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ベッツチョイスジャパンのセレクトバランスのリニューアルに物申す

フード

ペットショップチロルの息子です。

ベッツチョイスジャパンのセレクトバランスがリニューアルしましたが
良くなったのはパッケージデザインだけで中身はそのままです。

なんてもったいない!
ちょっとした工夫でかなり良いフードになるのに!

という思いがあるので今回はそのことについてのお話です。

セレクトバランスのリニューアルは残念な結果だった

今回のリニューアルがいかに勿体ない結果に終わったかを述べるために
まずは僕が思うセレクトバランスの特徴をお話ししましょう。

良し悪しは置いといてセレクトバランスの特徴は以下の4つです。

  • 他のプレミアムフードに比べ安価
  • ポイント特典がある
  • 脂肪分とタンパク質が少ない
  • ラインアップが少ない

上記2つは誰にとってもメリットですが
下の2つはどちらかと言えばデメリットです。

脂肪分とタンパク質が少ないのは
季節や体調に合わせてカスタマイズしやすいので
個人的にはデメリットと考えていませんが
炭水化物量が多いのは犬種によってはマイナスです。

一般の飼い主がフードのみで健康を維持しようと考えれば
他社製品に比べると見劣りします。

今や選択に困るくらいフードブランドがありますから
犬の知識や栄養学に詳しい方であれば
最適なフードを見つけられる可能性が高いですが
残念ながらその選択肢には入らないと思います。

高品質な海外製フードは少ない給餌量で栄養補給が出来ますからね。

だからこそ特徴を最大限に生かしコストを抑えつつ
品質を高めるようなリニューアルを期待していたのですが
結果的には見た目が良くなった分価格が高くなりましたというオチでした。
ジッパーが付いた点はありがたいですが。

さらには製品の名称変更もあり
ライトがスリムに、シニアがエイジングになりましたが
告知がしっかりされなかったので
ライトとシニアをお求めの方の中には
どこに行っても売ってない!と思われた方もいるでしょう。

今回のリニューアルでもデメリットは解消されませんでしたし
メリットである低価格も値上げによって減少してしまいました。

これでは愛用者が喜ぶわけがありません。

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セレクトバランスはこうリニューアルするべきでしょ

じゃあどうリニューアルすれば良かったのかというと

タンパク質と脂肪分が少ないという特徴を活かし
トッピングを追加することで季節の変化や対応犬種を増やそうという発想です。

実現できれば先に挙げた特徴の下記2点は
解消もしくは確実なメリットに変えることが出来ます。

先日話した

犬にとっての理想の食事を再現したドッグフードを作ったらこんな感じ?
ペットショップチロルの息子です。 どうぶつトクホが一部の方に好評だったのでまた妄想話にお付き合いください。 今回は理想のドッグフードを作ったらという話です。 とりあえずテーマは「究極のフルコース」 コンセプトは「あらゆる犬のための最適な栄養...

に似ていますが順番からすると今回の話が先ですね。

それにセレクトバランスはそれ自体が総合栄養食なので
むしろその話にコメントを書き込んでくださったヨサク様の

カスタマイズ性という点で言えば、このアイデアのフードとは全然違いますが、クプレラのセミベジタリアンドッグなんかは、肉を足して与える場合とフードのみで与える場合とでそれぞれに給餌量を記載していて面白いです。

に登場するクプレラのセミベジタリアンドッグがまさに
僕の考えるセレクトバランスのリニューアル後の商品です。

いつ登場したフードかはわかりませんが
僕がこうした提案を営業の方にしたのは
前回の値上げの時なので2015年の10月ですから
ちょうど3年前ですね。

でもそうした発想が製品化されているのなら
販売需要は見込めるということでもあるので
やられた感よりも安心感があります。

それにクプレラのセミベジタリアンドッグは
単に肉をトッピングで与える場合にという設定ですが
僕の考えるトッピングは専用のトリーツのような物を
フードのトッピングに使うことでカスタマイズしようという話ですから
与えるシチュエーションや対象犬種が明確です。

例えばダックスであれば関節への配慮をした機能性トリーツ
プードルであれば脂質を抑えタンパク質を強化したトリーツ
さらには日本の四季に合わせた季節ごとの栄養管理用トリーツ

