりにします。下の画像はそういった例の一つです。

トイプードルを5ヶ月放置するとこんな感じの状態になります。
正直なところなぜ犬を飼おうと思ったのか不思議に思える状態です。

体中至る所の被毛が絡み、大小の毛玉があちこちにできています。

ブラッシングをすれば絡んだ毛を引き抜くことになりますから、当然犬も嫌がりますし、ご覧の通りスリッカーブラシにはこれだけの毛がついてきます。

ブラッシング開始30分で下の様な状況に。これだけの毛が引きちぎられれば皮膚にも影響があることは言うまでもないでしょう。

勝手な想像ですが、犬を飼うとなればどんな犬種にしようかと悩み、犬種が決まれば色やサイズはどうしようかと話し合い、いろんなお店を見て回り吟味して、ようやく巡りえた理想の犬。

そういう経緯で犬を飼ったのだとしたらなぜこんな状態にしてしまうのでしょう?

もちろん安全な環境で餌がもらえるだけペットは幸せなのかもしれませんが、それなりの金額で購入した動物だとしたら、正直なぜ買ったのかな?と思ってしまいます。中には複雑な事情を抱えている方もいる方もいるのかも知れませんが。

犬を飼うなら健康で長生き出来る飼育環境を

ここまでの状態の犬がトリミングに来るとブラッシングだけで2人で1時間ほど掛かります。
トイプードルは毛の抜けない犬として知られていますが、ここまで絡んでいると相当な毛をむしることになるので、画像の様にかなりの量が抜けることになります。もちろん皮膚にも相応のダメージが残ります。

こうした犬は普段の栄養管理も健全と言えない事が多く、時間が経つと皮膚に血がにじんだりすることがあります。そうした事でトリミングのクレームになったケースもありますが、そもそも被毛が絡むという事は毛の状態が健全でないことも考えられますので、摂取するたんぱく質の不足や質、栄養バランスに問題があることも少なくありません。

以上の事は推論ですが、皮膚の状態や爪の状態、肉球の硬さやひび割れ耳の汚れなどから察するにあながち的外れだとは思えません。

また散歩を怠っていることも多いので、骨がもろくなっている可能性も考えられます。
カルシウムの吸収にはビタミンDが必要で、食事で摂取することも可能ですが、紫外線を浴びることで合成されます。室内で飼育されている犬が日中散歩に出る機会が無ければ、紫外線に当たる事も無いと思いますのでカルシウムの吸収が正常に行われていない可能性もあります。

日光浴という目的だけなら散歩に出なくても庭やベランダで事足りますが、姿勢や体型、筋肉の付き方などからも体の歪みが見て取れることがありますので、散歩や運動をするにこしたことはありません。

犬の健康が損なわれることは飼い主にとっての負担が増すだけです。
感情に任せて犬をかわいがり時間や費用を掛けて、問題行動を起こす不健康な犬に育てている飼い主も自覚がないのかもしれませんが、かわいがることと大切にすることの違い、犬を飼うことの意味を考え直して欲しいと願うばかりです。

まとめ

いつも通り辛辣な内容になってしまいましたが、相手が生き物である以上飼って後悔してからでは遅いのです。問題を抱えた犬や猫を引き取って飼ってくれる方はそういませんから、飼育を始める前に犬を飼う意味をしっかりと考えて頂ければ幸いです。

犬を飼う理由が癒しや救いだけなら良い結果を生む事の方が少ないかもしれません。そうした理由であるなら一人暮らしの方には事前の体験をしてみては?とお勧めします。
実は当店ではそういった方の為に犬の宿泊体験を行っています。ぜひ飼育を希望される方はご利用下さい。

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