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犬のカルシウム補給量は年齢で変わる!理想摂取量と吸収効率の上げ方

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ペット屋の息子です。

あなたもカルシウムが犬にとってとても重要なミネラルだということに気づいてはいるはずです。
しかしどの程度必要でどうやって摂取するべきかを知る人はほとんどいないでしょう。

それなりのドッグフードを与えていればカルシウムが不足することはありませんが、手作り食では不足しがちなミネラルです。
食材の組み合わせで考えても犬のカルシウム要求量を満たすものはなかなかありません。ドッグフードを与えないとすれば、やはりカルシウムをどう補うかは難しい問題です。

しかも犬の年齢によっては補給量と吸収量の関係は大きく変わりますが、この事実を知る飼い主はおそらく少ないはずです。

カルシウムは犬にとって重要なミネラルですからしっかりと学習しておいて損はないと思います。

というわけで今日はカルシウムについての話をしたいと思います。

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子犬にカルシウムを多く与えることはおススメできない理由がある!

カルシウムの吸収率は何も摂取する食材等だけで変わるわけではありません。

成犬であればカルシウムの吸収はほとんどがレセプターを介した能動輸送で吸収されるので、食事に含まれるカルシウム量に左右されることはなく一定量の吸収になりますが、生後5ヶ月前後までの子犬では摂取したカルシウムの約50%が受動的にに吸収されてしまいます。

つまり過剰に与えれば必要量以上のカルシウムが吸収されることになり、骨を形成する上でも問題が発生することがありますし、その他さまざまな病気の原因になることも考えられます。

犬のカルシウム過剰摂取に注意!高カルシウム血症で内臓機能に影響が出る

カルシウムは骨だけに存在するミネラルではありません。骨は血液中のカルシウム濃度を一定に保つための貯蔵庫でもあるのです。

だからと言って適正量が摂取できるフードを与えながらおやつやサプリメントを添加すれば過剰摂取となり、体に異常をきたすことも考えられます。

血中カルシウム濃度が高まれば、神経筋、胃・心臓・腸管、腎臓への影響に注意しなければなりません。

初期では症状が見られないこともありますが、血中の濃度が14mg/DL以上では食欲不振や下痢、嘔吐に倦怠感などが見られます。

さらに血中濃度が18mg/DLを超えればカルシウム尿結石不整脈などの症状が起こることも。

さらにカルシウムの過剰摂取は鉄や亜鉛、マグネシウムの吸収を阻害することもあります。

 犬のカルシウム必要量は人間よりもはるかに多かった!

犬が一日に必要とするカルシウム量は体重1kgあたりで100~120mgです。人間ではその1/10ですから同じ食事でいいわけがありません。
これを手作りの食事で与えると考えればなかなか難しいでしょう。カルシウム源で優れている牛乳を使用するとしても5㎏の犬では500~600㏄を与える必要がありますから、犬はそれだけで満腹を感じるはずです。

 犬に与えるカルシウムの吸収効率を高めるポイント

健康を維持する為に作られたそれなりのドッグフードであれば骨粉や炭酸カルシウムが混ぜ込まれ、健康維持に最適なバランスは整えられていますから過剰摂取も不足も心配はないでしょうが、手作り食であればカルシウムは不足しがちなミネラルです。

カルシウムが腸管に吸収されるにはイオン化カルシウム(Ca2+)でなければなりませんが、食事で接種するカルシウムは塩化物の形であることが多いのでそのままでは吸収されません。

消化のサイクルを考えれば食事で接種されたカルシウムは強酸である胃酸の働きによりイオン化されますので吸収できる形にはなりますが、十二指腸に移動し吸収される頃には膵液の影響を受け弱酸性から中性域に変化するので塩を形成することがあります。

つまり吸収率を高めるためには腸管内でイオン化を維持できるかどうかにあるので、酸性の食品と摂取することはあまり望ましくないということになります。

しかし犬の食性や栄養面から考えれば酸性食品との組み合わせは避けることが不可能ですから、効率よく摂取するには何かしらの対策が必要なのです。

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 犬に与えるカルシウムは栄養学とコスパから考えて牛乳が最適

カルシウムの吸収率を上げるにはカゼインとの摂取が効果的です。
カゼインの分解産物のカゼインホスホペプチド(CPP)がカルシウムをイオンのまま弱く結合する事でリン酸とカルシウムの結合を抑制するので、カルシウムを効率よく摂取するには牛乳は理想的な食品と言えます。

しかしそれは栄養学的な話ですから、生物学的な乳糖不耐症を考慮すると大手を振って推奨はできません。ただ食物アレルギーと違い一定量の摂取であれば問題になることはありません。

 犬の乳糖不耐症は摂取量に気を付ければ問題なし!

乳糖不耐症は食物アレルギーと違い摂取限界量を超えない限り健康に影響を与えることはありません。仮に限界量を超えたとしても軟便やひどいと下痢を起こす程度なので、便の様子を見ながらその量の限界を見極めれば牛乳は与えても問題はないということです。

ただコスパを無視すれば犬にとって最適なカルシウム源が他にあります。

 犬には贅沢だけどカルシウム摂取はエメンタールチーズが理想的

チーズなら乳糖が微生物によって分解されているので腸管への負担は牛乳を与えるよりも無理はありませんし、牛乳よりも栄養成分が凝縮されているのでカルシウム量ははるかに多いのです。
ただし種類によってその栄養価も変わる上、摂取目的がカルシウムの吸収となれば塩分濃度が問題になることがあります。

犬に与えるのに最適なチーズを選ぶとしたらエメンタールチーズは理想のチーズです。

含まれるカルシウム量は牛乳の約10倍で塩分濃度もプロセスチーズの約半分です。
5㎏の犬に必要なカルシウム摂取量を考えれば与えるのは約40gですから、食材としては申し分ないはずです。犬にもナトリウムが不必要なわけではありませんから手作り食であれば塩を加えないことで問題ないでしょう。喉は乾くと思いますので水分摂取させるにもいいかもしれません。

イオン化の問題がこれでクリアできればあとはビタミンDを摂取し吸収率を上げることをお勧めします。
体毛に覆われた犬や猫では日光浴をすることでビタミンDを生成することはあまり期待できませんから、食品から摂取するのが望ましいのです。

まとめ

子犬のカルシウム吸収の問題は知っておいてほしい話です。というのは離乳が済んだ子犬にミルクを与える飼い主が実は多いからです。
子供に倣って骨を強くしようとカルシウムを与えているつもりでの事なら、優れた総合栄養食のドッグフードを与えていることは逆効果になってしまいます。
さらにこれが大型犬の子犬であれば結果はもっと悲惨なことになる可能性もあります。サイズが大きい犬は総じて成長に時間が掛かるものですから、骨の形成のピークが離乳期よりも遅いのです。

費用をかけて不健康にすることを望んでいる飼い主はいないでしょう。その為に栄養学の知識はいくらあっても足りないくらいです。
結論としては

  • ミルクや牛乳を与えるなら良質なフードのみを与えていれば問題ない。
  • 手作り食ならサプリメントか牛乳、余裕があればチーズをうまく利用してみる。

ということですかね。

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

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