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犬の口臭改善は超簡単!ガムやスプレーよりも効果的なある物とは?

投稿日:2017年8月21日 更新日:

ペット屋の息子です。

犬の口臭で悩んでいる人がかなり多くいますが、犬の口臭は簡単に改善できますよ?

店頭で飼育している犬で口臭が気になる犬が居なかったので、多くの方が悩んでいるという事実を知ったのも最近ですが、確かに言われてみればトリミングに来店する犬の中にも口臭がきつい犬が何頭か居ました。そういった犬は確かに口腔内の健康は良いと言えない状況でしたね。歯石がこびりついていたりなど・・・

そんな気になる口臭をある物を使って改善予防する事ができる事がわかりました。

というわけで本日は犬の口臭についてのお話です。

 犬の口臭改善の為に原因と対策を知ろう!

年々犬も寿命が延びてきていますから歳とともにケアしなければならないことが多くなりますね。デンタルケアもその一つですが、それを怠ることで口臭がきつくなると犬との触れ合いも敬遠したくなりますから。
まずは口臭の原因と対処法を考えましょう。

犬の口臭の原因は口腔内の細菌にあり!

まずはどうして口臭がするのかについてですが、その口臭が本当に口の中の匂いというのであれば口腔内の歯周病菌などの放つ悪臭であると考えられます。

人間でも300種~700種、約2000億~7000億の細菌が住み着いています。ほとんど歯を磨かない人ではその生息数は約1兆と言われています。
犬ではそこまでの種類と数が生息しているとは思えませんが、仮に同じだとすれば口腔内の細菌を減らすことが口臭改善のカギとなることは言うまでもありません。

口臭の原因菌はどうして増えるかと言えばやはり食事が原因と言えます。食事から摂取した食べ物が歯に付着しそれを餌にする細菌が繁殖することで歯垢(プラーク)を形成します。
その歯垢が唾液成分中のカルシウムと結合することで歯石を作り出しますが、この歯石は表面がデコボコでザラザラでしていますから、細菌が活着し繁殖しまたプラークが形成され負のスパイラルが始まります。

口臭はこれらの細菌が餌となるタンパク質や脂肪を分解することで産まれる臭いなのです。

もちろん0にできるものではありませんから神経質になり過ぎることはありません。口腔内のケアをしっかりと行うことで改善が可能です。

人間であれば歯を磨くことで細菌数を減らし様々な歯の健康を損なうリスクを減らす事ができますが、これはもちろん犬にも共通して言えます。犬の口臭を防ぐためにも口腔内の細菌を減らす工夫が必要です。

犬の口臭改善に細菌を減らす為のケアを始めよう!

タイトルでは超簡単と言いましたが、それは歯垢や歯石がまだそれほどひどくない状況であればの話で、歯周病が進み歯がボロボロで歯石まみれの犬であれば難しいものがあります。そうなれば歯を抜いてしまうことが必要でしょう。

歯周病は犬の疾患では最も多いと言われていますが、小型犬では命に関わります。細菌が歯周ポケットや炎症を起こした歯肉の隙間や出血個所から入り込めば様々な健康被害を引き起こします。歯周病の犬ならすぐに動物病院で適切な処置を行って下さい。

軽度の歯の汚れ程度なら話は簡単です。口臭の改善や予防に効果的な物があるからです。

 犬の口臭は乳酸菌で改善!口腔内と腸内の口臭の原因を解消!

そのある物とはズバリ乳酸菌です。最近の研究で口腔内の臭いや歯周病の原因となる菌の繁殖を防ぐ事ができる乳酸菌が発見されたのです。

口臭の改善に乳酸菌が有効という事実はまだあまり知られていないかもしれませんが、かなりの効果があります。
乳酸菌を摂取することで口臭の原因となる歯周病菌を抑えさらには腸内環境の改善も可能ですから、口臭の原因が口腔内の細菌でない場合にも効果を発揮します。

口腔内もある意味消化器官ですから腸同様に粘膜が存在し細菌が住み着いています。口臭の原因となる歯周病菌も菌が増えすぎることで起こる現象ですから、乳酸菌を摂取することで原因菌が優勢になった状況を改善することが可能なのです。

乳酸菌の働きは犬でも人間でも同様ですから摂取することで様々な健康効果が発揮されます。ただし人間と犬では腸内細菌や口腔内細菌に違いが見られます。ちなみに歯周病の原因となる菌も人間とはけして同じではありません。

摂取する食べ物の違いが影響するのでしょうが、歯の形状の違いや唾液成分の違いなどに関係があると思われます。

2014年のペットフードメーカーのウォルサムの研究ではイギリスに暮らす飼育犬25犬種(3歳から8歳まで)の51匹から口腔内の細菌が採取されました。その結果発見された353種の細菌の内80%は記録に無かった種類で、人間と共通する菌の種類は16.4%という結果です。

ちなみに犬は虫歯になる個体はほとんどいません。

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なぜ犬は虫歯にならないのかの理由

犬の口腔細菌は人間と共通する菌は少なく、虫歯の原因とされる齲蝕原性細菌の「ストレプトコッカス群」は生息していません。これは食生活の違いによるものが多いでしょう。実際人間以外でも糖類を摂取する動物の口腔では生息が確認されています。

肉食に近い食性の犬の唾液成分はアルカリ性(pH8.5〜9.0)なので犬の口腔内は虫歯の原因菌には過酷な環境なのです。

犬の口臭改善に効果的な乳酸菌の種類は?

