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血統と性格は比例する!失敗しない犬選びは遺伝を抜きにして語れない

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ペット屋の息子です。

トリミングテーブルに置かれたトイプードルを1本のハサミで仕上げていくのに約1時間~1時間30分。その間、犬はたたじっと姿勢良く立ち尽くしています。

トリミングに来る犬にも様々な性格の犬がいます。

吠える噛むという問題行動を起こす犬もいれば、何をしても無反応でなすがままの犬がいて、喜んではしゃぎ回る落ち着きのない犬もいます。そうした性格の違いは社会化期の過ごし方でも変わってきますが、遺伝的な問題も関わってきます。犬種を選ぶのももちろん大切ですが、血統という物もおろそかにはできません。

というわけで今日は犬の性格が血統によって変わるという話です。

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 犬の性格に求められるのは忠実かどうか

どんな犬を飼育するにしても、飼い主の言うことを良く聞く忠実な犬が求められるものです。

家庭犬であれば、社交性があり穏やかながら適度に活発で、感情豊かな愛らしい性格の犬。
使役犬であれば、どんな環境でも惑わされない意思や集中力と服従心を持っているか、物事の判断が的確にできるかなど。

犬に求められる資質に多少の差はあれど、主人である人間に対して不利益をもたらすことがない犬が望ましいのは共通しています。とは言っても子犬から飼育することになればそうした犬に育てるのは飼い主の役目でもありますから、素質だけでは語れません。しかし人の生活も様々で、それにふさわしい犬種としての向き不向きがあるように、その犬種の中でもまた性格の向き不向きがあることも事実です。

 犬の性格の遺伝は血統管理でコントロールできる

同じ犬種を同じように育てたとしても性格には差が出るものです。
それは動物という生き物であり感情が存在する以上、容認するべき事実です。最もそれが犬を飼う醍醐味の一つともいえるのでしょうが。
特に多くの毛色を持つ犬種では、外見上に微妙な差がみられます。顔つきやサイズ、体型などの違いに加え被毛の長さや硬さ量、それに性格も。
この差はやはり遺伝によるもので、以前にも

犬の毛色で性格も変わる?犬種のルーツからしつけを考える

で話した通り犬の成り立ちにどれだけの犬が関わってきたのかを見ることができます。

犬がこれほど多くの犬種として細分化されたのは、その使役目的に合わせ人間によって交配が行われた結果です。人が犬に求めた資質が反映され犬種として成り立ちました。その始まりは1頭のオスと1頭のメスからです。

新たな犬種を生み出す作業は異なった犬同士の交配からですが、最終的には、同種同士で優れた形質を持つものを選択交配させるまでに絞られてきます。
何をどこまで求められるかは犬種によっても変わりますが、現在の犬種の多様性や同種内での共通的特徴が存在することから考えれば外見や性格が遺伝することは明白です。

血統管理は

同種内で優れた形質をどう発現させるか、不都合な形質をどう淘汰するか

その点を考えて交配を行うことですから、犬種による性格の違いがあるように、血統でもその違いがあることは否定できない事実です。

犬の性格を血統管理で改善した例

習性や本能と性格を同じと考えていいものかどうかはわかりませんが、どういった理由であれ望ましくない場面で吠えるという行動を生み出す原因は排除したいのが本音でしょう。

そのことを例に挙げて、犬の問題行動が血統で改善することの事実がある犬種で見られます。

昭和30年代の高度成長期にペットし脚光を浴びた「スピッツ」は風貌こそ洋犬のように見えますがれっきとした日本犬です。

いつの時代も犬のブームというのは何かしらの問題を引き起こすことになりますが、特にこの頃はまだ家庭犬というペットへの知識もなく理解も薄かったのでしょう。犬種の個性を理解した上で飼育しようと迎え入れる飼い主は少なかったはずです。
そして犬種がもてはやされれば販売目的の繁殖も行われるようになります。ブームに便乗して乱繁殖されたスピッツは見事に「良く吠える犬」のレッテルを張られ、衰退の一途をたどりました。

犬のしつけに対する経験不足、知識や理解が足りず、警戒心が強い神経質な犬種特性が際立った個体が無駄吠えを起こす。飼い主側の問題と繁殖者側の問題が重なり、ブームが終焉を迎えるまでにはそう長い時間はかからなかったようです。

