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トイプードルはハサミカットが基本!トリミングの開始から完成までの画像

トリミング

ペット屋の息子です。

トイプードルは基本ハサミでカットしています。

もちろん状態にもよりますので前回のトリミングのビフォーアフターの子のようにバリカンでカットしなければならないこともあります。

本日はご来店頂いた3頭のトイプードルの仕上がりを見ながらトリミングの解説をしてみたいと思います。

 トイプードルのフルカットをハサミのみで仕上げてみた

1頭目はビフォーを取り損ねてしまったのと途中経過を取り損ねてしまったので、カットの途中経過の解説は別の犬でしますが、とりあえずトイプードルをハサミでカットするとこんな感じになります。

と言っても画像では伝わりにくいと思いますが、ハサミ仕上げの方が犬には負担なく被毛の状態も良いままです。

バリカンでは複数本の毛を挟んで断ち切る形になりますが、ハサミでは根元から先端までで徐々に切る形になるので毛の断面もつぶれずきれいです。

バリカンは高速振動でカットする分どうしても断面が潰れてしまいますし、熱のダメージもありますからね。

バランスが悪いとは思いますが尻尾の毛は残したいというご要望なのでほとんど手付かずです。断尾もしてませんしね。

ふわっとした柔らかさがお好みなので3㎝以上の長さでカットしていますが、しっかりと毛を立たせてきれいなラインを作るならもっと短くする必要があります。

トイプードルのカットの頻度は?2ヶ月ぶりだとこうなります。

画像のトイプードルはアフタービフォーとなっていますが、大体2ヶ月毎にトリミングに来店されますので、仕上がりの状態から2ヶ月経ったらどうなるかという意味で順番を逆にしてみました。

画像がボケボケでしたが2か月経過したら下記画像の状態です。

下の画像を見てどう思うかは人それぞれでしょう。一見ボサボサな感じがかわいいという方もいますから。
しかしかわいいかどうかは犬自身には全く意味のない話です。それよりも機能維持や回復の為に耳毛や目の周りの毛、口元の毛に足裏の毛、肛門周辺等は正直清潔にしておく必要があります。

特に足裏の毛は伸ばしっぱなしはいけませんね。室内飼育の犬は姿勢やバランスを崩しやすいですから、滑らない為の工夫が必要です。

後ろ脚の筋肉があまり発達していなかったので散歩や栄養管理の話をしましたが、会社のマスコット犬という事でした!犬が居る職場ですって。人によってはうらやましい環境でしょうね。

ちなみに4か月ぶりのトイプードルのカットは「こんな感じです。

4ヶ月ぶりにカットに来た毛玉だらけのプードルのビフォーアフターを公開
ペット屋の息子です。 トイプードルのカットはどのくらいの頻度で行っていますか? 毛の伸びる速度は月に約1~1.2㎝程度なので毎月でなくともいいと思うかもしれませんが、足の裏の毛もそれなりに伸びますから、できれば毎月来て頂きたいものです。 今...

トリミングの頻度は月に1度がおすすめです!

可能なら月に1度と言わず20日に一度くらいでもいいかと思います。特に室内犬では足裏の毛は極力伸びた状態で過ごさないようにしたいですから。
画像の子も室内でちょこっと運動するくらいのようで、おまけに小食だそうです。
すでに重心が下がり気味で、前から見ても足裏の肉球が少し見える状態ですから改善したいところですね。まだ若い犬なので今から運動と栄養管理に注意を払い環境改善に努めれば充分持ち直すでしょう。

状態のの確認と維持管理のアドバイスも出来ますし、定期的にトリミングに通うことをおすすめします。

犬は人間の1/ほどしか寿命がありませんから体調不良になると多くの時間を失うことになりますし、犬にとっても辛いでしょう。
期間が空いて毛玉がひどすぎてどうしようもないという状態の犬では、トリミングに慣れていない上にブラッシングで相当痛い思いをしますから。

