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スプリンガースパニエルに最適なドッグフードの考察

フード


ペットショップチロルの息子です。

以前スプリンガーを飼育している方から
フードのご相談を頂いたので

スプリンガースパニエルという犬に
最適なドッグフードブランドはどこか?
を考察してみましょう。

スプリンガースパニエルに最適なドッグフードは意外と多い?

幸いスプリンガースパニエルは日本でこそ珍しい犬種ですが
多くのフードメーカーの標準的犬種に近い犬です。

ブログでも話していますが、フードの給餌量の表は
体重20㎏の犬が室温20℃の室内にいた場合を想定して算出した値です。

スプリンガースパニエルの標準サイズは少しそれよりも小さいですが
体型や毛の長さなども特徴的ということもありません。

信頼のおけるフードブランドならばおおむねどのフードでも
それなりに良い結果は得られるのではないかと思います。

と言ってしまうと話が終わってしまうので
どういった点を意識してフードを選ぶかは
一応お伝えしておこうと思います。

スプリンガースパニエルには炭水化物やや多めが良い?

ドッグフードのタンパク質量と炭水化物量ですが
一般小型犬よりは炭水化物が多めでも良いと思います。

犬種自体が猟犬というカテゴリーで
性格も明朗快活なスプリンガーですから
運動量はどうしても多くなります。

ましてやスプリンガースパニエルを飼おうという方は
日本では比較的珍しい犬を選ぶくらいですし
サイズからしても運動が必要な犬種ということは
理解しているでしょう。

必然的に外へ出る機会は多くなると思いますので
室内飼育の小型犬と比べればかなり差が出てくると思います。
そうなれば当然エネルギー源である炭水化物は小型犬よりも必要なはずです。

スプリンガースパニエルに必要なタンパク質量の目安とは

タンパク質はとっても大事ですが
数値で言えば23%~26%くらいで十分でしょう。

中型犬は狩猟目的で作出された犬が多く
スプリンガースパニエルも猟犬ですから
活動犬に当たります。

犬は炭水化物を必要とはしませんが
エネルギーとして利用できる動物ですから
小型犬よりは炭水化物量が多いフードを与えても
簡単に肥満にはなるようなこともありませんし
高タンパクなフードを与え運動エネルギーにしてしまうのは
正直無駄なコストをかけていると言えるでしょう。

犬種によっては摂取したタンパク質の30%を
被毛の維持に使うと言われていますが

恒温動物では寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなる

というベルクマンの法則からすれば

体長が大きくなるほど体重に対して体表面積は小さくなる

ということが言えますから
体表を覆う被毛の割合も少ないと言えます。

同じようなダブルコートの犬種のパピヨン、ダックス
なんかと比較すれば3~5%くらいは変わるでしょうね。
体重差は約3~4倍ですから。

厳密に言えば犬質の差や性別でも毛量や筋肉量などは
変わりますのではっきりしたことは言えません。

スプリンガースパニエルにはロイヤルカナンがおすすめ?

どこのフードメーカーのフードでも問題は起きにくい犬種かもしれませんが
中型犬のスプリンガースパニエルには
ロイヤルカナンのミディアムシリーズが最適かもしれません。

ロイヤルカナンなら問題が起きた時にスイッチしやすいですし
入手も容易な点もおすすめです。

他にも中型犬用と言えばユーカヌバがありますが
以前話したようにロイヤルカナンに買収されてからは
フードの内容が大きく変わりましたので
あえてそちらを選択する意味があまり感じられません。

スプリンガースパニエルに与えるドッグフードはローテーションも必要?

