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犬に与える生肉のおすすめとその理由を紹介。通販で理想的な食生活を始めよう

投稿日:2018年1月22日 更新日:

ペットショップチロルの息子です。

先日こちらのブログで犬に生肉を与えることについて話しましたが
今回は犬に与えるなら

どんな生肉が良いのか。
どこで購入できるのか。

その2点についてお話ししたいと思います。

犬に与える生肉のおすすめは?

犬にも人間にも栄養バランスのいい食事が理想的ですが
もともと犬は捕食動物ですから、栄養学的、生物学的な面から考えれば
犬のために与える生肉は、丸ごと1頭(1羽)が理想です。

毛や羽、腸内の排泄物以外は全て犬にとって生きるための栄養になります。

犬にとっての捕食対象は
生きるために必要な栄養を最高の状態で維持する生きた冷蔵庫のようなものです。

犬がそれを丸ごと食べれば
毎日のように作り変えられる身体を維持するための栄養はすべて補えます。

骨を作るカルシウムなどのミネラルは骨から
内臓からはたっぷりのビタミンを
良質なたんぱく質は肉から得て身体を作っていきます。

骨や内臓なども全て食べることで
必要なビタミンやミネラルの補給もできますから
ドッグフードのように多くの食材を食べる必要がなく
消化の負担やアレルギーの心配等も少なくなります。

加工したドッグフードでは摂取しにくい栄養や細菌も摂取できますし
消化にも時間がかかるため腹持ちも良く、噛むことでストレスも軽減され
食事自体が歯磨きやストレス発散にもなるでしょう。

犬用生肉は通販での購入がおすすめ

一般的なスーパーや肉屋で購入できるのは切り分けられた部位くらいで
新鮮な内臓などの副産物を手に入れるのは難しいものがあります。

かといって野生の鹿や猪などを狩るのも簡単なことではありませんし
野生動物は寄生虫や菌を保菌している可能性がありますから
家庭犬に与えるにはリスクが高すぎます。与えないようにして下さい。

特別なコネなどがあれば別ですが、犬に与えるように加工された生肉を
通販サイトで購入するのが一番手間がかからず安上がりでしょう。

安全性が高く、一般的なドッグフードには使われないような
犬に最適な栄養豊富な副産物を含んだ生肉をいくつかご紹介したいと思います。

まずはフードのトッピングやおやつとして使ってみてはいかがでしょう?

犬に最適な国産の馬肉ミンチ

まずは安心の国産の馬肉ミンチ。

本来は骨ストレス発散や歯磨き効果も考えて付きの肉をかじらせたいところですが
犬によっては硬すぎて歯が削れる可能性もあります。

このミンチには心臓・肝臓・脾臓・肺が含まれていますので
栄養面から考えれば脂溶性のビタミンなどの補給には適していると思います。

馬は牛のように複数の反芻胃を持っていませんし、胃腸は含まれていませんので
有用なバクテリアの摂取とはいきませんが、与えるだけの意味は十分にあるでしょう。

国産で飼料にもこだわった良質の馬を加工後に冷凍しているので鮮度も良いそうです。

スペイン産のウサギの丸ごとミンチ

もう一つのおすすめはスペイン産のうさぎの丸ごとミンチ。
国産ではないのですが人間用に加工されたものですので品質は良さそうです。

こちらは頭や骨もミンチになっていますが、胃や腸は含まれていません。
うさぎは馬肉同様に高タンパク・低脂肪ですので犬猫に与えるにはおすすめです。

日本では食用ではなくペットとして飼う対象のうさぎですが
ヨーロッパでは狩猟の獲物としては割とポピュラーで猟犬にはごちそうです。

ナイアシンやビタミンB12が豊富に含まれていますが鉄分はやや少なめ。
ドイツやアメリカではドッグフードの原料としても使われています。

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北海道産のエゾ鹿グリーントライプ

犬に生肉を与えるならグリーントライプは最も理想的な食材です。

「トライプ」と呼ばれる反芻胃は牛・羊・シカ・ヤギなどの動物の胃で
ミノ(第一反芻胃)やハチノス(第二反芻胃)、センマイ(第三胃)として
焼き肉店のメニュー表で見かけることがあります。

そもそも草食動物も自己消化能力だけでは草を食べても栄養に変換できません。
食物繊維を栄養に分解するためには様々な細菌(バクテリア)の助けが必要です。

反芻動物が生きていくためにはバクテリアが不可欠で
草食動物の胃はバクテリアとの共生のために進化したものです。

この胃を捕食動物の犬や猫が食べることで腸内細菌は多様化が進み
免疫機能が活性化され身体の機能を高いまま維持することが可能になります。

成犬の善玉腸内細菌を増やすことは生物学的には非常に難しいものがありますが
継続的に与えることでその効果を維持することは不可能ではありません。

加熱加工したドッグフードでは衛生面の安全性は高いのですが
衛生管理が優れているからこそ生きた細菌を摂取することは出来ません。

その結果、犬や猫には慢性的な腸内細菌過疎現象が見られるようになります。

家庭で飼育される犬猫は下痢や嘔吐などの消化器疾患等が起こりやすく
症状の改善に投薬治療が必要になるのでしょう。

便の量が多い。下痢・軟便になりやすい。便秘がち。

そんな症状がみられるならグリーントライプを試してみる価値はあると思います。

 

まとめ

犬の健康を維持する上で栄養管理は最も大切です。

先日も

犬は生肉を求めてる?与え方の注意点やメリットデメリットのウソホント

で話しましたが、身体の機能から考えれば生の内臓や肉を食べることは
犬にとっては自然な食事です。

ビタミンやミネラルは野菜からでも摂取できますが
それだけで必要な量を賄おうとすれば膨大な量になり
消化管には大きな負担になります。

健康状態に心配や問題があるのなら
まずは治療ではなく食生活の改善からはじめてみてはいかがでしょう?

本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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