トイプードルのレッドが退色しない(eeBB)かどうかはトリミングでもわかる

体型のバランやサイズについては置いといて、3頭目のプードルは3種類あるレッドの中でも体色の少ないeeBBのレッドです。

この状態でも非常に発色が良いのが分かると思いますが、毛の色はトリミングするとほぼわかります。

水に濡れた状態の色やぺったりと皮膚に張り付いた時やドライヤーでブローする時などに根元まで毛のがしっかり見えますから色の判別がしやすいのです。

経験豊富なトリマーさんなら数多くのトイプードルを見ていますから違いもはっきり分かりますしね。比べる対象を多く知っています。

販売前の子犬を清潔に保つためにトリミングは欠かせませんから、購入時に退色するかどうかはスタッフに聞いてみればわかると思いますよ。ただ100%の保証はありませんし、動物の事ですから絶対と言い切れませんけどね。

トリミングの過程を画像で張り付けておきますのでご覧になってみて下さい。

トイプードルのトリミングの過程を画像でご説明しましょう

サイズとかバランスはまあその何でしょう・・・見たまんまです。でも健康状態は良好ですし歯がびっくりするほどきれいです。

一応一通りの健康状態もトリミングの時には確認してますが全く歯垢がついてないのは驚きです。撮影しておけばよかった。

トイプードルはシャンプーする前に毛玉やからみは取り除いておこう

犬は基本ブラッシングしてから洗います。

柴犬にしてもわざわざ抜ける毛を洗って乾かそうというと面倒なので、シャンプーの前にはしっかりブラッシングしましょう。

シャンプーする前に健康状態の確認もできますしね。皮膚状態に合わせてシャンプーを変更するなどもありますから。

後は足裏も刈っておきます。

足裏は人間同様のエクリン腺という水分を含んだ汗を出す汗腺がありますが、緊張して汗をかくという人間のような犬もいますので、時々びっくりするほどしっとりしています。

画像の色が変わってしまいましたが同じ犬です。

サイドの毛はバリカンでなくハサミで整えないと、刈り過ぎて立った時にみっともない状態になることがありますから注意です。

ちょっとコツが要りますが、アタッチメント付きの細いバリカンならそんなに危険もないと思いますので自宅でもケアできると思います。

トイプードルみたいなたれ耳の長毛種は耳のブラッシングをしっかりと!

シャンプー前にしっかり絡みを取っておきましょう。でないと乾かす時に大変です。耳の裏の後頭部との境あたりに良く毛玉ができますからせめてそこだけでも確認して下さい。

毛玉は水に濡れるとより固まってしまいますから解きほぐせません。おまけにお風呂上がりの犬の皮膚はお湯の温度と湿度で超デリケートな状態になっています。

もともとが人間よりも薄い皮膚ですからブラッシングでかなりのダメージを与えることになりますので、事前のブラッシングは絶対に必要です。

わかりにくいでしょうがブラッシングをして毛をほぐした状態です。

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犬のシャンプーは泡で2度洗いします。汚れ落ちと肛門腺の臭いを落とす為

シャンプー時には肛門腺を絞ります。定期的に来る犬はそんなに溜まってませんが臭いはそれなりに臭いので、しっかり2度洗いします。

犬は人間と違い全身にアポクリン腺という汗腺が分布していますから人間よりも臭いのです。犬の全身は人間の脇の下と同じってことになりますね。

シャンプーは泡で洗うようにした方が汚れ落ちは良いと思います。最初に洗うときは犬が乾いた状態で犬に泡を載せ摺りこむように洗います。

2度目はすでに犬が濡れている状態なので一度目よりも水分の少ない状態の泡を作ります。シャンプーは500円玉くらいの量で画像のような感じまで泡立てます。

100均でネットを買ってきてそれで泡立てています。これは超便利です。シャンプーはドレッシングのボトルに薄めて作っていますので3プッシュ位

シフォンケーキを作る時のメレンゲを参考に泡立てています。2度目の時はこのくらいのやつで洗ってます。

汚れがひどいと皮脂の脂分に泡がどんどん消えていきます。指先や脇などもしっかり洗いましょう。

洗いながら撮影すると片手を空けてないといけないので限られたショットしか撮れなくてごめんなさい。

シャンプーの後は必ずトリートメントは必ずして下さいね。犬の被毛はデリケートですからシャンプーしっぱなしはキューティクルが開いた状態でドライヤーの熱でも結構なダメージになりますし、汚れやすくもなります。

トイプードルのカットはシャンプー後のブローで決まる!皮膚から乾かしましょう!

