ペット屋の息子です。
犬を飼うと何かと大変なこともありますが、得るものも多くあります。
特に子供の成長にとっては非常に良い影響を与えてくれる最高のパートナーになる相手です。もちろんしつけの必要性や費用などの親の負担は増えますから簡単に決められないと思いますが、大人にとっても犬が与えてくれるものは大きな価値があるはずです。
というわけで今日は言葉が通じない上に寿命も短い彼らからしか学べないことの大切さを考えてみましょう。
子供の為に犬を飼おうか悩んでいる方に読んでもらいたい話です。
子供が犬を飼う事で得られる6つのメリット
多くのサイトでイギリスのことわざとして紹介されている古い詩があります。
その詩の存在が子供にとって犬が必要と言える証明でもあります。
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
※作者不詳
この詩の言うように、僕個人が子供の為に犬を飼うべきだと思う理由は少なくとも6つあります。
- 責任感を学ぶことができる
- コミュニケーションの学習になる
- 人とのつながりが広がる
- 健康で過ごす事ができる
- 感情が豊かになる
- 命の尊さを知ることができる
細かく言えばもっとあるでしょうが、この6つは確実に言える事です。また幼少期に犬に良い影響を与えられ成長した人は親になった際に、子供の為に犬を飼おうという意識が高いこともわかっています。
犬がどれほど大きな影響を与えるかは説明するまでもないと思いますが詳しくお話ししてみたいと思います。
1、犬を飼う事で子供に責任感が身につく!
犬は動物ですから飼い主がいなくても生きていく事は十分に可能です。しかし人と共に生活していくには様々なルールを守らなければなりません。その為に必要なしつけや世話を子供に体験させることはとても有意義なことです。
一般的な家庭で育った子供では、自分のしたことが犬の生活の支えになっていることを自覚し、犬にとって必要な存在であることを喜びに感じるでしょう。
犬の世話をしたことを親がしっかりとほめることによりその効果はさらに増大します。
自身の行動が誰かの支えになり感謝を得られることや、褒められることで達成感を得ることになり自信をもつ事ができるようになります。
犬の世話を子供に任せる際の注意点
しかし子供にとってペットの世話は負担になることも事実です。毎日同じことを繰り返すうちに物珍しさは無くなり、さらに犬が破壊や問題行動を繰り返すようになれば、その制御ができない事へのいら立ちが募ります。
思い通りにできないことや労働の対価が得られない事の不満から飼育を放棄するという事例は珍しくありません。こうなれば親にとって手のかかる子供が増えたのと同じことになります。
犬の世話を子供にだけ任せるのではなく役割を決め、子供に出来る範囲だけの仕事を与え徐々に犬との関りを増やしていきましょう。
2、犬は子供のコミュニケーション能力を育てるのに最適!
兄妹がいる子供では生活の中で自然と他者との関わり合いを覚えていきますが、それ以外では家庭外での関わり合いしか持たず、同じ目線の立場の相手がいない事で家族の中での疎外感を感じるようになる事もあります。
しかし犬が居れば自分と同じ親の保護を受ける同じ目線の相手と認識し、喜びや悲しみを分け合うことができるようになるでしょう。
3、犬を飼う事で人との付き合いの機会が増える
これはなにも子供に限ったことではありません。独り暮らしの方でも犬や猫を飼っている方は多いのですが、犬は家族以外の方からも興味の対象になるので、共通の趣味や好みを持たなくとも犬という存在がその橋渡しの役目をしてくれます。
特に人の言葉をよく理解し聞き分けの良い訓練された犬では人の興味はより強いものとなりますから子供たちの人気を集めることになるでしょう。
[ad#co-1]4、犬を飼う事で子供が健康になる
アレルギー疾患や喘息の子供が犬や猫のペットを飼う事は健康にいいと言えませんが、犬を飼っている子供の方が免疫機能が向上することが研究で明らかになっています。
犬との共同生活が子どもの免疫力を向上させる理由は”乳酸菌”だった ―米研究
犬が居る事でその衛生環境に身体が適応するようです。こうした能力は成長期の子供の方が得ることは容易でしょう。
5、子供の感情を育てるのに犬は最適な相手
子供にとって動物は兄弟と同じように親しみを覚える相手です。多くの絵本には人ではなく動物がモチーフに使われます。常識やルールに捕らわれた親や大人の言葉よりも言葉を持たない動物は感情を教えてくれる相手なのです。
人間と共に生きる動物の代表である犬は、子供の感情を育てるのは最適な相手と言えるのです。
人間は気持ちを伝える為に言葉を持ちました。それは果てして良いことだったのでしょうか?離れた相手と会話する手段が発達し、文字で考えや思いを伝える事が当たり前になり過ぎた現代で、言葉では伝わらない気持ちを教えてくれるのは犬なのです。触れたぬくもりの温かさに心が温かくなるのは子供だけではないでしょう。
6、犬との別れが子供に命の尊さを教えてくれる
子供と犬の絆の深さは別れの時にはっきりと示されるでしょう。
愛した相手を失った時の喪失感は耐え難いものがあるのは子供だって同じです。それが辛いから2度と犬は飼わないという人もいますが、犬はそんな気持ちにさせてしまったと知れば悲しむかもしれません。
犬の寿命は人間よりもはるかに短く、いつの間にか子供の歳を負い越して行きます。犬との別れが突然の事ならば後悔も深く大きなものかもしれません。ただいつか必ず訪れる時でもあります。それは飼う前から決められていることなのです。
大切なのはその日がいつか来ると理解して愛情を注ぐことです。たとえ今この瞬間にその時が訪れたとしても後悔の無いように付き合う事です。
そしていつか来る別れの苦しみや喪失感からどう立ち直るかを学ぶ機会を与えてくれる存在です。犬が身をもって教えてくれます。
犬を飼わないと決めたとしても人を愛することを止めなければ同じ辛さを味わう事になるかもしれないのです。
まとめ
子供の為に犬を飼う事は大きなメリットがあるという事がお伝え出来たなら幸いです。
犬との暮らしは知能や精神の発達に良好な影響を与えることは様々な研究結果からも明らかですがそれには両親の協力が必要です。
犬を飼育する上での費用負担やしつけなどは子供だけでは不可能です。その点で犬を飼うことを悩んでいる方も多いようですが、安全な縄張りと栄養価の考えられた食事、適切な運動環境が与えられれば犬を飼育することは難しいことではありません。
犬と子供はどちらも同じように教育が必要な相手という共通点があり、それぞれに自立した大人にするために必要なことは違いますが目的と考え方は同じです。
犬と子供を並行して育てる事には親にとってもメリットはあります。
犬と子供には確かな絆が生まれ、喜びや悲しみを共感するかけがえのない相手になるでしょう。
人とのコミュニケーションも大切ですが、犬から学ぶことも子供にとって重要で将来の為にきっと役に立つはずです。さまざまな苦労や悲しいこともあるかもしれません。しかしそれも子供には良い経験となるでしょう。
その為にはペットショップも形態を改めなければなりませんね。まずはサポートプランという譲渡方法が多くの方に理解され賛同頂けるように頑張ります。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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