それでも現在までに熱心な愛好家たちの手によってスピッツは理想の家庭犬としての性格に生まれ変わることができました。半世紀近い時間の中で選択繁殖を行った結果、以前に比べ穏やかで警戒心が薄く無駄吠の少ない犬種になりました。

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 犬の性格を変えるドッグショーの為の繁殖

年々遺伝子の研究も進み、今では遺伝に関わりのある遺伝子が13種あることが判明しています。全てが明らかになったわけではありませんが、遺伝的な疾患の有無を判別して淘汰していく事ができるまでにはなってきているようです。

血統が優れているということは、何もショーで優秀な成績を収めた両親から産まれているからではありません。

犬の血統は重要?親がチャンピオンだからなんだろう?を語る

でもショーという点での繁殖を話しましたが、現在では外見美にとらわれただけの繁殖をする傾向にあり、健康的な問題を抱える結果になったり、犬種の持つ気質が失われつつあると、警告を交えて非難する方もいます。

犬種のスタンダードと犬の健全性

犬種のスタンダードが健康を犠牲にしたうえで成り立っている犬種も存在しています。
ブルドッグなどはその外見的特徴から呼吸器に疾患がみられることも多く、出産も自然分娩で生まれることはほとんどありません。

ダルメシアンなども特徴的な斑紋を出現させるための遺伝子は、多くの機能不全を起こす事に繋がる要因を持ち合わせています。

多くの犬が集められるドッグショーでは、性格的な面でのオスらしさはトラブルのもとになります。しかし外見的な逞しさなどは必要とされる。この矛盾を選択繁殖を行い改変しようとしているようです。

犬種の性格の良し悪しを飼いやすさのみで判断はできません。
犬種によってはその使役目的が他の犬との争いを産むこともあるからです。

扱いやすい犬であることは良いことですが、犬種の特性が失われることはけして良いことではありません。使役目的で作られた犬の性格の全てが人の営みに寄り添う物では無いとしても、以前と関係性が変わったことで一方的に犬にのみ変化を求めることは人間の怠慢でもあります。

せめて犬が主人と慕い、お互いにぬくもりを感じる距離が保てるのなら、しつけというコミュニケーションをもってその思いに応えることが飼い主の務めであると信じたいものです。

 犬の飼いやすさは飼育頭数と比例する

ネット上でも書籍でも、飼育頭数のランキングや犬種の飼いやすさランキングなどを見かけることがありますが、この2点は比例すると考えてよいでしょう。

かわいくて飼いやすい犬は普及するのが当然です。

つまりレアな犬種やマニアックな犬種を飼育している方が少ないのは飼育が難しいからです。もちろん性格のみならず、サイズや被毛の維持管理の難しさ、遺伝的な問題等もあるでしょう。だからこそ間違いのない犬選びを考えれば犬種に精通したブリーダーとの付き合いが必要になります。

ほとんどの犬種が使役目的に応じた性格、風貌を兼ね備えています。その変化は人間が利益を得るために犬に強いたものです。つまりその犬の特性を理解して正しい関係性を築けば、お互いにとって有益な関係が保てることは犬種として成り立っていることから明らかです。

その犬種が自分の生活環境で無理なく管理できるかどうか。

その点をしっかりと考える必要がありますが、自身の判断だけでなくブリーダーともよく話をするべきです。

迎え入れるまでにも熟慮を重ねたとしても、その後も理想的な犬に育てるためには、飼い主の努力だけでは難しいでしょう。犬の一生を健全なものにするためには、その個体選びに両親やそれ以前の犬の存在も関わってきます。

できることならば

犬猫の価格と価値の不思議とオスメスの価格差について語る。

で話したように、犬の価値を見極めて後悔のない犬選びをして下さい。その為には、遺伝を良く理解し正しい繁殖を行うブリーダーの存在が必要不可欠です。

まとめ

犬の性格が良い悪いという点は人間から見たもので、当の本人たちはそんなことお構いなしでしょう。どんな性格でも言葉をかわし態度で示し健全な関係の構築に努めることが必要だと思います。

他の動物の進化の歴史から見れば瞬きするほどの短い時間で作り上げられた犬たちに訪れた変化はけして望ましいものばかりではなかったでしょうが、その代償は家畜として人間に付き従う道を選んだ彼らと、飼い主であることを選んだ人間が負っていくことでしょう。

いつか犬に見放されないようにしたいものです。

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

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