スプリンガーに限ったことではありませんが
そもそも同じフードを1年中同じ量与えて
健康を維持しようというのは
動物という生物に対して適切であるわけがありません。

例えば梅雨の時期は高温多湿の最悪な環境ですから
それに合わせた配慮は必要です。

好んで外に出ようという方や犬もそういないでしょうし
雨の日が続けば運動量はかなり変わってきます。

エネルギー源は少なくて良いはずですし
食欲が落ちればビタミンやタンパク質は
少量の食事からでもしっかり摂れるようにしたいものです。

ベースフードを決めカスタマイズするか
季節によってフードを変更しましょう。

後は体調や飼育環境、運動強度などを見ながら
細かく調整していけばよいかと思います。

ただ室内で飼育されているのなら体温維持のカロリーや
被毛に使われる栄養は控えめでも良いと思います。

室内飼育では犬にとっては暖かいか暑いかという温度帯ですし
夜になっても明るい環境ですから
1年のほとんどが春~初夏のような季節です。

季節の変化の配慮もそこまでは必要ないでしょうが
慣れてくれば時期に合わせてフードのローテーションをしながら
成犬期を過ごしてみるのも良いでしょう。

一つのフードに固執する必要などありませんから
一定期間与えてみてその結果で判断することが
一番なのかもしれませんね。

とは言え犬の消化機能が新たな食事に適応するには
1週間ほど掛ると言われています。

変更するときは全てを新しいフードに変えるには
徐々に慣らしながら行ってください。

スプリンガースパニエルを外で飼うときにおすすめなドッグフードは

もし外で飼育するとなれば
四季の影響を考慮した栄養管理が
必要になることは間違いないでしょう。

高温多湿の夏
低温で乾燥する冬

ちょっと考えただけではこの両極端な季節の違いに
対応できるドッグフードは思い浮かびません。

どちらも犬にとっては過ごしにくい季節ですから
それぞれに必要な栄養価をしっかり補うには
同じフードを同じようにというわけにはいきません。

四季の変化が大きな日本では
人間同様に旬の物を食べるような配慮をする必要がありそうです。
となれば夏と冬でフードを分けるのがベストなのかもしれません。

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高温多湿の時期のドッグフードのおすすめ

梅雨からの高温多湿な時期は炭水化物は少なめで
消化に良い抗酸化作用に富んだ食事を与えたいところです。

生体機能維持に必要不可欠な栄養素ではありませんが
より健康で過ごすためには抗酸化作用に富んだ栄養素を
摂取する方が良いでしょう。

となれば製造時に熱をあまり加えない製法で作られた

  • ビルジャック
  • Blue
  • ジウィピーク

はおすすめです。

ただフード自体も傷みやすい時期なので
抗酸化作用に優れたフードは保存方法にも注意しましょう。

乾燥する寒い時期におすすめのドッグフード

冬は体温維持のために炭水化物は多めにし
脂肪もあるていどは蓄えたいところです。
皮膚の潤いを保つのにも必要ですし。

ドライフードを与えているだけでは
あまり水を飲もうとしない犬種ですと
必要な水分量を摂取できないこともあります。

胃腸の働きも悪くなりますので
腸内環境に配慮したフードなどはおすすめです。

  • ハロー
  • プロフェッショナルバランス
  • アカナ、オリジン

Blueもプロバイオティクスを意識して
発酵産物を多く含んでいますので
1年通して与えるのも良いですね。
ニュートロやサイエンスPROなども
悪くない選択かと思います。

便の状態が良ければ皮膚のターンオーバーを考え
約1ヶ月与えてみての結果で判断しましょう。

スプリンガースパニエルにおすすめのドッグフードは体色ごとに違う?

犬の被毛の色は白に色がついているようなものですから
濃い色になるほど必要な栄養は多くなります。

ただ単色の犬ではありませんし、レバーも白よりも
黒に近い色になりますので気にするほどではないでしょうが
もしブラック&ホワイトのスプリンガーを飼っているのなら
タンパク質量が少ないフードでは体色が薄くなることがあります。

スプリンガースパニエルの被毛の色に関わるアミノ酸と抗酸化物質

厳密に言えば毛の発色に関わる「チロシン」
「フェニルアラニン」という2種類の「芳香族アミノ酸」
ブラックの発色には多く必要です。

不足すると被毛の赤色化が起こることがあります。

さらに言えばレバーのスプリンガースパニエルは
鼻やアイラインも薄いので紫外線の影響をより受けやすく
体内で活性酸素が多く発生します。

つまりブラック&ホワイトなら
タンパク質量の多いフードを与えて
レバー&ホワイトなら
抗酸化作用に富んだ栄養価の高いフードが
必要になるのではないかと考えられます。

スプリンガースパニエルに与えるドッグフードのコスト

タンパク質量も抗酸化物質も多く含まれている
高品質なフードを与えれば済む問題ですが
そうなるとコスト的な面が問題です。

これが体重2㎏程度のチワワであれば
ジィウィピークなんかのハイスペックなフードでも
1食あたり100円以下で済みますが
スプリンガーになると5倍以上のコストになるので
1月の食費は25,000円ほどになります。