そうしたものを組み合わせることにより
バリエーションを広げるという発想です。

与え方としてはセレクトバランスの通常の給餌量を70%や80%にし
残りの%分をトッピングとして加えるという方法です。
前述のクプレラのセミベジタリアンドッグと同じですね。

一から犬種別やそれぞれのシチュエーションに配慮した製品開発よりは
コストもかからず健康維持のためには良い結果が出るはずです。

Blueのライフソースビッツのように低温で加工するか
フリーズドライやエアドライ製法で作ったトリーツにすることで
見た目にも素材感が出せるので健康志向の高い方には
受け入れられやすいと思います。

ベッツチョイスジャパンがこうしたフードを提案しリニューアルしてくれていれば
「L’ultime」のようなフードが製品化されることは十分に考えられたのですが
今のところは僕の妄想で終わりそうです。

ペットフードの値上げをするなら内容改善をしてください

原材料の高騰や物流コストの問題での値上げは
どのメーカーでも行っていることですが
今まで販売されていたものがただ高くなるだけよりも
より犬のためにこうしました!という姿勢を見せていただきたいと思います。

コストが上がったのでその分はあなたたちが負担してください。

そう言ってしまうのは簡単な話ですからね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. ヨサク より:

    こんにちは。

    『ドライフードが完璧ではないため、トッピングで完璧に近づける必要がある』というコンセプトのフードが出るとしたら、いわば次世代フード的な位置付けになりかねないと思うのでなかなか販売への一歩が大きいかもしれないですね。
    とはいえ、これだけ機能性おやつやサプリメントがあるので土台はできていると思いますし、まずはメーカー間で提携して現行品を使ったセット品の企画などを試験的にやってみたら面白いのではと思ったりもします。売り場での演出次第ではコケる可能性が高いかもしれないですが。笑

    • 牧田 亮介 より:

      ヨサク様

      今回もコメントありがとうございます。
      ドライフードも徐々に欠点が解消できてきていますが限界は見えていますし、フードメーカーの生き残りをかけての競争が激化すれば、どこかのフードメーカーがきっと製品化してくると思いますけどね。

      セレクトバランスなら土台は出来ていると思うので、ハローの輸入販売よりもそういった製品開発に目を向けて欲しかったという思いが今回の話です。

      まずはチワワ、プードル、ダックスの犬種別ですね。
      アドメイトには画像のような製品がありますから、それをベースにカスタマイズフードの提案をするのが良いかと思います。
      3㎏製品におまけとして添付してあればショップ側もススメやすいでしょうし。
      トリーツとしての単品販売も見込めるので大きな失敗にはならないと思いますけどね。
      栄養学的な裏付けがあるこうした提案なら意識の高い愛犬家にはススメやすいので、今まで取り扱いのなかった専門店にも営業に行きやすくなる気もしますし。
      新規フードの取り扱いを始めるよりはリスクもハードルも低いはず。

      簡単にはいかない話でしょうけど、チャレンジする価値はあるでしょう。
      海外からフードを輸入することに反対はしませんが、日本から革新的な次世代フードが産まれて世界で認知されたら面白いですし。

  2. ヨサク より:

    そうですね。現状からさらに上の健康管理を実現するには、今までの総合栄養食の定義からはみ出したものが必要になってくると思うと、今後どのような角度から新たな製品が現れるのか楽しみでもあります。
    複数の機能性食品を組み合わせるのか、ベースフードにトッピングをして不足分を微調整するのか、いずれにしても、管理人様の記事を拝見する限りだとカスタマイズするというのが一番効率がよく現実的な気がしてきます。実現したら、今現在多くのフードメーカーが『後だしじゃんけん』のようなことをやってる中、あまりその輪に積極的に入ってこないロイヤルカナンやヒルズのようなブランドがどのような反応をしてくるかもちょっと気になります。

  3. たかおみ より:

    毎回ネット通販で貴店からセレクトバランスを購入させていただいております。
    そちらのページからも質問を送らせていただいたいのですが、
    セレクトバランスで欠品のものは入荷予定ありますでしょうか。
    具体的には、アダルトチキン3kgなのですが。。。

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