トイプードル等の長毛のカット犬種はブローでしっかりと毛を延ばさないとカットがきれいに仕上がりません。バリカンでも多少の差は出ると思いますからしっかり乾かしましょう。

ブローしながらの撮影でボケボケですが毛が濡れて束になっている状態で若干縮れています。

普段からハサミでカットしているとこんな感じの毛になります。プードルの毛が硬く縮れているのはバリカンでカットして毛が痛んでいるからというのも理由の一つです。

マルチーズほどストレートな毛ではありませんが乾かし終わった状態でこんな感じです。

ハサミで仕上げてトイプードルの完成です

最後はハサミでカットしていきます。

ビフォーの状態は完成の状態から2ヶ月半くらいです。短めにカットしてぼさぼさになったらカットという程度なら70日程度の間隔でもいいですが、長くフワフワなかわいい状態をというなら2週間ごとで。

トリミング慣れしておとなしい個体でないとハサミでのカットはリスクが高いのでお断りする場合があります。絡みがひどい状態ですとハサミ仕上げは相当時間が掛かりますしね。

トイプードルのトリミングの完成!料金は5400円(税込み)!

という感じでかわいく仕上がりました。

これで5,400円(税込み)です。

トリミングをしてみると美容師が犬のカットはしたくないというのもわかると思います。人間みたいにおとなしくしててくれませんし、頭と違って全身のカットなので立体造形は複雑ですからね。

トリマーになろうという方は美容師になる方が現実的ですよ。

バリカンよりもフワフワで触り心地は良いと思います。被毛にも負担はありませんからね。

ハサミでの仕上げになると定期的に通って頂く方でないとこの金額ではできませんね。被毛の状態によっては2~5割増しになりますので悪しからず。

というわけで本日はトリミングの開始から仕上げまでをご紹介してみました。

コメント

  1. 門脇 好玖 より:

    突然コメントをお送りして,驚かれたらすみません;
    トリミングの記事を読ませていただき,手入れの必要性や,バリカン刈り・極度の短毛にして皮膚や被毛に負担をかけてしまう事等,私が今まで飼い主さんに伝えたかった事がそのまま書かれていて,感動しました( ;ω;`)

    差し支えなければ,私の経営しているペットホテルのサイトに,リンク先として掲載させていただけないでしょうか。
    ペットに関して正しい知識を飼い主さんにお伝えしたい…その一心で突如厚かましいお願いをしてしまい,申し訳ございませんm(_ _;)m

    乱文・長文失礼致しました。
    私もプードルをバリカンで刈られ(もちろん皮膚病や毛玉は無い),毛色も毛質も変えられた経験があり,”ペットの負担を考えられない経営者がいるのか…”と落胆しました。飼い主さんだけでなく業界全体に広めるべき内容だと思い,勝手なお願いをしたまでです。
    ご迷惑であれば遠慮なくお断りしてくださいね。

    • 牧田 亮介 より:

      門脇様

      コメントありがとうございます。
      こちらにとってもうれしいお申し出ですからぜひお願いしたいです。

      犬の健康を維持するために必要なことなどを正しく伝えるのはなかなか難しいですよね。
      僕が考えていることや行っていることが正しいかどうかも犬に聞くことはできませんし。
      ただこのブログを見た誰か一人にでも「そうかもしれない」と思ってもらえたり、選択肢の一つとして知っておいていただければいいなと思いここでお伝えしています。

      うまく言葉にすることが難しいのもそうですが、言葉を持たない犬の気持ちなどは結局人の意思や感情が反映されてしまいがちです。
      だからできるだけ飼い主が望むことでもなく犬が望むことでもなく正しく必要なことを出来るようにと考えています。

      動物と幸せに暮らすことを望む方のために私たちがやらなければいけないことは数多くあると思います。どこまでできるかわかりませんが同じ業界で働く方が同じ思いでいてくれるならもう少し頑張れそうです。

      メッセージありがとうございました。

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