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猫の健康寿命を延ばすには食事が大切!5つの理由を生物学的に解説!

フード

ペット屋の息子です。

犬の食事の事ばかり投稿していますが、実際は猫の方が食事の健康被害は大きいんですよね。

データ的に見れば腎臓病の割合は犬よりも圧倒的に多く、下部尿路疾患は一生に一度はかかる疾患と言われています。

下部尿路疾患ならまだしも、腎臓病は慢性化すれば完治はできません。そしてどちらも治療には食事の改善が必要となります。

つまり本日は病状を食事でコントロールできるのなら病気を防ぐ為に正しい食生活を心掛けましょうという話です。しばしお付き合いくださいませ。

猫の病気の予防は食事で可能!栄養バランスを考えた食生活を

冒頭でおおまかな理由を話してしまいましたが、病気のリスクを考えれば食生活は超重要です。犬ももちろん同様ですが、猫の方が食性的にも身体的特徴からしても野生動物に近いからです。

北欧や欧米ではBARF DIET(バーフダイエット)と呼ばれる生食を犬の食事として推奨する動きが見られますが、猫にこそこの考えを取り入れるべきかもしれません。
犬ではフードの欠点を何度か語ってきましたが、動物にとってバランスの良い食事という物を多くの人は勘違いをしているのかもしれません。

犬や猫にとってバランスの良い最適な食事とは?

元をたどればは犬も猫も捕食者です。彼らの食事とは草食動物を食べることでした。獲物である草食動物は生きるために必要な栄養を全て蓄えた新鮮な食料貯蔵庫です。バランスの良い食事とは

生きるために必要な栄養を持ったその動物全てを食べつくすことです。

そもそも様々な野菜や果物、魚や肉が好きな時に好きなだけ食べられる環境ではありませんから、けして多くの食材から栄養を摂取することが最適な食事ではありません。ビタミンやミネラル、脂肪酸やたんぱく質は同時に摂取することで吸収率や利用効率が高まります。

ペットフードに多くの原材料が使われるのはそうした栄養を再現し、保存食とするための苦肉の策なのです。

猫が生きるために必要な栄養はネズミ何匹?

生きたままの栄養をまるっと取り込み、動物として正しい食生活を送るのにふさわしい獲物かどうかは分かりませんが、猫と言えばやっぱりネズミでしょう。
仮にネズミを捕食して生活すると考えると、猫が1日を生き抜くためには8~10匹のネズミを捕食する必要があります。しかしそれを実行することは難しいでしょうから猫の食事で気を付けたいポイントを下記に記載してみました。

1、猫は食事から水分を摂取する動物

砂漠で生活していたリビアヤマネコは、生活上必要な水分を食事からほぼまかなうことができる動物です。その子孫と考えられる猫も同様に飲水量は少なめです。
これが災いして猫が下部尿路疾患を起こすことがあります。

犬よりもウェットフードを食べてはいますが、日本では猫にはカリカリというのが一般的な食事です。その為身体の老廃物を尿で排泄しきれなくなることがあり下部尿路疾患を起しやすいのです。

2、猫は犬よりも穀物が苦手!基本は高タンパク低炭水化物!

雑食性の犬と違い猫は真正の肉食動物ですから植物性の栄養だけでは健康を維持できません。食生活が肉食である以上対象は基本的に動物です。
祖先が砂漠にすむリビアヤマネコと言われており、植物の乏しい砂漠で生活していたために動物を捕獲して生きる身体へと進化したのでしょう。生命活動を行う上で摂取しなければならない栄養素の必須アミノ酸は同じですが、より多くのタンパク質が必要ですし猫はそれにタウリンが必要になります。
また食性が肉食だけあり、犬よりも穀物の消化が苦手です。デンプンを消化するためのアミラーゼという消化酵素の分泌も少ない上に、摂取量による調整も得意ではありません。

3、猫は食べ物の好き嫌いが多い

食事に気を使うという点で最も苦労するのが好き嫌いです。
猫は味覚を感じる「味蕾」という感覚細胞が犬や人間ほど多くないのですが、肉食という食性からヌクレオチド塩基を好むのではないかと一部の研究者で考えられています。

捕食動物である猫の好き嫌いの要因は様々な影響を受けますので、犬よりも気を使うでしょう。
猫の食性の研究結果からわかっていることは、動物性たんぱく質に由来するアミノ酸や肝臓を好む点と、脂肪酸の炭素鎖で好みがわかれる点です。

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猫は特定の脂肪酸を食べることを避ける傾向にある

このことが何を意味するかまではわかりませんが、研究結果では猫はパームオイルやココナッツオイルなどに含まれる特定の長さの炭素鎖の脂肪酸を口にしません。

ココナッツオイルなどに豊富に含まれる脂肪酸と言えば中鎖脂肪酸ですが、エネルギー源として有効利用可能で脂肪の蓄積を抑える効果などもあり猫にも害はないことは実証済みですので、食欲に影響を及ぼす何かがあるのかもしれません。

4、猫は瞬発力にとんだ筋肉の塊!生粋の肉食系アスリート

穏やかな顔でのんびりと日常を過ごすのは表面上の仮の姿で、その正体は生粋のハンターです。
その跳躍力や獲物に襲い掛かる瞬発力は発達した太ももの筋肉があってこそ、完全な肉食の猫だからこその運動能力を有し、格闘や木登りもお手の物です。

しかし犬と違い持久力には欠けるのが欠点とも言えます。
そもそも筋肉は非常に燃費が悪いエンジンのようなもので、燃焼して生み出されたエネルギーのうち動作に使われるのはわずか25%程度で、残りの75%は熱として放出されてしまいます。

5、猫は毛玉をため込みやすい!食事で対策が可能!

猫は短毛・長毛に関わらず毛が抜けやすい動物で、1日のうちの大半を毛づくろいに費やしています。
角化した乳頭を多く持つ舌で毛づくろいを行うと大量の被毛を飲み込み消化管に毛玉を形成してしまいますので、換毛期などは特に注意が必要です。

このための対策として食物繊維を含んだ食事が効果を発揮します。
サイリウムと呼ばれる可溶性繊維は腸内細菌の栄養分になるだけでなく、その粘性により消化管に溜まった毛玉を便とともに排泄しやすくします。

まとめ

猫の食事で気を付けたいポイントを5つにまとめてみました。
細かく見れば犬との違いはまだあると思いますが、真正の肉食で水分を摂取させることに気を付けることは忘れないようにしましょう。

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で比較しましたが、サイズ以外ほとんど違いはありませんでした。
猫の魅力は気まぐれな性格としなやかさだけでなく、その身に宿す野性も含まれます。手懐けたと慢心すれば痛い目を見ることになるかもしれませんが、きっとそれも猫好きは覚悟の上でしょうね。猫のサイズだから許されるのでしょう。

今日もにゃんだフルライフをお楽しみ下さい。

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