食費がどの程度なら適正かはわかりませんが
10,000円程度にと考えれば
やはりフードの品質を上げるより
サプリメントなどでカスタマイズするのがおすすめです。

スプリンガースパニエルは食欲旺盛で好き嫌いが無いので
「BLUE」のライフソースビッツを食べてくれるのであれば
1年を通して与えてもいいとは思いますが
体調や季節によってのカスタマイズも良いと思います。

手は掛かりますがそれも飼育の醍醐味と感じる方もいるでしょうし
色々と勉強にはなりますからね。

タンパク質は動物性だろうと植物性だろうと
必須アミノ酸がバランスよく摂取できるのであれば
原材料は何でもいいわけですから

ベースフードを選んで肉をトッピングして
DHA・EPAと抗酸化作用のある脂溶性のビタミンをすべて含んだ
鮪の油を与えるのがベストな気がします。

スプリンガースパニエルにはセレクトバランスをカスタマイズしても良い

以前紹介したようにセレクトバランスをベースに
鶏の胸肉なんかを安売りの時にドーンと買って
茹でた物を冷凍保存しておいてちょこちょこトッピングに使うとか。
タンパク質はそれでしっかり補えますからね。

冬はちょっと割高ですが胸肉を豚バラなどに変更して
煮込んで与えれば水分や脂肪もしっかり摂れますので
料理の際に意識してみればコストも抑えられて
愛犬もより健康的に飼育できるかと思います。

手作りご飯オンリーではミネラル分がどうしても不足しがちなので
フードと組み合わせるのがおすすめです。

スプリンガースパニエルに与えた時のコスト

セレクトバランスをベースにカスタマイズしたフードを
体重20㎏のスプリンガーに与えてみた時のコストを
簡単に計算してみました。

夏はセレクトバランス+鶏むね肉に鮪の油でカスタマイズすると
1日当たりのコストは以下のようになります。

  • セレクトバランス 250g 265円
  • 鶏むね肉 100g       70円
  • 鮪の油  10滴        15円
  • 合計           350円

となるので1ヶ月のコストは10,500円です。

夏は気温と体温の差が少ないのでフードは70%にしてみました。
冬では給餌量90%に豚バラなので少し高くなりますが
フードの品質保持は気温も低く乾燥時期なので7㎏購入として
フードの単価は安く設定してあります。

  • セレクトバランス 315g 272円
  • 豚バラ肉 100g     180円
  • 合計           452円

冬の方が3割ほど高くなりますので1ヶ月では13,560円です。
冬でも鮪の油を与える意味はありますので
1日15円をプラスして考えてみてもいいと思います。
1ヶ月では450円なのでそこまでの負担ではないでしょうし。

ポイントカードなどをうまく使えば
フードの単価は10%引きになるのですが
それでも中型犬のスプリンガーではなかなか高額ですね。

スプリンガースパニエルにはブルーバッファローもコスパ良くおすすめ

ちなみにブルーバッファローのチキン&玄米を与えたとすると
6㎏製品で7,852円で1日290gの計算になるので
1日あたりのコストは379円ですね。

1ヶ月では11,370円

製品当たりの給餌量が少なくて済むので
予想以上にコスパは良い結果になってます。

ちなみにロイヤルカナンのミディアムアダルトでは

手軽さを考えれば「Blue」を与えるのは賛成です。

スプリンガースパニエルにロイヤルカナンを与えた時のコストが良すぎた

「Blue」や「セレクトバランス」を与えた時と比較すると
実はロイヤルカナンが一番コスパは良いです。

同じように体重20㎏のスプリンガースパニエルに与えた場合では
4㎏購入時は357円ですが10㎏を購入した場合では1日277円
セレクトバランスはMAXで7㎏なので1日では302円
「Blue」では379円ですからロイヤルカナンは突出しています。

さすがドッグフードシェア世界No,1ですね。

スプリンガースパニエルにベストなドッグフードの結論

ドッグフードのみで健康維持を考えるなら
「ロイヤルカナン」を与えるのが一番コスパが良いでしょう。

しかし「Blue」の抗酸化作用が効果的なのは実証されていますから
どちらを選択するか悩むところです。

フードのカスタマイズが意外と高くついたのと
予想以上に「ロイヤルカナン」「Blue」のコスパが良かったので
以前紹介したセレクトバランスをおすすめする理由が
微妙になってきました(笑)

愛犬家や上級者にはそっちの方がおすすめということにしておきましょう。
あとは結果で判断して決めて下さい。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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