さてそこからどんな乳酸菌が有効なのかを調べてみましたが

人間ではLS1(ラクトバチルス サリバリウス)
犬ではK12(ストレプトコッカス・サリバリウス)

を使用したオーラルケア商品が発売されていました。

どちらも同じサリバリウスですが、桿菌(ラクトバチルス)球菌(ストレプトコッカス)の違いがあります。犬の腸管には桿菌はほとんど存在しないという研究結果を目にしたことがありますが、そうした事実からすれば球菌を摂取する方が効果的なのかもしれません。

ただ腸内で健康効果を発揮するのは桿菌の方らしいのですが、口腔内ではそうではないようです。大学の研究でストレプトコッカス・サリバリウスK12が口臭予防に効果的という結果が出ていますから。

 犬の口臭改善に効果的なサリバリウスK-12とは?

サリバリウスK-12はもともとは人間の口腔内から発見された善玉菌です。
ハーバード大学とニュージーランドのオタゴ大学の研究から、口臭の原因菌の増殖を抑制することができる「ストレプトコッカス・サリバリウスK12・M18」の存在が明らかになりました。

世界人口の約2割にしか存在しないと言われる貴重な乳酸菌です。

今までの歯周病治療では原因となる菌を死滅させる為に抗生物質を投与してきましたが、これによって口腔内の菌が全て死滅してしまう為「菌交代症」を引き起こしてしまいますが、K12やM18乳酸菌を移植することで、口臭の原因菌や歯周病菌や虫歯の原因菌を長期間にわたり増殖抑制を行うことが可能になり口腔内を健全な状態に保つことが可能になりました。

またK12は腸管で吸収され唾液から分泌されるとも言われています。

犬の口臭改善に有効なドッグフード発見!

乳酸菌K12を配合したドッグフードを発見しました。説明を見る限りではかなり良いことが書いてあります。
乳酸菌は薬ではありませんから摂取して問題となることはありませんし、効果があることも実証されていますから口臭改善には最適のドッグフードかもしれません。腸内環境の改善も可能ですから様々な効果が期待できそうです。

犬の口臭予防の為に効果的なガムの与え方

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乳酸菌を与えることは口臭の改善にとても有効ですが、残念ながら形成したプラークを除去する働きまでは期待できません。
口臭の原因となる菌が形成するプラークが形成されていても菌自体を死滅させることで口臭を軽減することはできますが、速やかに除去しなければ口臭はもちろんですが歯周病のリスクは残ったままです。

犬の犬歯や切歯などは人間の歯と違い尖っていて隙間があるのでプラークがこびりつきにくいのですが、臼歯は人間の歯同様に隙間なく並んでいる為プラークが形成されやすいのです。

口臭や歯周病ケアにグリニーズなどを与えている方もいると思いますが、ただ与えるだけではその効果は半減します。どうせ与えるのなら2つのポイントを守り歯石予防に努めましょう。

1、犬にガムを与えるなら3日以上の間を空けない

歯磨き効果のあるガムを与えるには3日以上の間を置かず与えることが重要です。
プラークは食べかすではなく細菌と細菌の作り出した菌の代謝物です。粘性のあるプラークは歯のざらついた表面にこびりついて3日から5日で歯石に変化します。

2、ガムは手で持って与える事が重要!

歯磨き効果のあるガムをただ与えるだけでは犬のプラークは除去できません。犬にそのまま与えても好きな移置で好きなように噛んで食べてしまうだけです。
与えるのなら歯の位置や効果的な角度で与えるように手で持ったまま犬に噛ませるようにしましょう。

まとめ

またまた乳酸菌の凄さを知ってしまいました。
様々な健康効果が口腔内にまで及ぶとは驚きです。目に見えない極小の存在が大きな命を支えているとは生命の神秘を感じますね。
人間の研究の成果も犬の生活を支えています。犬という存在は良くも悪くも人間の影響を受けていることがよくわかります。

栄養学と科学技術の進歩は目覚ましく発展を遂げいつか犬の持つ寿命を超えて生きながらえることが可能になる日も来るかもしれません。野生動物の食事以上に健康効果の高いフードが作られるようになる可能性も十分に考えられそうです。

ただいつも言ってるようにドッグフードの評価は結果が全てです。いくら良い原材料や製法で作られた製品でも効果が実感できなければその犬には良いフードではなかったのです。

もちろんフードの変更方法も慎重に行う必要があります。タンパク源が変わったり乳酸菌の効果で便の状態が変化することは考えられますから、1食2食で結論は出ないと思います。1週間ほどかけて今与えてるフードと混ぜながら割合を変えて2週間ほどは続けてみる必要があります。

どなたかお試しになって効果をご報告頂けるとありがたいですね。だってうちの犬たちは口臭なんてほとんどありませんから。

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

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