ペット屋の息子です。
今日はこれから犬を飼いたいという方に向けてのお話をしていきたいと思います。
犬や猫を飼うとなったら、準備や心構え、知っておきたいことなど様々ありますが、どこから犬猫を迎えるかも悩みどころだと思います。
最近では犬や猫を飼いたいとなったら購入することが一般的になりましたが、購入先の多くはペットショップですがブリーダーで直接購入するといった方も増えてきているようです。
ではペットショップとブリーダー、どちらから犬を迎え入れるのが良いのか解説していきたいと思います。
犬猫を購入することが当たり前の時代に
一昔前では、ペットショップやブリーダーなどは珍しく、犬や猫を飼うきっかけは、近所で産まれた子犬や子猫を引き取ったり、産み落とされたり捨てられていたのを拾ったりというのがほとんどでした。
しかし最近では犬や猫を購入することが一般的になりました。
こういった変化は犬や猫に対する考え方が、家畜からペット、ペットから家族へと変わって行ったからでしょう。
さらには生き物を飼うということには様々なリスクがつきものですから、購入することによって得られる保証やアフターケアの安心感に、様々な犬種や猫種から好きな個体を選べるという点が大きな要因の様に思います。
現在ではインターネットの普及により、犬や猫に関しての様々な情報が溢れ、犬や猫に対しての保護意識が高まり、健康管理や飼育環境の維持改善に時間や費用をかけることが当たり前となりました。飼い主の知識が増え意識が向上し、健康寿命も延びています。
犬猫を購入するならペットショップとブリーダーどちらがおすすめ?
インターネット上ではペットショップが酷評されている書き込みやサイトをよく見かけます。多くの方が専門犬種や猫種を扱うブリーダーからの購入を薦めています。
ペットショップで販売されている犬は、パピーミルという利益優先の悪徳業者が繁殖した個体で、生産性だけを考え、悪質な条件下で犬猫を道具のように扱い繁殖しているとからだと。
こういった書き込みやサイトを運営する方々は、そういった現状を目の当たりにして、怒りや悲しみに内震え眠れぬ夜を幾度となく過ごしたことでしょう。
そういった方からすれば、そういった悪徳業者の利益優先の経営の片棒を担ぐとんでもない極悪人な僕です。
しかし残念なことにそういった事が事実でないとも言い切れないのが現状です。
結論から先に言うと多くの方が言うように、専門ブリーダーから犬猫を購入することがベストであることは間違いないでしょう。
ペットショップで犬猫を購入することに賛成する理由はありません。
素性の確かな犬や猫をお飼いになりたいのならそうするべきです。
犬猫をブリーダーで買う事のメリットとデメリット
ブリーダーで犬を買う事のメリットは、生育環境と両親を確認できるかもしれないことです。
かもしれないとしたのは、ブリーダーによっては犬舎内に人を入れることを嫌うからです。衛生管理を徹底するブリーダーは病気の感染のリスクを上げることはしません。
そうはいっても両親を見ることはできるでしょう。性格は飼育環境で変わるものですから、飼い主のしつけと管理によるところがほとんどですが、将来のサイズや姿の目安と出来るのは大きなメリットだと思います。
優良なブリーダーほど犬種猫種の特性をよく理解していますから、犬種猫種の持つ遺伝的な疾患や欠点を極力排除し、より優れた形質を再現する為の血統管理はもちろん、飼育面での注意点や問題が起きた時の相談等に乗ってもらえます。
デメリットというほどの物ではありませんが、コストパフォーマンスという点ではけして良いと言えません。
質の良い犬や猫を育てるのはけして楽なことではありません。優良な個体を購入し育成するとなれば、それ相応の対価と努力が必要です。
ブリーダーにもよるでしょうが、ショップの様に1頭1頭値札が付いているわけではありませんし、その価格が適正かどうかの判断は難しいでしょう。
また希少な種類になると日本で唯一という事も考えられます。より高額になり、適正金額かの判断も何もありません。全て相手に委ねることになります。
機会を逃せば入手も難しくなります。
また優良なブリーダーかどうかの見極めを間違えると大変です。価格や質が見合ってないことや両親ではない個体を見せられても、血のつながりがあるかどうかは見てもわからないですし。
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犬猫をペットショップで買う事のメリットはないのか?
ペットショップで犬猫を購入するメリットをあげるとするなら、金額の比較がしやすく犬種や猫種が決まっていない場合に選択肢が多く、予算に合った個体を選びやすいことです。
迎え入れるタイミングを自由に合わせやすいのもメリットと言えるかもしれません。
また、ごくまれに優良な個体が驚くような安価で販売されていることもあります。
適切なタイミングで親元から離し孤立した環境で育つことはマイナスなイメージもありますが、親から離れても健康が維持できているということが確実であれば家庭に迎える際の精神的ダメージは少ないとも言えます。
デメリットはブリーダーで購入するメリットの真逆で、両親の情報などがわからない個体がほとんどで、優良な個体かどうかの判断が非常に難しくなります。
また病気の感染経路が増える為、健康面での心配な点が多いとも言えます。
多くのショップスタッフは犬猫の知識が乏しく、購入後のアフターフォローは望めないこともあります。
まとめ
ブリーダーとペットショップとひとくくりにするのもどうかと思いますが、残念ながら大手のペットショップチェーンが増えたことによりペットショップの印象は大きく変わったように思います。
しかしそういった問題を作り出したのは購入者の意識の問題によるところが大きいと思います。
動物を取り巻く環境は欧米、特にドイツと比べられ、非常に劣悪だと非難されることがあります。しかし日本は日本です。真似をしても欧米のような環境にはならないでしょう。飼い主である人間からして、国民性や生活習慣、思考が違います。模範とするのは良いでしょうが、日本だからこその考え方や体制、環境ができるように努力するべきです。
ショップやブリーダーにも良し悪しがありますので、必ずしもブリーダーが良いわけではありません。結局どこで犬猫を迎えようと、飼い主の知識と意識で大きく変わります。
いずれにしても命を売買することは同じです。どんなに愛情や情熱、時間をかけて手塩に育てたとしても犬や猫をお金で売ることができる点では変わりはありません。
今日も読んでいただき有難うございました。
ご意見ご感想お待ちしています。
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